障害者虐待対応事案の紹介 【事例】基幹相談支援センターの相談機能を活用し本人・養護者支援につなげた事例 事例紹介(フェイスシート) 障害の程度 (家族構成) 祖母(高齢者施設) 父親50 代 母親40 代 20 代 ・愛の手帳2 度 ・障害支援区分5 関係機関 1. 短期入所(ショートステイ) 2. 区障害者虐待防止センター 3. 通所事業所 4. 計画相談事業所 5. 区障害ケースワーカー(CW) 6. 福祉ホームさくらんぼ 7. 共同生活援助(グループホーム) 8. 基幹相談支援センター 事例の概要 生活の中で母親が本人に注意した際、本人が拒否的になり、もみ合いとなった。母親は制止できず、本人 の腕を強くつかみベッドに押し付けた。その際、腕などに痣ができた。事業所に通所した際、生活支援員 が痣を見つけて、管理職に伝えた。管理職が、担当している相談支援専門員と連携し虐待防止センターに 通報が入った。父親は一連の対応に介入しなかった。母親はもともと対人関係やコミュニケーションに問 題を抱えていて、身の回りのことや社会生活での困難があった。 介 入 ☛通報後、母親はケアの限界を感じ、相談支援専門員に相談があり、かかわりのあった地区担当障害CW が本人・ご家族の状況を確認。クールダウンのため福祉ホームさくらんぼの緊急一時保護、その後短期入 所も利用。→本人の安全確保 ☛通報時、母親・父親の要望もあり、虐待防止センター、担当CW、相談支援専門員そして基幹相談支援 センター職員が協議し、支援会議を経て本人はグループホーム入所となった。→虐待対応ケースから本 人・養護者支援に移行するため、基幹相談支援センターがコアとなり支援会議を開催し、その内容に基づ き支援策定へ(本人はGH 入所、母親自身も福祉サービス利用支援へ) 【考察】虐待通報 ➡ 初動対応(緊急性の判断)➡ 虐待対応ケース会議で事実確認とその分析 ➡ 基幹相談支援センターが支援会議開催 ➡ 本人・養護者支援 ➡ モニタリング ➡ 終結 ・養護者の介護力から、介入が必要な家庭環境であったが、通報を機に積極的支援につなげた。 ・虐待防止センターが通報を受け、緊急性の判断と事実確認を行い、支援内容を決定するにあたり、 基幹相談支援センターと連携した。基幹相談支援センターの相談機能を活用し、支援会議を行うこ とで、支援方針・支援担当を明確にでき、関係者の連携を図ることができた。 資料第16 号