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更新日:2021年3月9日
スポット
大小様々な劇場があり、公園やオープンスペースでのパフォーマンスも盛んな豊島区は、「まちじゅうが舞台」。区民参加型の演劇祭や、国際的な舞台芸術祭も開催されています。
演劇のまち豊島区には大小さまざまな劇場があります。また、公園などのオープンスペースでのパフォーマンスもたくさん!
区役所の近く、有楽町線東池袋駅に直結した区立の劇場。演劇やダンスなどの舞台芸術を中心とした多彩な作品の上演や、ワークショップ・レクチャーなどを展開、各種芸術祭の会場にもなっています。“人々と芸術文化が逢い集う場所”あうるすぽっとで、その魅力をぜひ体感してください。
8つの劇場を中心に、「誰もが主役になれる劇場都市」を具現化するHareza 池袋が2020年夏にグランドオープン。
ホール棟には1,300席の東京建物 Brillia HALLをはじめ、オープンな空間のパークプラザ、音楽やアニメなど最先端コンテンツを発信するライブ劇場harevutai、オープン型配信スタジオのハレスタ、としま区民センターには多目的ホールや小ホール、オフィス棟にはシネマプラザ、TOHOシネマズ池袋のシネマコンプレックスなど、「8つの劇場」が生み出す「文化にぎわい拠点」が誕生しました。
南大塚地域文化創造館に併設している267席のホール。音楽会・講演会・各種発表会や練習など様々な催しが行われています。
東京都が、音楽・演劇・舞踊・演芸等の文化芸術の振興とその国際的交流を図るため、芸術文化施設として、平成2年10月に開館。
平成24年9月にリニューアルオープンし、音楽コンサートや現代演劇・ミュージカル・ダンスを中心に、さまざまなプログラムを展開しています。
808席という適度な空間が、よりリアルな臨場感と一体感を演出いたします。あらゆる舞台芸術の上演はもちろん、講演会や発表会の会場など、多種多様な用途でご利用いただけます。
シアターグリーンには使用目的にあわせてタイプの異なる三つの劇場があります。BIG TREE THEATER(座席数167席~)、BOX in BOX THEATER(座席数104席~)、BASE THEATER(座席数70席~)。
区内に点在する劇場では、個性的なプログラムが上演されています。毎年秋に開催する「池袋演劇祭」は、区内の劇場を会場に区民参加型の演劇祭を開催。多彩な舞台芸術を味わえます。
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昭和23年(1948)「舞台芸術学院」(校主:野尻与顕 学長:秋田雨雀)の開校や、昭和27年戦後都内の区立公会堂第1号となった豊島公会堂のオープンなど、終戦直後の豊島区に演劇文化が芽吹き始めます。
昭和40年代に入ると、小劇場「池袋アートシアター(後のシアターグリーン)」(昭和43年)の開場を契機に、池袋は小劇場、群小劇団の拠点となっていきました。昭和50年代には「文芸坐」(支配人:三浦大四郎)の地下に「小劇場ル・ピリエ」が開場するなど、劇場運動の再興の動きが現れるなか、昭和56年、池袋駅周辺にあった10以上の小劇場関係者により「池袋文化懇話会」が結成されました。
昭和63年に演劇による地域振興を企図して各劇場、豊島区、地元企業、地元商店街等の協働で、「東京国際演劇祭‘88池袋」が開催されます。この流れが現在の「フェスティバル/トーキョー」開催に繋がっていきます。この国際演劇祭をきっかけに、“池袋”と“演劇”のイメージの結びつきを強め、演劇のまち池袋を定着させるため、平成元年(1989)第1回「池袋演劇祭」が始まり、若手劇団の登竜門的演劇祭として現在まで毎年開催されています。
池袋に小劇場、小劇団の拠点が形成され、演劇祭が開催されるなか、公会堂に続き、昭和53年「サンシャイン劇場」、平成2年「東京芸術劇場」、平成16年「にしすがも創造舎」、平成19年「舞台芸術交流センター(あうるすぽっと)」など、中型、大型の民間及び公立の劇場施設もオープンするなど施設面での整備も進み、区民の文化振興に寄与します。
このように地域住民の文化活動から始まった演劇文化は、池袋に根付いていきました。
現在では池袋エリアは東京における舞台芸術の拠点として位置づけられ、平成28年秋からは「フェスティバル/トーキョー」、「池袋演劇祭」を巻き込んだ都市型総合芸術祭「東京芸術祭」が展開されています。
[参考文献]
後藤隆基「戦後の池袋劇場文化史」(『東京芸術劇場の25年』公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場発行、2016年、P109~112掲載)
『豊島区史 通史編4』(豊島区発行、1992年)
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