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巨大ターミナル駅 池袋のように、人とモノがつながるまちへ|株式会社ベジリンク代表・ぶくろマルシェ主催 塚田祥世さん

池袋西口公園などで青空マーケット“ぶくろマルシェ”を主催している塚田さん。本業は産直野菜の宅配サービスや保育園への食材提供を行う、株式会社ベジリンクの若きママ社長さんです。野菜作りとは縁遠い池袋で育ち、今も池袋に暮らす塚田さんの、おいしく安心な野菜を届けたいという思い、そしてその思いから生まれた“ぶくろマルシェ”について伺いました。

生まれも育ちも池袋。田舎から送られてくる野菜がうらやましかった子供時代。

ぶくろマルシェの主催者であり、産直野菜の宅配・提供を行う株式会社ベジリンクの代表でもある塚田さん。9年前に起業し、今は子育てをしながら豊島区を走り回っています。池袋っ子の塚田さんが、野菜に関する事業を始めたきっかけはなんだったのでしょうか。

―「私は池袋で育ち、両親も東京の人なので田舎というものがなくて、夏休みに田舎で遊んだり、田舎のおばあちゃんから野菜が送られてきたというような話を聞くとうらやましく思っていました。小さい頃は近所にスーパーがなく、家の食料品はすべて東武百貨店で買っていました。オーガニック野菜もありましたが値段もはるし、どこで、誰が作っているのかもよくわかりません。もっと気軽においしい野菜が毎日食べられたらいいのに、という気持ちは昔からずっとありました。25歳のときに以前の会社を辞め、消費者と作り手を繋ぐ場としてカフェをやろうと思い準備していたんですが、年も若いし実績もないので物件探しや融資などが難しくて断念。ただ、準備の過程でたくさんの農家さんと知り合うことができて、こういうおいしくて作り手の顔が見える野菜を提供するサービスはできないかと、今の会社を立ち上げたんです」

「生産者の顔が見える」のもう一つ先を。農家と消費者を“つなぐ”野菜。

都会っ子で土いじりをしたことがなかった塚田さんは、農家をまわってふかふかの土を触り、農家の話を聞いているうちに、農業や野菜の魅力にとりつかれていたといいます。

―「農家さんを訪ねて畑にいると、ものすごくホッとする自分に気づいたんですよね。私には田舎がないけど、顔見知りの農家さんが野菜を送ってくれるなら、もうそこが私の“ココロの田舎”です(笑) スーパーにも生産者の顔写真がついている野菜がありますが、私はさらにその先、農家さんと食べる人を直接つなぐことが本当の意味での“生産者の顔が見える野菜”だと思ったんです。そこでベジリンクでは契約農家のうちお客様が指名した農家さんが作る野菜を届けたり、畑ツアーを開催しています。単なる宅配サービスではなくて、誰がどんな風に作っているのかを知った上で、“○○さんの野菜”が食べられるのです」

“であう つながる ひろがる”。モノとヒトがリンクするぶくろマルシェ。

塚田さんの、作り手と消費者を繋げたいという思いは、やがてマルシェというカタチに発展していきました。

―「ファーマーズマーケットに出店したときに、農家さんがお客さんと話しているのを見て、こういう場を私の地元、池袋で開催したいと思ったんです。マルシェは売り買いの場だけでなく、作り手、売り手とお話しすることで、いろんな情報が入るし、人とも繋がっていきますよね。例えば今、私がつけているネックレスは、ぶくろマルシェで買ったものですが、ケニアで作られたものなんです。単にいいなと思って手に取ったら、ケニアでどんな風に作られているかとかの話を聞くことができて、さらに素敵なモノだと感じました。買い物をしながら新しい価値観を知り、物と人が繋がり、人の輪も広がっていく。ぶくろマルシェのキャッチコピーは“であう つながる ひろがるマルシェ”なんですが、このマルシェを通して、ちょっとだけ生活が素敵になった、豊かになったなって感じてもらえたらうれしいです。そういう場を私の故郷の池袋でもっと広めていきたいなと思います」

土の香り、土の感触も知ってから食べる。塚田さんの考える “触育”。

会社の経営者として、マルシェ主催者として忙しく活動を続けるなか、2年ほど前に結婚し、お子さんも生まれてさらに大忙しの毎日になりました。子育てと仕事の両立は大変なのでは?

―「もともと起業したのは、自分のそばで子どもを育てながら仕事をしたいという思惑もあったのですが、それは誤算でした(笑) 赤ちゃんの面倒を見ながら、横でパソコン使って仕事をするのは、想像していたように簡単にはいきません。でも、おいしくて安全な野菜を毎日、気軽に食べてほしいという気持ちは、子供を産んでからさらに強くなりましたね。今、メインで行っている事業として保育園への野菜や食品提供を行っていますが、これも単に野菜を届けるだけでなくて、食育プログラムを組み込んでいるんです。
“触育(しょくいく)”と呼んでいますが、一年に一度、契約農家さんを保育園に招き、野菜や農業のことを話してもらったり、実際に土のついた苗に触れてもらったりして、自分が食べている野菜のことを知ってもらう食育授業を実施しています。子供たちはもちろんですが、農家さんも自分が作った野菜を食べている子供たちの顔を見ることができて、ものすごく喜んでくれるんですよ。たとえば先日は、食育担当者のいそっぺ(野菜ソムリエ)が豊島区内の保育園『ソラーナ目白(新しいウィンドウで開きます)』に泥つき野菜をもっていき、授業を実施しました。
園児たちは野菜を手にとって匂いを嗅いだり、野菜スタンプで遊んだりしながら野菜に親しんでもらいました。あとは、畑に行って収穫体験をしたり、食べるだけじゃなくて子供たちの五感をフル活用するような”触育”を行っています」

全4ページはこちら(PDF:5,800KB)

「ソラーナ目白」での “触育”活動の様子

 

  

豊島区のお母さんとともに活動したい。子供もお母さんも農家にもうれしい仕組み。

現在、都内と神奈川の200カ所の保育園と契約し、野菜と食育プログラムを提供している塚田さん。これからはどんなことに挑戦していきたいのでしょうか。

 

―「保育園で行っている食育プログラムは、今は専門のスタッフが農家さんと一緒に行っていますが、このスタッフを豊島区のお母さんに担当してもらうことができないかと考えています。お母さんにとっては子育ての合間に自分のペースで仕事をし、収入を得ることができるし、自身の食育にも、社会貢献にもなります。もちろん、私も身近にいるお母さんたちにおまかせすることができればとても助かるし、うれしいことだらけです。お母さんと知り合うなかで、いろいろな才能をもっている方に出会いました。地元、豊島区のお母さんネットワークを活かして、この仕事やマルシェの輪をさらに広げていきたいと思っています」

インタビュー・文:切替智子
写真:西野正将

株式会社ベジリンク
https://www.vege-link.jp/(新しいウィンドウで開きます)

 

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更新日:2021年3月30日