ホーム > 区政情報 > 重点プロジェクト > 「わたしらしく、暮らせるまち。」を目指して~「女性にやさしいまちづくり」その先へ~ > みんなのスコープ - としまscope > 地域に“お直し文化”を広め、長く着られる服作りをすすめていきたい。eofm代表、鶴田剛郎さん

ここから本文です。

地域に“お直し文化”を広め、長く着られる服作りをすすめていきたい。eofm代表、鶴田剛郎さん

minna_eofm1豊島区大塚に事務所を構えるブランド「eofm」。民族衣装の機能性を取り入れつつ、今の時代に合うよう落とし込んだ服作りをしているブランドです。
今回はeofmとまちとの関わり、そしてこれからこのまちで実現したいことについて、事務所兼多目的スペースでもある「eofm laboratory」内で、代表の鶴田剛郎さんにお話を伺いました。

 

 

 

 

 

「10年20年と着られる服を作っていきたい」という想いを持ち、豊島区南大塚にブランド「eofm(イオフム)」の事務所を構えている鶴田剛郎さん。
eofmは各国の民族衣装の機能性に注目し、服作りに取り入れているブランド。民族衣装と言うと派手な色や装飾を思い浮かべがちですが、鶴田さんが作る服はシンプルで洗練されています。

minna_eofm2

minna_eofm3

 

ー「民族衣装には、その土地で生活するための機能がたくさん詰まっているんです。それらを日本に合う形で表現し直すことで、長いスパンで着られる服が作れるのではないかと考え、様々な国の民族衣装を研究しながらeofm独自の服を制作しています」

服作りで繋がる、豊島区の輪

大塚のリラックスできる雰囲気を気に入り、越してきたと言う鶴田さん。最近では「まちの洋服屋さん」として、地域の方々からいろいろな頼み事をされるんだそうです。

ー「同じ大塚でカフェ&バーをやっている“riddle. Coffee & Bar(新しいウィンドウで開きます)”の福島さんのオーダーエプロンを作ったことをきっかけに、その紹介でまちのフード系イベントで活躍する大輔さん、さらに“世界のお万菜(新しいウィンドウで開きます)”のめぐさんと、地域の方から続々とオーダーエプロンを頼まれるようになりました。イベント出店が多いから小銭を入れられるポケットが欲しいとか、タオルを引っ掛けられるようにしたいとか一人一人の要望を聞いて、その人に合ったものを作っています。評判が評判を呼び、近隣の人たちと繋がりができて、いろいろ気軽に相談してもらえるようになったのは、嬉しいですね」

 

minna_eofm4

 

大輔さんからのオーダーで制作したエプロン。イベント出店時に役立つ、釣り銭を入れられる二重のポケットと、タオルを掛けられるようになっているところがポイントです

 

minna_eofm5

 

カーン江夏未花さんとのコラボレーションで生まれた「たけろうドレス」。体型が異なっていても、不思議とみんな似合ってしまう魔法のようなドレスです

 

 

 ー「今年の夏には駒込のエステサロン“Ankur(新しいウィンドウで開きます)”のカーン江夏未花さんから『長年作りたいと思っていた服があるんです!』とオーダーのドレスを頼まれて制作しました。シルエットの美しさと動きやすさにこだわり抜いたドレスです。販売に至るまでおよそ1年かかりましたが、未花さんの発信力もあって、制作分は全て完売しましたね。 他にも東池袋の“あうるすぽっと”(新しいウィンドウで開きます)への衣装提供とスタイリング、池袋ローカルゲートへの出店、イケサンパークに出店している“プラマーナ・スパイス(新しいウィンドウで開きます)”というカレー屋さんへのロゴの提供など、どんどんまちとの関わりが広がっています」

今注目しているのは“服のお直し” ご近所のお直しマップを作りたい

鶴田さんは今目指していることがあります。それは、地域に「お直し文化」を広めること。

ー「散歩していて気づいたんですが、大塚って昔ながらのテーラーが残っているんです。例えばイケサンパークの近くにも”テーラー波木”さんってあって、古い佇まいのお店なんですが、今でもお直しを受けてらっしゃるんですよ。 テーラーって1から服を作っていくところなので、知識が豊富だったり、感覚が鋭いというか、直す時も細かい部分に気を回してくれるんですよね。 “お直し”って私のブランドの”長く着られる服を作る”というコンセプトにも合っているので、そういう昔ながらの知られざるお店を地域の人たちに紹介していきたいんです」

 
minna_eofm6

イケサンパークの近くにある「テーラー波木」。中に入るとカタカタとミシンの音が聞こえてきます

ー「今はなんでもネットで調べられる世の中ですけど、最終的に信じられるのって信頼できる人の生の声じゃないですか。 豊島区の人たちと繋がりができてきたからこそ『鶴田さんが勧めるなら頼んでみようかな』って思ってくれるご近所さんもいるかもしれない。 eofmがお直しの窓口的な存在になることで、技術を持ったお店のことを人々に知ってもらえるし、私が間に入れば”今っぽさ”のある、時代に合った直しが実現できるんじゃないかなとも思います。 そのための第一歩として今やりたいのは、近隣の”お直しマップ”を作ること。このお店はこの直しが得意だよ!とかそういった情報を共有できるものにしたいですね」

一人一人が服を長く着ることで、 持続可能な社会に繋がっていく

ー「実はファッション業界って、二酸化炭素の排出量がすごく多いんです。”持続可能な社会”と最近よく聞くようになりましたが、まだまだファッションに目を向けている人は少ないのかなと感じています。 簡単に服を捨ててしまうのでなく、直して長く着るということを一人一人がやることは、ちょっとしたことだけれど社会のために大切なことですよね。 これからは私自身も、ていねいに服を作るだけでなく、”直す”という文化を広めていく手伝いをしていきたいです。 そうしてご近所との交流が増える中で、自分のブランドのやりたいこと、やれることの裾野も広げていけたらなと考えています」

minna_eofm8

 

eofmでは2週間に一度、オープンデイと称し事務所を開け、服の展示・販売を行っています。 eofmの服や小物を見られるだけでなく、オーダーやお直しの相談も受け付けてくれるとのこと。
また、定期的に展示販売会や企画展も行っています。
気になる方は是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。


eofm

HP:https://www.eofm-lab.com/home(新しいウィンドウで開きます)
instagram:@eofmlaboratory_shop(新しいウィンドウで開きます)

文:来馬涼子

 

としまscope掲載時の情報です(更新日とは異なります)。現時点の情報と異なる可能性がございますため、ご了承ください。

お問い合わせ

更新日:2021年3月30日