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としまぐらし会議プロジェクト|トークサロン第2弾「プロジェクトのすすめかた」

としまぐらし会議は、“わたしらしく、暮らせるまち。”を実現するため、豊島区と関わりのある人、企業、団体、そして行政が集まり、ワークショップを通して10のプロジェクトが生まれました。プロジェクトはそれぞれ動き出し、その分だけ、課題にも直面してきました。プロジェクトをより前進させられるよう、彼らを応援するサポーターを募る全3回のトークサロンの第2回目が開催されました。

ともに考える

2018年10月3日(水曜日)、としまぐらし会議プロジェクト トークサロン第2弾はWACCA池袋内「もうひとつのdaidokoro」にて開催されました。今回のテーマは、「プロジェクトのすすめかた」。ワークショップを通してプロジェクトが抱える課題を共有し、それぞれにできることを参加者全員で模索します。

イベントは、3部構成です。

第1部:としまぐらし会議プロジェクト紹介
第2部:プロジェクトのすすめかた miniワークショップ
第3部:プロジェクト交流会

この日集まったのは、としまぐらし会議のプロジェクトメンバーや、前回のトークサロンに参加した方のほか、参加者の半数が、これまで参加したことのない全く新しい方々でした。はじめましてのメンバーがほとんどということで、としまぐらし会議のときにも行った「9マス自己紹介」で、まずは参加者の緊張をほぐします。

 

第1部:としまぐらし会議プロジェクト紹介

4つのプロジェクトがそれぞれ、プロジェクトの概要や活動内容、抱えている課題などについて共有します。

農縁公園

ー「私たちは、土や作物との触れ合いを通じて地域の人々とのコミュニティをつくるプロジェクトです。今年5月末より、『わたしらしく、暮らせるまち。』推進室長の宮田さん協力のもと、日出優良商店会にある区の遊休地を借りて、コンパクトに農園をスタートしました。『良品計画』さんに提供いただいた収納ボックスを使ってプランターをつくったり、プランターを載せる木枠を組み立てたり。地域のみなさんに協力していただきながら、夏には、ナス、オクラ、大葉、きゅうり、ミニトマトを収穫できました。活動していると、近所の方々がお手伝いしに来てくれるんですよね。草むしりや、蜂の巣駆除の方法なんかを教えてくれたり、実った作物を私たちに届けてくれたり……。いまでは、すごく大切なサポーターです。
この農縁公園の輪をもっと広げていきたいと思っています。そのために新しい拠点となるところ、作物の世話を手伝ってくれる方、資金を援助してくれる方、作物の分配先などを募集しています。それらのバランスが取れれば、きっとプロジェクトは大きく育っていくと思うんです」

としまで子育て
facebook https://www.facebook.com/toshimadecosodate/(新しいウィンドウで開きます)

−「“孤育て”が、“CO育て”になるような輪を広げる活動をしています。メンバーは、子育て中のママや、これからママになりたい人、幼児教育に携わっている人など。私も子育て真っ只中です。子育ての情報って、どこに、どんなものが載っていて、一体どれを信用していいのか意外とわからないんですよね。地域とのつながりに自信が持てず不安を覚えることもある。だから、同じような悩みを抱える人の助けになる、情報発信の場をつくりたいと思っています。
現在はfacebookで、行政から民間イベントまで幅広く情報を発信中。230人のフォロワーがいます。また、『としまで子育てカード』というものをつくり、区民ひろばなどに置いてもらいたいと思っています。
今後は、facebookのさらなる認知と、『としまで子育てカード』の拡散が課題です。私たちは情報発信のプロではないので、規制やルール・ノウハウなどを教えてくれる方、また、カードの設置場所の提供や提案も募集中です」

We Love Ikebukuro

「世界で一番やさしいまち池袋を目指しています!池袋駅のバリアフリー化、まちの緑化、ベンチの設置、そういった暮らしやすさが愛着につながるはずと考えています。当初の構想としては、バリアフリーマップの作成、住民目線での公園設置、アートベンチの製作などなど。
……ただ、まだ何にも手をつけていない“やるやる詐欺”状態なんです!(笑)バリアフリーマップは、実はすでに存在していました!(笑)公園は、『農縁公園』に期待してます……!(笑)
というわけで、『最初の一歩がわからない』というのが、わたしたちの悩みです。今日をきっかけに、自分たちがやるべきことを再確認、修正したいと思っています。アートベンチを一緒につくってくれるアーティスト、スポンサー、そしてそういう仲間を紹介してくれる人など、新しいサポートメンバーも募集中です」

か・ま・く・ら
facebook https://www.facebook.com/ka.ma.ku.ra.toshima/(新しいウィンドウで開きます)

−「誰もが健やかに暮らせるようなお手伝いをしたいと考え、ヘルスケアに関する情報を発信しています。具体的には、こころとからだについて知る・聴く・話す・考える機会を提供したり、医療を受ける側の立場で一緒に考え背中を押すイベントの情報を集めたりしています。
現在まで、勉強会や、“患者力”をつけるコミュニケーション講座、メンバーのひとりが講師となって語り合う場などを行ってきました。
ただ、現状のメンバーでは広報やイベント運営の専門知識に乏しく、どうしても活発さに欠けるので、カウンセラーや医療関係者に参加してもらいたいと考えています。また、facebookの作成、区民ひろばなどでのチラシの設置など行っていますが、まだまだ認知度が低く一部の人にしか広がっていません。地道に活動を継続しつつ、運営や告知のサポートをしてくれる方を募りたいと思います」

どのチームも、それぞれに活動しながら、様々な悩みをかかえているようです。それでも、しっかりとしたビジョンがあるだけに、誰かのサポートできっかけが生まれれば、グンと一気にプロジェクトが動いていきそうな予感!

第2部:プロジェクトのすすめかた miniワークショップ

 

プロジェクト紹介が終わったところで、miniワークショップの時間です。さきほど共有した課題に対してそれぞれができることを模索します。4つのプロジェクトメンバーを含め、同じくとしまぐらし会議から生まれた「池ブルックリン」、「池袋あちこちオーケストラ」から悩みを相談する人を決め、それぞれに関心のある参加者が集まって7つのチームをつくります。
ワークショップに採用されたのは、「智慧の車座」。問題を取り組みやすい形に「ほぐす」手法で、最終的に解決の糸口をつかめるのだとか!少し難しそうな手順ですが、としまぐらし会議ではお馴染みのファシリテーター古瀬正也さんが、全体進行しながら1ステップずつ進めていきます。

プロジェクトの進行が足ぶみしていた「We Love Ikebukuro」を例に、実際に「智慧の車座」を進めていく様子を見ていきましょう!

「智慧の車座」の心得

  • 正解はひとつではない。
  • 素朴な疑問を大切に。
  • 無責任に発言する。

ステップ1:問題提示

  1. 相談者が解きほぐしたい問題を選ぶ
  2. ここで相談できそうなことに絞る
  3. 情景が伝わるよう具体的なエピソードを交えて一人称で語る

相談者「アートベンチプロジェクトを進めるのに、アーティスト、ベンチの里親、スポンサーをどのように集め、協力してもらえばいいか悩んでいます。それぞれにどのようなメリットがあれば、三者がコミットしてくれるのかわからなくて……」

ステップ2:質問タイム

  1. 短くテンポよく順番に
  2. 相手のキーワードを広げる
  3. 問題や状況ばかりでなく、本人にも焦点を当てる

ー「アーティストにこだわるのはどうして?」
相談者「正直、アートじゃなくてもいいかもしれない。池袋に楽しみやワクワクが生まれるなら」
ー「ただのアートではなく、座れるという機能は必須?」
相談者「それは絶対条件にしたい」
ー「そのアートは、若者受け?万人受け?どんなイメージ?」
相談者「まち中にいろんなものをつくりたい。でも、第1号は里親さんの気持ちを大事にしたいです」
ー「お金の規模感は?」
相談者「たとえばアーティストさんなら、いくらくらいだと乗り気になってくれるのか、私も知りたいところ」

ステップ3:直感を伝える

  1. 感じた印象をテンポよく、シンプルかつ無責任に、わたしの視点で語る
  2. 解説しない!説得しない!

ー「ベンチはみんなでつくったらいい!」
ー「公募制にして、採用された人に賞金を出すのもいいかも」
ー「豊島区在住の美大生にお願いするのは?」
ー「子どもがアーティストでもいいかも」
ー「学校の卒業制作は、思い出にもなりそう」
ー「アートをプロにお願いするんじゃなくて、ベンチの安全性担保をプロに依頼するのがいい」
ー「移動式ベンチはどう?」

 

ステップ4:テーマの再設定

  1. 相談者の意志で、テーマを再度選択する。※変えなくてもよい
  2. メンバーは本人の意志をありのままに尊重する

相談者「今回必要だった『デザインする人、ベンチを置いてくれる人、出資者』というのを、必ずしも想定通りにしなくてもいいなと気づきました。それより、何を最初に決めるかがテーマになりそう。3つのうち、まずは、何を決めればいいでしょう?」

ステップ5:解決案のブレスト

 

  1. 相談者がその場にいないものとして、他のメンバーで考える
  2. どんなアイデアでも、無責任に発言する
  3. 実現可能性については考えない

ー「まずは、何を決めればいいでしょう?」
ー「置いてくれる場所が一番かな。区を後援にして募集するのがいいかも」
ー「第1号は、ある程度ターゲットを絞るのがいいかも。南池袋公園付近とか、いま盛り上がってる場所とか、地蔵通り商店街とか」
ー「椎名町の方もよさそう」
ー「場所を絞り込む、置いてくれる人を口説く、っていう順番かな」
ー「置いてもらうには、何をメリットに働きかけるのがいい?」
ー「やっぱり、人が居つくこと?」
ー「『まちにこういうことをしていきたい』っていう意志をしっかりと示せば、愛着を持ってもらえると思う」
ー「ベンチにステッカーを貼るとか。制作の風景を、その場で見せていくとか」

ステップ6:解決案の選択・振り返り・支援者にできることや感想の共有

 

相談者「いろんなアイデアをありがとうございました!まずは場所だなと。場所があれば、いろんなものをインストールしやすいですよね。そして、相手にメリットを感じてもらうために、まずはプロジェクトを説明できるものをつくりたいと思います。今日改めて見えた想いをぎゅっと凝縮して。プロジェクト立ち上げのとき、『協力するよ』と言ってくださった方もいたので、声をかけて、第1号をつくります!」

どのチームも、課題が明確化され、そしてするするとほどけていったようです。

第3部:プロジェクト交流会

自己紹介にはじまり、miniワークショップを通して参加者同士の親睦も深まったところで、皆さんでの交流会!参加者全員がスタンディング形式で、自由にトークします。今回は、「もうひとつのdaidokoro」さんにおむすびセットを用意していただきました。「農縁公園」で収穫したナスとミニトマトも登場しました。

付け合せには、トマトの寒天。おむすびの具は、梅酢で漬けた大葉とナス味噌です。お店オリジナルの、具だくさんなお味噌汁と一緒にいただきます。

結びに、会場を提供してくださったWACCA池袋・館長の鈴木さんからひとこと。
ー「われわれも、ここを文化の発信地にしたいと思って日々働いています。映画や音楽イベントもできる施設なので、活動のための場所が必要なときにはサポートします!いつでもお声がけください」

最後に参加者全員で記念撮影。

文:高阪正洋
写真:西野正将

 

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更新日:2021年3月30日