資料第8号の1 令和7年2月12日開催 精神障害者包括支援部会 ワークショップ実施報告 1.タイトル「当事者まんなか! こころワークショップつながる つなぐための区内資源と課題を再発見」 2.実施概要 日時:令和7年2月12日(水)午後2時から午後4時 会場:豊島区役所1階 としまセンタースクエア 3.目的 当事者の「経験」から支援者が「当事者にとって良かったこと」「助かった資源」について学び、さらに当事者・支援者双方にとってより良い地域になるための資源を考える機会とする。 4.ワークショップの参加者 参加者合計 86名 【内訳】 〇当事者:9名 〇ファシリテーター:8名 チーム名キリン ファシリテーターさら就労塾@ぽれぽれ坂部 チーム名ちいかわ ファシリテーターあおぞら相談支援センター菊池 チーム名ピンク ファシリテーターサンハウス平野 チーム名AOLA ファシリテーターAOLA 小林 チーム名ビックバン ファシリテーターガーデニング蓮沼 チーム名ハンバーグ温泉 ファシリテーターBase Camp 中島 チーム名カメラ ファシリテーター地域活動支援センターこかげ西 チーム名コザクラ ファシリテーターウェルビー池袋センター片岡 〇申込者:56名 障害福祉関係34人60.7%(当事者家族)4人 7.1% (ボランティア関係) 4人7.1% 昨年割合56% 子ども関係4人7.1% 昨年割合11% 高齢者福祉関係2人3.6% 昨年割合15% 保健医療関係8人14.3% 昨年割合18% ・当事者家族やボランティアの参加 ・高齢者関係、子ども関係、保健医療関係の参加割合が昨年に比べて減少 〇その他:13名(見学者、部会員、区職員等) 5.ワークショップの内容 • 参加者を8班に分けグループ形式でワークショップを実施 • 各グループに当事者を配置 • ファシリテーターとして、支援事業所の職員を配置 (1)昨年度ワークショップの振り返り (2)「あって良かった支援」の抽出 ・グループごとに、当事者の経験をもとに、過去に「あって良かった支援」を聞き取り ・聞き取りの際は「わたしのリカバリーヒストリ―」(右図記載例)を活用 ・抽出された意見を、8つのカテゴリーに分類し、青色の付箋に記載してマッピング ①医療・薬、②話を聞いてくれる人・場所、③見守り、④支援・仲介、⑤休息、⑥経済・仕事、⑦生活・住まい、⑧その他 ※抽出された意見は別紙参照 (3)「あったら良い」と思われる資源の抽出 ・当事者の経験をもとに「あったら良いと思われる支援、制度、仕組み、人」について、個人ワークを経て、グループごとに、話し合い・抽出された意見を、8つのカテゴリーに分類し、ピンク色の付箋に記載してマッピング ※抽出された意見は別紙参照 (4)各グループ発表、全体共有 完成した豊島区地図の例(写真) 6.アンケート結果 (1)ワークショップに参加してみて今後に役立つヒントはありましたか? とてもあった26名(78.8%) 少しあった6名(18.2%) ふつう0名 あまりなかった1名(3.0%) なかった0名 (2)ワークショップに参加してみての意見・感想(自由記載)一部抜粋 • 当事者を交えて社会資源を考える、という形式が、支援者の独りよがりにならず、本当には必要な支援は何かを考えることができてとても良かった。 • 若年層に対する精神疾患の辛さや居場所の無さに気づくことができた。当事者視点で直接、振り返りできたことはとても有意義な時間だった。 • 豊島区の色々な立場の方と、話が出来る機会はとても良いと思います。また、今回ヒストリーを語ってくださった当事者さんの勇気に感謝です。グループワークは皆さん語りたいことが沢山で時間が足りなかったのが残念でした。もう少し話し合いの時間があったら良かったです。 • 精神障害者支援が主ではありませんが、日々支援をしている方々の意見や提案を出していただき、まだ知らないことも多く、吸収することが多い時間でした。当事者の方が生き生きとしている姿に元気をもらいました。 ☞・当事者の参加や支援者同士の繋がりを持てたことなど高い評価  ・話し合い時間が足りない点などが課題 (3)今後研修で取り上げてほしいテーマ等(自由記載)一部抜粋 【サービスに繋がっていない人の支援】 • 医療機関を受診していない精神疾患の疑いのある人の支援について。 • 相談できない人が資源や支援につながれる方法。 • サービスや人とつながる方法を、当事者が知り得る機会をどうすれば得られるか。 • 若年層支援に焦点化した、当事者の語りを聞く、あったら良かった支援を聞く会(どこの機関にもつながらずに苦しんでおられた時期はだいたい子ども〜若者時代)。 【今回のワークショップから発展させた研修】 • 当事者を中心にしつつ、ワーク内容が広がりすぎることを避け、医療・福祉などのジャンルから要素を絞りつつ、支援者とともに形作るグループワーク。 • 今回のワークショップで、出てきた資源をどのように、地域に活かせるかをみんなで考える研修。 【新しい分野】 • ハラスメント事例や防止策など。 • 権利擁護に関して。 (4)当事者アンケート(自由記載)一部抜粋 〇やりにくかったこと • 少しペースをつかむのが難しかったです。 • 発表に慣れていなかったため緊張しすぎてしまった。 • 時間が少なかったように思えました。1〜2時間長くても良かったと思います。 〇ワークショップに参加して、新たに気づいたことやわかったこと • 1人じゃない。 • 1人でやろうとせず、いろんな支援があることを知れた。 • 自分のこれまでをふり返れたのが良かったです。 • 案外自分は恵まれていると思いました。 〇今後ワークショップで扱ってほしいテーマ • どこに相談していいか身近に相談できるところを開示してほしい。