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「暮らし×気象」コラムvol.5 湿気が多くなる時季、衣類収納のコツは?

豊島区に本社を置く日本気象協会には、気象・環境・防災のプロフェッショナルが集っています。今回は、この時期に役立つ「衣類収納のコツ」について気象予報士が解説します。

「水無月」の由来は?

6月は別名「水無月(みなづき)」といいます。6月といえば雨を連想する方が多いと思いますが、なぜ「水が無い月」というのでしょうか。「水無月」の由来にはいろいろありますが、「無」は「ない」という意味ではなく、「~の」にあたる助詞であるという説があります。つまり、「水無月」は「水の月」というわけです。このように考えると、「水無月」という別名をすんなりと受け入れられるかもしれませんね。

衣類収納のポイントは湿気対策

さて、梅雨に入るとスッキリしない天気が続きますが、梅雨の晴れ間は気温が上がり、時には最高気温が30℃を超える真夏日となることもあります。春物をしまって夏物を準備する衣替えの時季ですが、湿気が多いので衣類を収納するタイミングが難しいですね。

そこで衣類を収納する際は、湿気対策が重要になります。

湿気は下にたまる

東京の湿度の平年値を見ると、最も湿度の低い1月が52%なのに対して、6月は75%、7月は77%と高くなっています。水分を含んだ空気は重いので、湿気は下へ下へと溜まります。押し入れなら上段より下段、重ねた衣装ケースなら下のケースほど湿気が多くなります。そのため、「湿気に弱い素材のものを上に、湿気に強い素材のものを下に」しまうことが衣類収納のポイントです。

主な素材で比較すると、最も湿気に弱いのはシルクやカシミヤなど、次に弱いのはウールやポリエステルなど、最も湿気に強いのは綿や麻などです。ですから、シルクやカシミヤは一番の上のケースに入れ、ウールやポリエステルは中段のケース、綿や麻などは一番下のケースに収納すると良いでしょう。

空気の通り道を作る

また、引き出しや衣装ケースにたくさん詰め込むと、湿気がこもってしまいます。衣類を収納する際は、少し余裕をもって8分目くらいを目安に入れ、通気を確保しましょう。押し入れの内部も、壁と物の間に隙間を作り、床にスノコを敷いて空気の流れを作るようにすると安心ですね。

除湿剤は下に、新聞紙も有効

除湿剤や除湿シートなどは湿気が多い下に置いて、定期的に交換しましょう。ハンガーにかけるタイプもありますが、併用するとより効果的です。また、新聞紙をハンガーにかけたり、丸めてスノコの下に置いても湿気をとる効果があるといわれています。ちょっとした工夫で、湿気対策をなさってみてはいかがですか。

おわりに…

梅雨の時季を快適に過ごすためには、家の中を空気が循環するように上手く換気をすることが大切です。湿気のこもりやすい押し入れやクローゼットは、内部の通気を確保し、除湿剤などを使うことで衣類を守ることができます。乾いた空気と一緒に衣類を収納するためにも、梅雨の晴れ間に行うのがオススメです。

日本気象協会 気象予報士・防災士
久保 智子

気象は私たちの生活の様々な場面に深く関わります。ちょっと得する豆知識や気象用語などについて分かりやすくお伝えしたいと思います。

 

 

 

 

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更新日:2021年3月30日