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ゲンガノミカタ展サムネ

「ゲンガノミカタ展 mini in としま
  ~山田 貴敏・藤田 和日郎・藤沢 とおる~」

更新日:2024年7月2日

イベント

2024.4.26~7.7まで、トキワ荘通り昭和レトロ館にて、「ゲンガノミカタ展mini~山田 貴敏・藤田 和日郎・藤沢とおる~」が開催されています。

本展の元となる「ゲンガノミカタ展」を主催した、秋田県の横手市増田まんが美術館では、マンガ原画の保存に力を入れており、常設でマンガの原稿(原画)が展示されています。

原画の展示となると、受付を設けたり、照明を暗くしたりと、何かと規制も多くなってしまうため、今回は、より多くの方に観られて原画の面白さが伝わるように、複製原画の展示「ゲンガノミカタ展 mini」 として企画開催されました。

マンガを読むだけでは分からない原画の魅力を知るため、実際に足を運んで「ゲンガノミカタ展mini」に行って来ました!

1Fの多目的室に展示された複製原画には、1枚ずつ丁寧な解説あり観応えがあります。

複製原画はたくさんあり、気が付くと1時間以上観ていました。どれも面白くてあっと言う間の時間。

マンガ家の息吹を感じられるのも原画ならでは

日本のマンガは、モノクロ画が主体。「描線」で絵の印象と個性を作ります。

線の強弱や、力を込めた部分での、紙のへこみ、マンガ家の息吹を感じられるのも原画ならでは!

犬が飛び出してきたり、獣の息使いも聴こえてきそうですね。

           

銀アップ

ゲンガノミカタ展(熊のアップ)

 

 

原画の枠外で感じる「マンガのゲンバ」

東村アキコアップ右下の余白に、「夕方」「東京の街」「カットブックきりばり」という手書き文字が見えます。背景はアシスタントの裁量で描かれることもあるそう。

東村アキコ マンガと原画

実際に印刷されたマンガ本が置いてあるので、見比べることが出来ます。(手書きメモのあったページを見ています)

印刷には映らないメモ書きが、現場の空気を感じさせてくれますね。

 

 

マンガ本棚

展示されている複製原画が掲載されている、マンガ本のページにしおりが挟まれているので見比べてみましょう。

 

原画の裏側にも注目!

裏に三平

三平表の解説

 

原画の裏に、三平の顔の下書きが!なぜでしょう??

マンガ家であっても、人間の顔を描くときは、苦手な向きがあるのだそうです。

いったん裏側に左向きの顔を描いてから、表からなぞって右向きの顔を描くと、上手に描けるのです!

右利きの人は左向きの人物を、左利きの人は右向きの人物の方が描きやすい。日本のマンガでは、人物が左を向いて登場するシーンが多めです。

たしかに!意識して見てみると、左向きの人物の方が多くて面白い!

 

豊島区ゆかりのマンガ家コーナー

豊島区にゆかりのあるマンガ家の複製原画の展示もあります。

 

 

山田 貴敏『Dr.コトー診療所』

山田 貴敏 原画

浴衣の女の子原画カラー「石や水など、自然物は全部自分で描いちゃう。特に岩はそうです。」山田 貴敏

カラー原画「カラーは全部、頭の中に完成イメージがあるので、そこから逆算して、最初に色を塗り、あとから線を描きます。」山田 貴敏

鹿児島の石物語の舞台である古志木島(こしきじま)のモデルになった、鹿児島県下甑島(しもこしきしま)に実在する石碑。

 

 

 

藤田和日郎『双亡亭壊すべし』

藤田 和日郎

物語の舞台は、豊島区沼半井町(架空の地名)に建つ、奇怪な屋敷「双亡亭」。

藤田先生は、職場が豊島区なので、豊島区を舞台にするとリアリティがあって入り込みやすのだそう。

 

藤沢とおる「仮面ティーチャーBLACK」

藤沢とおる

名門セレブ高校と謳われる池袋・柊学園が舞台

リアルなバイクを描くため模型を買い、描写するアングルと同じ写真を撮り、作画を描かれていたそうです。作画のバイクに注目してみてください!

マンガ本棚気になるページを探してみよう!

マンガ全巻

マンガ家のコーナー椅子複製原画を観た後に、じっくり読むのも楽しい♪エピソードを聞いて読むと、また違った楽しみがありますね!

ゲンガノミカタ(観方と味方)

マンガを、印刷物ではなく原画・複製原画で直に鑑賞することで、多くの発見や楽しみがあることが分かりました。

原画は、「展示すれば展示するほど劣化する」というところがあります。

最後に、ゲンガノミカタ展には「観方」と「味方」の二つの意味があるということを教えていただき、貴重な原画を残すことに尽力される、マンガに関わる人々のマンガ愛を感じることが出来ました。マンガ家と、それをサポートする人々の情熱と創意工夫のこもったマンガ原画を、紙とデータの二本立てで次世代へと継承するために、皆さんに「原画の観方の分かる、原画の味方」になってほしい!との意味が込められています。

 

ゲンガノミカタ展は7月7日まで開催中

興味を持たれた方は、トキワ荘通り昭和レトロ館までお急ぎください!

 

ゲンガノミカタ展 mini in としま~山田 貴敏・藤田 和日郎・藤沢とおる~

【開催期間】2024.4月26日~7月7日

【開催時間】10:00~18:00(最終入場は17:30まで)

【休館日】毎週月曜日、月曜日が祝日の場合は翌平日

【会場】トキワ荘通り昭和レトロ館(豊島区昭和歴史文化記念館)1階多目的室1

【住所】東京都豊島区南長崎3丁目4番10号

【アクセス】西武池袋線 椎名町駅・東長崎駅より徒歩約13分

      都営大江戸線 落合南長崎駅より徒歩8分

      都営バス 南長崎2丁目より徒歩3分

 

 

ジモトン編集部てぃーこ  ペンネーム:てぃーこ


  自己紹介:実は裏の編集長!?あらゆるジャンルの記事を書くことが出来る万能なブタ。そして編集部一の子持ち。

 

お問い合わせ

観光課観光交流グループ

電話番号:03-3981-1316

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