ここから本文です。

わたしのまちの公園に アートトイレが登場!―4―

青いフラッグマークのステッカーが目印のとしまパブリックトイレプロジェクト〈TPTP〉。公園のアートトイレも続々完成しています。今回は外装ラッピングが完成した「要町一丁目児童遊園」と「雑司が谷二丁目四つ家児童遊園」、「高松二丁目児童遊園」のアートトイレをご紹介します。

都会のなかに自然を感じる風景を 「要町一丁目児童遊園」

「要町一丁目児童遊園」のアートトイレを手がけたのは、豊島区生まれのイラストレーター小泉さよさん。小泉さんはデザインを考えるのに、まずはトイレが設置される公園へと足を運んだそうです。住宅地の中の小さな公園で感じたのは、緑が多く、カラフルな遊具が置いてあり、とても気持ちがよかったということ。そこで感じた気持ちを大切に、幾何学的なカタチながら、有機的な色を使うことで、都会のまちの中に残る森のような、人々の生活の息吹のようなイメージのデザインのトイレが完成しました。

―「都心のまちにも、温かな人との繋がりや小さくても自然の風景があります。大胆な色面構成によってトイレが自由で使いやすい雰囲気になってくれたらと思いながら制作しました。そして、要町で生まれ育ったわたしにとって、故郷の公園にこのようなかたちを残せたことは、本当に嬉しいこと。トイレを利用される方々にとって、この公園の緑のように心地よい空間であってくれたらと願います」

まちのシンボルをアートトイレに 「雑司が谷二丁目四つ家児童遊園」

雑司が谷案内サイト『雑司ヶ谷zodee(ゾディー)(新しいウィンドウで開きます)』を運営する、イラストレーターの鶴丸のどかさんが手がけた、「雑司が谷二丁目四つ家児童遊園」のトイレデザインのコンセプトは、公園を訪れた人や雑司が谷で暮らす人たちが、このまちの美しさを再認識できるものにすること。イラストには、雑司ヶ谷のまちが一番活気づく「御会式」の夜がモチーフに選ばれました。

―「御会式の夜の賑やかさ・美しさ・神秘的な雰囲気を通じ、雑司が谷というまちの良さを改めて感じていただけるよう仕上げ、雑司が谷にゆかりのある樹木、銀杏・桜・ケヤキも描きました。また、この公園は、私の住まいからも歩いて行ける距離にあるのですが、子どもがもう少し大きくなったら『お母さんが描いた絵だよ。あれはミミズク、あれは万灯。御会式っていうのはね……』と、一緒に話しながら眺めるのを今から楽しみにしています」

「高松二丁目児童遊園」のアートトイレはまるで絵本の世界に迷い込んだよう

ストライプのように並んだ木陰で、動物たちがかくれんぼ。空飛ぶクジラや、トイレに入ろうとしているトラなど、よく見ると少しおかしな動物も。「高松二丁目児童遊園」のアートトイレを手がけたのは、イラストレーターの酒井ふるさとさん。酒井さんも制作前に公園に何度か足を運んだそうです。長い商店街の先にある小さな公園で酒井さんが見たのは、いつ訪れてもきれない花壇のある、子どもたちが仲良く遊ぶ、絵本に出てくるような素敵な場所。そして印象的だったのが、公園のシンボルとも言える大きな木だったそうです。

―「トイレの目の前にあるその木を、切ることになってしまうかもしれないとのお話を耳にし、もしその木がいなくなってしまっても寂しくならないようにと、木々の中で遊ぶ子どもや動物たちをイラストに登場させました。周囲になじむように、そして、夕暮れや夜でもホッとするような、明るく利用しやすい印象に……と、タッチや色もあれこれ悩みながらも、とても楽しい制作のひと時でした。幸い、木はそのまま今も元気に立っていて本当に嬉しいです」

個性いっぱいの楽しいアートトイレを探しに、みなさんもぜひ公園に足を運んでみてくださいね。

文:田口みきこ

小泉さよ

豊島区要町生まれ。東長崎在住。東京芸術大学大学院修士課程終了後、フリーランスイラストレーターとして、おもに猫のイラストや抽象的なドローイング等を描く。『うちの猫を描こう!』『もっと猫と仲良くなろう!』(ともにKADOKAWA刊)、『さよなら、ちょうじろう。』(KKベストセラーズ刊)等の著書や、イラスト掲載本多数。豊島区でのイベント「まち中つながる展示会」や「長崎村の海びらき」にも参加。

http://www.sayokoizumi.com/(新しいウィンドウで開きます)

鶴丸のどか

イラストレーター、グラフィックデザイナー。東京都出身、雑司が谷在住。雑司が谷をテーマとしたイラスト展を過去に3度開催。『未来遺産 雑司が谷 がやがやお散歩マップ』や雑司が谷未来遺産協議会のサイトなどにもイラストを提供している。『としま案内人 雑司ヶ谷』にも所属し、雑司が谷のまちについて目下勉強中。
雑司が谷案内サイト『雑司ヶ谷zodee(ゾディー)(新しいウィンドウで開きます)』を運営、としまscopeにも寄稿している。

http://tsurumaru-design.com/(新しいウィンドウで開きます)

酒井ふるさと

イラストレーター。1976年生まれ。北海道札幌市出身。少し懐かしくてとぼけたタッチを中心に、書籍・雑誌・企業パンフレット・広告などを中心に手がける。アートディレクターとしても活動。

 

 

 

 

としまscope掲載時の情報です(更新日とは異なります)。現時点の情報と異なる可能性がございますため、ご了承ください。

お問い合わせ

更新日:2021年3月30日