ホーム > 暮らし・地域 > 暮らしの衛生・ペット > 環境衛生 > 風呂水の衛生 > レジオネラ属菌について
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好気性グラム陰性桿菌で、これまでに50を超える菌種が報告されています。
河川、池、沼、温泉、土壌など自然界に広く分布し、特にアメーバなどの原虫や藻類内で増殖し、共生関係を形成しています。これらの生物を含むバイオフィルム(生物膜)は、レジオネラ属菌の増殖の場となっています。バイオフィルムは、浴槽の内壁や循環ろ過装置の内部、配管などに形成されやすく、触ると「ぬめり」感があります。バイオフィルム内のレジオネラ属菌は、消毒剤等が効きにくいと考えられています。
20~42度で生存しますが、特に人に対する病原性の強い菌種は、35度前後での増殖が盛んです。
重症化傾向の強いレジオネラ肺炎と、肺炎にならないインフルエンザ様の熱性疾患で自然治癒型のポンティアック熱の2つの病型があります。
レジオネラ症は、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」において四類感染症に指定されています。医師は、レジオネラ症と診断したときは、直ちにその患者の氏名、年齢、性別、その他、症状、診断法等について、保健所に届け出ることになっています。
これまでに冷却塔水、循環式浴槽、温泉、噴水、加湿器等からの感染が報告されています。
感染経路は、主にレジオネラ属菌を含んだエアロゾル(気体中に浮遊する液体又は固体の粒子(もや、霧、ミスト等))の吸入等が考えられます。
保健所では、レジオネラ属菌の水質検査を受け付けています。
冷却塔水、循環式給湯水、浴槽水等
滅菌ポリビン(1リットル)が1本です
受付日時 |
毎週月曜日午前9時から正午 |
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手数料 |
7,000円(菌数のみ) |
封筒を、容器と一緒にお渡しします。ご希望の郵送先をご記入下さい。
水質試験結果は、1か月程度のちに郵送します。
(注釈)保健所以外の機関でも水質検査を受け付けています。
(詳細に関しましては、環境衛生担当係までご連絡下さい)
公衆浴場法の許可施設は、同法による維持管理が義務付けられています。
循環式浴槽
家庭用加湿器(特に超音波式)
この資料は、厚生省生活衛生局長通知「建築物等におけるレジオネラ症防止対策について」(平成11年11月26日付生衛発第1679号)の別添資料「新版レジオネラ防止指針(概要)」を主に参考にして作成しました。詳細については「レジオネラ症防止指針(第3版)」(財団法人ビル管理教育センター発行)をご参照下さい。
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注意すべき設備 |
管理上注意すべき事項 |
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建築物内空気調和設備 |
水冷式冷却塔(特に開放式)及び冷却水設備 |
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ビル空調機組込の非加熱式加湿器(特に超音波、回転霧化・遠心噴霧式) |
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給湯・給水設備 |
ビル内中央式給湯設備 |
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装飾用噴水等の水景施設(修景用水) |
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蓄熱槽 |
槽内清掃時には特に注意する |
お問い合わせ
電話番号:03-3987-4176