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Aneママグループ TOMATO|先輩ママとしての経験や知識を、後輩ママにつなげたい

自分たちの子育て経験を生かし、次世代のママたちが少しでも快適に過ごせるようにと講座の企画などの活動を通してサポートしていく「Aneママグループ TOMATO」。モットーは”子どもの笑顔はママの笑顔から”。豊島区を拠点に活動をスタートすることになったきっかけや活動への想いを、中心メンバーの(写真左から)鴨下夏季さん、白根由貴さん、遠山都さんにお話を伺いました。

区民ひろばの出会いから始まった、ママたちがつながる居場所づくり

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「Aneママグループ TOMATO」は、区民ひろばでよく会っていたママ友同士で活動しているグループ。子どもが成長して、子育てもひと段落したところで、これまでの経験や知識を生かして、これから子育てをするママたちを応援したいという思いと、地域のコミュニティを作ることで、ママの孤独感をなくしたいという思いからスタートしたそう。子育てママの“居場所”になるような、楽しくてためになるイベントを定期的に開催しています。

自分たちが子育て中に感じた「あったらよかった」をカタチに

「次世代のママを応援したい」その裏側には、自分たちの子育て中に不安だったことや知りたかったこと、同じ悩みを持つママと共有したかったことなど、「こんなイベントがあったら嬉しいだろうな」という思いもあったそうです。

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ー「助産師、アロマセラピスト、フラワーアレンジメント講師という3名のママ友が、自分たちの経験を生かして妊婦~産後までのママ向けに何か力になれないだろうか、という話をしていたのがきっかけです。自分たちの子育て中のことを振り返ると、知識もなく心の準備もできずに不安もありました。不安や悩みを相談、共有できるような友人や先輩が周りにいず、居場所がなかったんです。それで、ママが外に出るきっかけや、不安やストレスを解消する引き出しづくりのお手伝いをしよう、ということになったんです。たまたま椎名町のカフェで打ち合わせしてたら、知り合いがいて話が広がり、一緒に活動をしてくれるママが、スタート時には10人になっていました。1年ほど前から話には上がっていたのですが、活動が具体的に動き始めたのは、2014年の12月。翌1月に、豊島区が行っている「区民プロデュース講座」の締め切りがあり、それに向けて動き始めました。名前の由来は「笑顔の子育てのために」をテーマに、としま区(TO)のママ(MA)とともに(TO)からきています」(白根さん)

「Aneママグループ TOMATO」の講座は、質が高く、幅広い内容が魅力的

子育てママに向けた講座のテーマは、「食育推進」などの硬い内容のものではなく、食材の切り方を工夫することで子どもが野菜を好きになるヒミツを教える講座など、気軽に楽しめてためになるユニークな切り口が特徴的。ほかにも、産後ママ対象の抱っこ紐の付け方と美しい歩き方講座、男の子がいるママのための性教育の講座など、これまで全部で8回開催し、現在は9回目のイベントを準備中。

ー「テーマや講師の設定は、自分たちのその当時を振り返り、役に立ったこと、知りたかったこと、自分たちの経験など、伝えたいことをメンバーそれぞれが提案し、みんなで企画して形にしていきます。メンバーの1人が(豊島)区外に引っ越し、遠く離れてしまったため現在は9人です。それぞれが家庭や仕事をもってなかなか揃うことがないので、スマホのアプリのLINEでグループをつくって、そこで意見交換やアイデアなどをアップするようにしています」(白根さん)

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ー「安心して参加できるクオリティの高い講座作りを目指しています。講師の方はもちろん、会場などの環境もそのひとつ。小さいお子さんがいるママが多いので、保育室を用意し、プロの保育士の方も常駐いただくようにしているんです。単に託児コーナーを設けてスタッフが子どもを見ているのとは違い、プロの保育士の方にお願いし、「安全安心の質」にこだわるのにも理由があります。初めて子どもを他人に預けるというママもいるので、不安をなくし、安心して講座に参加してほしいからです。専業主婦の方や、育児休暇中の方は24時間子どもと一緒です。意外と子どもを預けられない環境のママは多く、この講座に参加してもらうことで、同じような境遇のママと知り合ったり、ほんの少しの間でも子どもと離れることで、リフレッシュしてもらえたら嬉しいですね」(遠山さん)

運営はお互いに助け合いながら分担。無理しないことが続ける秘訣

グループを作った時に最初に決めたのは「家庭を一番大切にする」というルール。無理することなくメンバーがこの活動に参加できるようにするためです。お互いの理解と協力なくしては、続けることはできないといいます。

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ー「9人のメンバーそれぞれが作業を分担しています。例えば私は講座前の事前準備や当日の受付などです。具体的には、保育でお預かりするお子さんの名札を作ったり、荷物札を作ったりなどですね。メンバーには子どもがいるので、病気などで講座当日、急に欠席になったりすることも。そんな場合はお互いの仕事を掛け持ちするようにしています」(鴨下さん)

ー「小さな子どもがいるという同じ境遇なので、何かあってもお互い「しょうがないよね!」という感じなんです。それぞれの生活があるので、実はこれまでメンバーが全員揃ったことはないんですよ!いつか全員揃って会いたいね、ってよく話しています(笑)。ちなみに私は代表として活動全般の管理を。スケジュールや、講座の告知、参加者の方とのメールのやりとりなどですね」(白根さん) *取材後に全員揃い、写真を送っていただきました。

ー「会場の予約や保育士さんへの依頼などが私の担当です。保育士さんが1人で預かれる子どもの人数は決まっているので、希望者と保育士さんの数、会場のスペースなどやりくりが大変ですね。また、今後は使える区の会場が限られるので、新しい場所を探すのが課題です」(遠山さん)

2年間で見えたこと、そして今後のこと

この2年間を振り返ると、参加してくれたママが、楽しく、そして満足感をもってくださるのが一番の喜びという皆さん。今後の展望とは。

ー「これからも変わることなく『価値』のある時間を提供できたらと思っています。行政だけではできないことを私たちが担って、民間と公の中間的な存在でありたいなと思います。孤立しがちなママが、社会と繋がることのできる場所をこれからも提供していきたいと思います」(遠山さん)

ー「私自身、専業主婦なので、外との関わりが少ないので、外に出て、みんなが今なにを求めているかを知り、それを提供できるのは喜びでもあります。そして、講座自体も勉強になっています。先日行われた片付けの講座は、主催者側ですが、私自身とても参考になり、家に帰ってすぐに実践しました!」(鴨下さん)

ー「まず、同じ思いを持った仲間が近所にいるという、この環境に感謝しています。9人いなければ活動を続けることはできなかったかもしれません。そして、活動していくうちに「ママ」として積み上げた経験がキャリアとなり、それを誰かのために生かせることを実感しました。世の中のママが笑顔になるような活動が広がっていけば、素敵な世の中になるのではと思っています。来年、2017年はチャレンジの年になると思います。現在計画している5回の講座のほか、企業とのコラボなど、新しいことにも挑戦していきたいと思っています」(白根さん)

インタビュー・文:田口みきこ
写真:西野正将

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Aneママグループ TOMATO

(上段左から)湯澤美代子 吉野ともみ 鴨下夏季 廣田渚保 村上理恵
(下段左から)北 七子 有泉佳奈 白根由貴 遠山 都

https://www.facebook.com/anemama.tomato/(新しいウィンドウで開きます)

 

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更新日:2021年3月30日