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ホーム > 区政情報 > 重点プロジェクト > 「わたしらしく、暮らせるまち。」を目指して~「女性にやさしいまちづくり」その先へ~ > としまぐらし会議 > としまぐらし会議プロジェクト|トークサロン第1弾「自分たちの手で、まちをつくる」

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としまぐらし会議プロジェクト|トークサロン第1弾「自分たちの手で、まちをつくる」

としまぐらし会議は、“わたしらしく、暮らせるまち”を実現するため、豊島区と関わりのある人、企業、団体、そして行政が集まり、ワークショップを通して10のプロジェクトを立ち上げました。プロジェクトが誕生して、早半年。このあいだに、10のプロジェクトは様々な場所でそれぞれに活動を広げ、そして同時に、いろいろな問題にも直面してきました。そこで、それぞれのプロジェクトをより前進させようと、プロジェクトを応援するサポーターを募る、全3回のトークサロンを開催します!

自分たちの手で、まちをつくる

としまぐらし会議プロジェクト トークサロン第1弾は、2018年8月2日(木曜日)に自由学園明日館で行われました。今回のテーマは、「自分たちの手で、まちをつくる」。誰かに頼る、任せるのではなく、「自分たち」でつくる新たなまちづくりのスタイルを様々なプロジェクトの事例を参考に、プロジェクトを育てていくのが狙いです。

プレゼンテーターは、「としまぐらし会議」から生まれたプロジェクトから、「池ブルックリンプロジェクト」と「みそのわ」のメンバー。そして、彼らのちょっと先をいく3名のゲストスピーカー。

イベントは、3部構成です。
第1部:としまぐらし会議プロジェクト紹介
第2部:パネルディスカッション
第3部:プロジェクト交流会

自分のまちに関わりたい人が、こんなに!

第1部の前に、まずは「としまぐらし会議」を主催した豊島区「わたしらしく、暮らせるまち。」推進室長・宮田麻子さんからのあいさつです。

−「まちに関わりたい人がこんなにいるんだ!っていうことを実感した『としまぐらし会議』のピッチイベントから、ちょうど半年。全4回のワークショップを通して生まれたプロジェクトが、いま様々な活動をしています。でも、自走するからこそ、いろんな問題を抱えているのも事実。本日は、それを皆さんと共有しつつ、ちょっと先をいく先輩たちと考えながら、プロジェクトを育てていきたいと思います」(宮田麻子さん)

30名の募集枠に56名の参加があった「としまぐらし会議」。今回のトークサロンも、30名の枠に対して52名もの応募があったのだとか!その半数以上が新規の参加者だというのですから、自分のまちに対する関心の高さには改めて驚かされます。

第1部:としまぐらし会議プロジェクト紹介

ふたつのプロジェクトメンバーが、その活動を紹介し、現在抱えている課題や悩みについても共有します。

池ブルックリンプロジェクト

ー「私たちは、真の多様性を受け入れるまちづくりを目指しています。池袋がブルックリンのようなまちになる期待を込めて、食を中心にした取り組みを通して私たち自身が豊島区を楽しみ、それを発信中です。プロジェクトはすでに進行していて、『MIOSK(ミオスク)』というライフスタイルマガジンを創刊するためにクラウドファンディングで制作費を募ったり、異国料理をつくって食べるイベントを企画・開催したり。もちろん、インスタグラムやフェイスブックでの発信もしています。ただ、進めていくなかで困っていることもたくさんあって、ひとつは、メンバー7人のうち現在動けるのが少数名だということ。全員想いはあるものの、仕事でも趣味でもない活動をどう継続していくかが、まずは課題なので、たとえば一緒に動いて発信してくれるライターや取材メンバーなど、協力者を募集しています。
ちなみに9月1日には、羊の丸焼きを食べるイベントを開きます! ぜひ参加していただき、いろんなお話をしましょう!」
(織田さん、杉江さん、目黒さん)

池ブルックリン
facebook https://www.facebook.com/ikebrooklyn2020/(新しいウィンドウで開きます)
HP http://ikebrooklyn.jp/(新しいウィンドウで開きます)

みそのわ

−「あいにく本日は、7人のメンバーのうち私しかきてきませんが、準メンバーとも言えるわたしの子どもたちを連れてきました!(笑)みそのわのメンバー全員の想いは、「みんなが笑顔でくらせるまちにしたい」というところで一致していて、様々なイベントをきっかけにまちの人どうしがつながることを目的にしています。
現在、月一でいろんなイベントを実験的に行っていて、味噌づくり、アロマ教室、物々交換会、スキルシェア、コーヒー教室、落語会……、ほかにもいろいろ妄想中です!そんな活動をもっといろんなところに広げて、いわばフランチャイズのようにしたいと考えています。まずは動かす力を実証できたので、池ブルックリンプロジェクト同様、一緒に動いてくれるメンバー、そして場所を探しています」
(藤田さん)

みそのわ
facebook https://www.facebook.com/ikebrooklyn2020/(新しいウィンドウで開きます)

プロジェクトが発足してからまだ半年ですが、どちらのチームもむくむくと成長しながら、めきめきと力をつけているようです。それだけに課題も明確化しています。

第2部:パネルディスカッション

池ブルックリンプロジェクト、みそのわを含む10のプロジェクトのさらなる前進に向け、招かれたゲスト3名。自身のまちでの様々な活動を通して“わたしらしく”、暮らしています。

永瀬賢三さん
(板橋3丁目食堂代表・板橋宿不動通り商店街理事)

ー「2010年から、自分の生まれ育ったまちで『板橋3丁目食堂』を運営しています。お客さんと交わりながらいろんなイベントをやっている、“わたしらしく、暮らせるまち。”の小規模バージョン。また、商店街の理事としても活動中。都市開発でタワマンが立ってまちが変わっていくなか、朝市や縁日を復活させて若い人たちとの繋がりをつくろうと活動中です!」

伊藤薫さん
(Treck Treck代表)

「江東区深川で、日本に旅行に来た外国人に向けてまち案内を企画・開催しています。『としまぐらし会議』との共通点は、私も、もともとは“私”が主語で活動しはじめたということ。深川をめぐるツアーを通して日本の価値を海外の人たちに手渡しすると同時に、自分が大好きなまちの輪を広げる活動も行っています」

山本直さん
(山本山田/かみいけ木賃文化ネットワーク管理人・建築家)

「2016年から、木造賃貸アパートや空き家を活用した木賃文化を耕すプロジェクト『かみいけ木賃文化ネットワーク』を立ち上げ、運営に携わっています。足りないものはまちで補うことをモットーに、まちの銭湯、食堂や飲み屋、公園を、拠点である山田荘とくすのき荘とつなげることによって、新たな価値を創造中。ちなみに今年は、地元の人を取材する瓦版をつくっています!」

もっと、もっと聞きたい!という参加者の気持ちに負けないくらい、もっと、もっと話し足りない!というゲスト3名の熱が伝わってくるような活動紹介が終わったところで、いよいよパネルディスカッションに移っていきます。
お題は全部で3つ。プロジェクトメンバーとの事前打ち合わせを元に、モデレーター中島さんが選んだ質問をゲストに投げかけます!

1.まちに関わるモチベーション 〜何が自分を動かしてきたのか〜

−「都市開発が進む商店街を眺めながら、なんとなく、自分の好きだったまちが自分のものじゃなくなっていくように感じてきました。近所にあった築100年くらいの銭湯も、ある日突然壊されることが決まって……。そんな風に、何のプロセスもなしに無くなるんだなって思うのと同時に、それって、人の繋がりとかネットワークが足りないのかなとも思って。だから、足りないものをひたすら埋めていった。そのモチベーションしかありません」(永瀬賢三さん)

−「ひと言で、楽しいから。会社と家との往復だけだった会社員時代を経て、自営業を始めてまちに知り合いが増えてくると、じわじわと景色が変わっていくんです。その積み重ね。いまでは、常にまちなかで何か動いてるから、それを見に行くのがとにかく楽しみなんです」(伊藤薫さん)

−「僕も、楽しいから、がひとつ。裏テーマとして、小学生にかっこいいおじさんと思われたいっていうのもあります(笑)。でも、そもそものきっかけは、自分の所有している風呂なしアパートのことを、『社会で役目が終わりつつある』なんて言われたのがとてつもなく悔しかったこと。この風呂なしアパートも、150年後にはきっと重要文化財になるに違いない、それまでは耐えようと思ってやっています」(山本直さん)

2.新たな仲間の集め方 〜想いは、どう伝播させたのか〜

−「下町なので、わらしべ長者的に、どんどん紹介された人に会うようにしてきました。仲間たちで大事にしているのも、面と向かって人となりを伝えていくこと。そうすることで、私たちのワクワクが、相手のワクワクに繋がっていきます」(伊藤薫さん)

−「今年になって、みそのわのメンバーを含め、近所のおじちゃん、おばちゃんだったり、いろんな人が入ってきました。それで、より多様感が表れてきた。場所にも人にも、人はついてくるので、続けることで出てくる繋がりっていうのはあると思います」(山本直さん)

−「結局、プロジェクトという形から入ると面倒くさいという気持ちが生まれてしまうので、まずは関係性が大事かなと。僕自身も、仲間集めをしているつもりはありません。お願いされたらやる、誘われたら行く、じゃないですけど、そうやって結果的にプロジェクトがいっぱいできたという印象です」(永瀬賢三さん)

池ブルックリンのメンバーからも、悩みゴトが相談されます。それは、「まだまだ属人的なプロジェクトの現状を、どのように乗り越えたらいいのか?」というもの。
それに対しても、3名から、「高く求めないで、頭を切り替えてできることだけひたすら続けていく」、「リーダーは、基本弱い方がいい。ひとりで抱えすぎず、頼りながら」というような、肩の荷が降りるような経験者ならではの回答が出てきました!

3.本業とまちの仕事とのバランス 〜手弁当なプロジェクトをどう育てるか〜

−「結果的に繋がってくると思うと、面倒なことをする過程をひたすら積んでいくことがむしろ楽しいんですよね。やっぱり、還ってくるっていうのは信念としてあるので、手弁当とは思ってません」(永瀬賢三さん)

−「悩ましいですよね……。ゆくゆくは自分の仕事に繋がると分かりながらも、時間配分がすごく大変。手弁当でやっていることが本業に影響すると楽しめないので、メリハリは心掛けています」(伊藤薫さん)

−「僕がこの3人のなかで一番ぐだぐだだと思うんですけど……(笑)。設計の仕事や大学での講師の仕事、いろんなチャンネルを組み合わせて生活をしていて、すべての活動が地続きで繋がると思ってやっています」(山本直さん)

 

第3部:プロジェクト交流会

プロジェクトメンバー、ゲスト、それぞれの活動内容や課題の共有が一通りできたかな?いや、まだまだかな?という腹七分目くらいのところで、交流会の時間です!
参加者全員スタンディング形式で自由にトーク。フードや飲み物片手に、会話も弾みます!
ちなみに、「人見知りなので、こういうのは苦手……」という人も安心! というのも、主催者が「つなぎ役」となって、参加者同士を繋げたり話を盛り上げたりしてくれるから。

   

「池ブルックリンのライターになりたい。」「みそのわのイベントに参加したい」「一緒になにかやりたい!」など、参加者と「としまぐらし会議」プロジェクトが繋がったり、参加者同士が繋がったりと、またとない機会を皆さん存分に楽しんでいるようでした。

時間たっぷりかと思いきや、はじまってみるとあれよあれよと時間が過ぎ、駆け足で進む場面も。そして、皆さんの、まちに懸ける想いの大きさたるや……、と驚かされるシーンも多く見られました。そんな豊島区のパワーを目の当たりにしたゲスト3名からは、激励の言葉が。

−「どちらのチームも、もうすでに動き出しているので、ハードルを上げすぎず、とにかくやり続けることに尽きると思います。あとは今日会場に集まったみなさんを含め、みんなで応援していきましょう!」(山本さん)
−「池袋は、豊島区のみなさんにとってブルックリンかもしれませんが、板橋区から見ると、マンハッタンです(笑)。いつも輝いていて、うらやましく思ってます!」(永瀬さん)
−「みんな自分のまちが一番と思って、ニヤニヤしながらやるのがいいのかなと。なにをどこからはじめたらいいかわからないことも多いかもしれませんが、未来は意外と自分の手の届く範囲にあるんじゃないかと、最近思うんです」(伊藤さん)
また、この日会場として自由学園明日館を貸し出してくれた福田さんからも、「場がほしい、という話もありましたが、大きい小さい関係なく、いつでもここを使ってください!全然敷居は高くないので。それに、一度重要文化財でイベントをやれば、二回目以降の信用にもつながるはずです。そういう使い方をしてもいいと思います」と、なんともうれしいオファーをいただきました!

最後にみんなでパシャリ!

文:高阪正洋
写真:西野正将

 

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更新日:2021年3月30日