4 CLOSE UP 1 地域で子育てをサポートする 民生委員・児童委員 池袋西地区民生委員児童委員協議会 菅澤 ひとみさん 民生委員として地域を見守り、子育てをする家庭の交流の場をつくる 民生委員・児童委員を始めたのは、前任者が定年退職し、町会長から声がかかったことがきっかけでした。活動を始めるにあたって、子どもの虐待やゲートキーパー、ヤングケアラー、認知症、引きこもりなど、研修を通じて本当に様々なことを勉強しました。民生委員・児童委員の役割は、困りごとを抱える方と専門の行政機関との橋渡しをすることです。当初想像していたよりも幅広い知識が求められ、自信を失うこともありましたが、信頼できる職員の方や相談できる民生委員・児童委員の仲間に支えられて、この活動を継続することができています。 現在は、民生委員・児童委員として、子育て中の親子が交流する場である「子育てサロン」の企画と運営に関わっています。さらに、子ども食堂の手伝いや長年携わってきた青少年育成委員の活動も続けています。 子育てサロンでは、主に親子で楽しめる工作などを実施しています。例えば、4月にはこどもの日に向けて新聞紙で兜を折り、6月には七夕飾りを作るなど、季節に応じた企画をしています。サロンで兜作りをすると、意外にも「こんなものが作れるんですね!」と参加者に喜んでもらえました。インターネットを使えば何でも購入できて、次の日には欲しいものが手元に届く世の中ですが、親子で楽しんでいる姿を見ると、一緒に作る体験の大切さを改めて実感します。 また、ハロウィンやクリスマスなどのイベント時や、誕生月の子どもがいるときは、ささやかなプレゼントを用意したり、クリスマスには民生委員・児童委員の男性がサンタクロースに扮したりと、参加する親子が楽しめるような工夫をしています。 子どもと関わるうえで大切にしているのは、子どもたちの安全面の管理はもちろん、1番は笑顔で帰って「また来月も来たい」と思ってもらうことです。サロンの対象年齢は0歳から3歳までですが、この年齢の子どもの成長は本当に目覚ましいです。先月までハイハイをしていた子が翌月には立ち上がるなど、私もその変化に日々驚かされます。保護者の方とともに子どもたちの成長を喜び合えることは、大きなやりがいであり、かけがえのない経験です。 今後は地域の多国籍化が進み、外国にルーツを持つ方の参加も増えていくと考えます。気軽に足を運んでいただき、日本の子育ての様子に触れたり、保護者同士が交流したりする場として、国籍を問わず誰もが安心して過ごせる場所にしていきたいと思っています。文化や慣習の違いを尊重しながら、互いに学び合い、気づきを得られる温かなサロンを目指します。 活動紹介 としま子育てサロン 妊産婦や子育て中の親子が集い、仲間づくりや子育てに関する情報収集、相談などができる場です。民生委員・児童委員が、各区民ひろばなどで開催しています。相談内容によって、支援サービスを紹介し、関係機関とのパイプ役も務めます。守秘義務があり、相談内容の秘密は守られます。困ったときは気軽に相談してください。 comment 利用者の声 季節に合わせた制作があるので、毎月楽しみにしています。まだ保育施設に入園していないので、月齢の近いお友達と触れ合うことができるのも貴重な時間です。 担い手募集! 民生委員・児童委員は、福祉活動やボランティア活動に理解と熱意がある方が町会や自治体からの推薦を経て、厚生労働大臣から委嘱されます。子どもに関することを専門に活動する主任児童委員もいます。特別な資格はいりません。活動に興味のある方は問い合わせてください。 CLOSE UP! 5月12日は「民生委員・児童委員の日」 そこから1週間(5月12〜18日)を「民生委員・児童委員の活動強化週間」としています。 民生委員・児童委員・主任児童委員イメージキャラクター「ミンジー」 民生委員・児童委員活動普及啓発パネル展 5月14日(木) 午前10時〜午後3時 区役所本庁舎1階としまセンタースクエア 問 民生・児童委員グループ電話03-3981-1722 広報としま 令和8年(2026年)5月1日号 No.2123 ―― 5 CLOSE UP 2 食を通して 地域の子どもを見守る 子ども食堂一覧はこちら 要町あさやけ子ども食堂 山田和夫さん ただいま!と帰って来られる、楽しい子ども食堂に 定年退職と同時に妻を亡くし、一人暮らしになったことがこの活動の出発点です。このままでは社会とのつながりがなくなってしまうと感じ、子ども食堂を始めました。コロナ禍では食堂の開催が難しくなり、食材の手渡しに切り替えましたが、こちらも好評だったため、現在は食事提供と食材配付の両方を続けています。大切にしているのは、「安全と安心」です。特に子どものアレルギーには細心の注意を払い、初めて来た方には必ず確認しています。また、できるだけ添加物の少ない食材を使うよう心がけています。さらに、食堂の2階は子どもたちが遊べる場として開放しています。今年で13周年を迎え、多い時には45人ほどが集まるようになりました。今後の目標は、とにかく続けること。 食堂が始まる時間に「ただいま!」と帰ってくる子どももいます。月に数回でも、彼らが子ども食堂での時間を楽しんでくれていることが何よりのやりがいです。 comment 利用者の声 友人の紹介で知り、2年前から利用しています。食堂ではまず食事を楽しみ、その後に遊んで帰宅するのがいつもの流れ。一連の時間が、まるで遊びに出かけているかのように充実しています。 NPO法人 OOC子ども食堂 伊藤一輝さん お腹が空く子どもたちに、毎日お弁当を届けたい ひとり親世帯を対象に平日に毎日、1日20〜40食分お弁当を無料で配付しています。活動のきっかけは、各地の子ども食堂を手伝う中で、「子どもは毎日お腹が空くのに、多くの子ども食堂が月に一度、イベントのようにしか開催されていない」と感じたことでした。私自身、若い頃に子育てと生活の厳しさを経験していたこともあり、「それなら毎日届けよう」と決意して、2020年にこの取組みを開始しました。元々、飲食店経営をしていた頃からフードロス削減への思いがあり、食材は規格外野菜や寄付、余剰品などを活用しています。手に入る食材で工夫しながら調理するため、メニューは日々変わりますが、新鮮で安心できる食事をお届けしています。今後は土日も含めた通年での実施を目指すとともに、食のありがたさを伝える食育にも力を入れていきたいです。 comment 利用者の声 仕事で遅くなる日も、温かいお弁当があるおかげで子どもと一緒に笑顔で夕食を囲めています。子どもも「美味しい!」と喜んでおり、本当に助かっています。 子ども食堂を応援しています! 豊島区商店街連合会より 豊島区商店街連合会 会長 菊池章二さん 子ども食堂への補助や、区民ひろばを活用したフードバンク事業など、区による子ども食堂への支援が強化されています。未来を担う子どもたちが元気にすくすく育つよう、当連合会でも支援したいと思っています。現在、商店街の中で開催される子ども食堂も増えており、各商店街で近隣の子ども食堂に対して個別に支援をしている例もあります。今後は当連合会として、各商店街と連携することにより、商店街内および近隣の子ども食堂に対して協力、支援をしていきます。