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更新日:2022年8月2日
スポット
1950年代から60年代初めにかけて、椎名町(現豊島区南長崎)に、手塚治虫をはじめ、マンガの新たな時代を切り拓いた巨匠たちが青春時代を過ごした木造2階建てアパート「トキワ荘」がありました。
そして、トキワ荘から始まったマンガ文化の源流は、現在のアニメ文化につながっています。近年、乙女ロードなど、アニメ関連コンテンツが池袋を中心に集積してきており、「乙女の聖地」として、若い女性たちの人気を集めています。
マンガの原点「トキワ荘」トキワ荘とゆかりのマンガ家たち
奇跡のアパート「トキワ荘」
撮影:向さすけ
椎名町(現南長崎)にあった木造アパート「トキワ荘」に手塚治虫が入居したのは昭和28年。翌年区内雑司が谷の並木ハウスへ転居するまでに、「ジャングル大帝」をはじめ、「鉄腕アトム」「リボンの騎士」などの名作が世に出されました。
その後、寺田ヒロオ、藤子不二雄(藤子・F・不二雄、藤子不二雄A)、石ノ森章太郎、赤塚不二夫など、後のマンガ界をけん引する数多くの巨匠たちがその青春時代をトキワ荘で過ごし、互いに切磋琢磨しながら、「マンガ」という新たな表現文化を切り拓いていきました。
(注)藤子不二雄のAは○で囲みます
(注)石ノ森のノは他の文字の55%程度の大きさで表記します
そのトキワ荘は、昭和57年に解体され、現存していませんが、跡地には記念のモニュメントが建てられ、「マンガの聖地」として今も多くのファンが訪れています。
トキワ荘のヒーローたち
トキワ荘に住んだマンガ家たち
記念碑台座のマンガ家たちのプレート(南長崎花咲公園内)
記念碑は南長崎花咲公園に設置されています(公園ガイドのページへ)
マンガとアニメが融合する街
マンガからアニメへ、原点と最先端をつなぐまちづくり
トキワ荘から流れ出したマンガの源流は、現在のアニメ文化につながっています。そして、マンガやアニメなど、クールジャパンとして世界から注目されサブカルチャーの拠点が池袋を中心に続々と誕生しています。
広報としま2014新年特別号よりマンガ・アニメの聖地から描く「としまストーリー」(PDF:4,022KB)
豊島区のマンガ・アニメを活かしたまちづくりについて、アニメイト会長髙橋豊氏、ビジュアリスト手塚眞氏と区長が語り合いました。
トキワ荘通り
トキワ荘のあった街である南長崎地域では、トキワ荘の「記憶」を地域文化として後世につなげるため、トキワ荘マンガミュージアム、トキワ荘通りお休み処を発信拠点に、町会や商店会が中心となって「トキワ荘協働プロジェクト」を展開しています。
駅名に名前をとどめる「椎名町」
トキワ荘ゆかりの地への最寄駅・西武池袋線椎名町。池袋から各駅でひとつ目の駅舎には、「トキワ荘のヒーローたち」の壁画やミニギャラリーがお出迎え。発車メロディーはテレビアニメ「怪物くん」のテーマ曲、「おれは怪物くんだ」。
マンガの鉄人・横山光輝
「鉄人28号」や「魔法使いサリー」などの作品でお馴染みの横山光輝。
通称マンガの鉄人は、昭和35年から亡くなるまでの45年間を豊島区千早で過ごしました。区立千早図書館には、鉄人28号の像や横山光輝コーナーが設けられています。
並木ハウス
雑司が谷には、手塚治虫がトキワ荘の次に住んだ並木ハウスがあります。手塚のトキワ荘・並木ハウス時代の連載作品としては、「ジャングル大帝」をはじめ、「鉄腕アトム」や「リボンの騎士」などが挙げられます。平成22年にオープンした雑司が谷案内処2階ギャラリーでは、手塚治虫が並木ハウスについて紹介するパネルが展示されています。
D 乙女ロード
サンシャインシティ向かい側に、アニメ関連ショップが立ち並び、連日若い女の子たちで賑わう通称乙女ロードと呼ばれる一帯があります。ここを発信源に、今池袋はマンガ・アニメ関連施設が増殖中!年間を通して、多彩な関連イベントが展開されています。
トキワ荘再現
~トキワ荘マンガミュージアムの開館~
豊島区では、トキワ荘のあったまち、南長崎地域のマンガによるまちづくりを進めています。この度、トキワ荘の再現施設として「マンガの聖地としま」の発信拠点となるマンガ・アニメをテーマとしたミュージアムを区立南長崎花咲公園に整備しました。
2020年7月7日、外観・内装の一部は当時のトキワ荘を忠実に再現し、企画展示室などの展示スペースを備えた「トキワ荘マンガミュージアム」が開館いたしました。
詳細は下記ページをご覧ください
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