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桜のまち「駒込」に溶け込む現代アート|KAYOKOYUKI 結城加代子さん 駒込倉庫 Komagome SOKO 杉浦亜由子さん

山手線の駅でありながら親しみやすい雰囲気の駒込エリア。駅から2分の住宅街にある現代アートギャラリー「KAYOKOYUKI」のオーナー結城加代子さんと、「駒込倉庫 Komagome SOKO」の運営担当 杉浦亜由子さんにお話を伺いました。

古い建物をリノベして、現代アートの場に

池袋から3駅の山手線沿線でありながら、どこかローカルな雰囲気が漂う駒込。江戸時代は染井村と呼ばれ、植木の一大生産地として優れた植木職人が数多く暮らし、村全体が樹木や花でいっぱいだったといわれています。桜といわれて多くの方がイメージするソメイヨシノ(染井吉野)は、この染井村で誕生したものです。駒込駅の北口を出てすぐのところには『豊島区染井吉野桜記念公園』があり、毎年春には桜まつりも行われて多くの人で賑わいます。

写真提供:KAYOKOYUKI

こんな古きよき東京の面影が残る駒込の駅のすぐそばに、現代アートギャラリーがあるのを知っていますか?
JR駒込駅東口の小さな商店街から少し路地に入った住宅街の一角にあり、一見おしゃれな住宅のようにも見える白い建物がギャラリー『KAYOKOYUKI』です。アーティストのプロデュースやマネージメントを手がけている結城加代子さんは、2015年に古い建物をリノベーションしてこのギャラリーをオープンしました。

静かな住宅街に現代アート発信の場を構えたきっかけはなんだったのでしょう?

ー「2011年から、必要なときだけスペースを借りて展示を行うスタイルを続けていたのですが、そろそろ自分のスペースを持ちたいと思って物件を探していたんです。そうしたら駒込に住んでいる知人のアーティストに駒込がいいよとおすすめされて、見つけたのがここでした。この辺りは江戸時代にお屋敷やたくさんのお寺があって、昔から人が住んでいるエリアなので地盤が固いという点でも安心感がありましたし、山手線の駅から2分足らずの便利な場所にギャラリーを持てるなんて、駒込だからできたことだと思います。古い建物だったので、好きなように改装していいというのも条件にぴったりでした」(結城さん)

庶民的な商店街は外国のお客様からも好評

元々は100平方メートルを超す大きな建物で、1階の半分が結城さんのギャラリー、残りは谷中にあるギャラリー、『スカイザバスハウス(SCAI THE BATHHOUSE)』(新しいウィンドウで開きます)の倉庫兼アトリエである『駒込倉庫 Komagome SOKO 』になっています。
『スカイザバスハウス』は、昔ながらの銭湯をリノベーションした建物でも知られ、海外からも多くの観光客が訪れている有名な現代美術ギャラリー。
今回お話を伺った『駒込倉庫 Komagome SOKO 』運営担当の杉浦亜由子さんは、ここで作家としての創作活動も行っています。

ー「私たちもちょうど倉庫と兼用で作家たちのアトリエ(作業場)となる多目的なスペースを探していたところでした。古い建物だったので、耐震補強などかなり手を入れましたが、古い梁などいろんなところに昔のままの姿が残っているのが気に入ってます。1階は、普段は倉庫ですが展示スペースにもなります。2階はライブラリーやビューイングスペース、アトリエとして使用することもある空間になっていて、内装や外壁の一部は自分たちでリフォームしました」(杉浦さん)

庶民的な商店街からすぐ近くの住宅街にギャラリーがあるのは少し意外な気もしますが、おふたり曰く、この辺りは昔からアートに縁がある地でもあるのだとか。

ー「駒込はもともと文化度の高いエリアだと思います。上野に近いので芸大生や芸大卒業生が多いですし、都心で仕事をするアーティストでこの近くに自分の居を構えている人も少なくありません。私自身もこのギャラリーを持ったとき、近くに引っ越してきたのですが、住みやすい駒込がすっかり気に入ってしまって、結婚してからもこの近くに住んでいるんです」(結城さん)

ー「2階に自分のアトリエがあるので、こもって創作をすることがありますが、近くに銭湯があるし、商店街も近いし、おいしい食べ物屋さんも多くて暮らしやすいまちだと思います。外国のお客様が来ることも多いのですが、近くの小さな商店街を珍しがって喜んでいますよ。商店街の装飾や鮮やかな看板、小さな家が並ぶ住宅街とかが、六本木や浅草などの観光地ではなくリアルな東京の日常風景として新鮮に映るようです」(杉浦さん)

日常のなかに非日常のアートが溶け込む

結城さんのギャラリーは通りに面して大きな窓があるので、通りすがりのご近所の方が「なにをしているんだろう?」と覗いていくこともあるようです。展示によっては少し大きな音を出すこともあるので、ご近所の迷惑にならないように配慮したり、お祭りに参加するなどしてご近所の方とのコミュニケーションをとるようにしているとか。

ー「ちょっと不思議な空間だと思われるかもしれませんが、けっして怪しいことをしているわけでないので、展示中は気軽に見に来ていただきたいですね。現代アートは日常から閉ざされたイメージがあると思います。確かに、日常から一歩上がったところにあるものなのですが、完全に日常や社会と切り離すこともできない。ギャラリーの窓は、外から見るとショーケースのように日常からアートを覗き見ることができるし、中からは、作品とは別世界の日常の風景が見える。繁華街や大都市にあるギャラリーではなかなか味わえない特別な空間だと思います」(結城さん)

隣の巣鴨には『 XYZ collective (新しいウィンドウで開きます)』、大塚には『MISAKO & ROSEN (新しいウィンドウで開きます)』というギャラリーもあり、まちの中に溶け込むアートを楽しめるエリアとしてこれから注目されそうです。

皆さんもお散歩ついでに、非日常を味わえる現代アートを体感してみませんか?

写真<上2枚>:藤川琢史(駒込倉庫『Spring Fever』より)
<下2枚>:高橋健治(KAYOKOYUKI『大野綾子-To right, from left.』より)
岡野圭(KAYOKOYUKI『西村有-Portrait』より)

インタビュー・文:切替智子
写真:西野正将

KAYOKOYUKI
http://www.kayokoyuki.com/(新しいウィンドウで開きます)

駒込倉庫 Komagome SOKO
https://www.facebook.com/KomagomeSOKO/(新しいウィンドウで開きます)
営業時間は開催される展覧会ごとに異なりますので、詳細は上記サイトからご確認いただくか、各展覧会主催者まで事前にお問い合せください。

 

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更新日:2021年3月30日