調査結果から推察される区の現状と課題
豊島区地域保健福祉計画改定のための区民意識・意向調査(令和4年度調査)の調査結果を踏まえ、今の豊島区の状況や課題について全体を通した整理を行いました。
調査結果から見られる区の状況
くらし
- 区民の中には、孤立や孤独感を抱えている方がいることがわかりました。
- 例えば、高齢者・障害者に加え、20代等の若い世代、単身者等は、災害などの緊急時に孤立するのではないかといった懸念を抱えています。
また、介護、ひきこもり状態の方を抱える世帯などは、地域からの孤立や生活に対する負担感が大きいといった傾向が見られます。
コミュニティ・地域活動
- コミュニティについては、普段から関係のある方とのつながりが中心となりつつあるものの、あいさつを交わすなどの近所付き合いも続いています。
- 地域活動に対する興味・関心が低下する傾向がみられます。
特に町会・自治会等がこれまで担ってきた地域活動に対するニーズが低下する傾向があります。
- 近所付き合いの希薄化や地域活動が停滞する傾向がみられますが、住民同士の支え合いや助け合いはこれからも必要だと考えられています。
- 地域活動に参加していない区民が多い状況ですが、関心のある活動があれば参加したいなど、機会があれば参加したいと考える区民も多くいる状況です。
福祉サービスなど困った方への支援
- 若い世代など多くの区民は問題なく生活しており、区などが行う福祉サービスとの接点は低い状況です。
一方、ひきこもりなど、相談窓口などの支援策を用意しているものの、そのサービスが対象者に届いていない状況もあります。
- しかしながら、いざ困ったときに支援が受けられるよう、各種サービスに対する必要性は感じられている状況でもあります。
課題
変化する区民のニーズや生活スタイルに配慮しつつ、困ったときに助け合い・支え合い、支援の手が届きやすい環境づくりを進めることが課題です。
想定される対応例
- 支援体制のさらなる充実とPRの強化(包括的な相談支援体制の整備、ICT等の活用)
- これからの時代に合った「チャンネル・つながりづくり」
(ゆるやかにつながれる場、地域に興味を持てる機会・場づくり、意識啓発・手助けに関する情報提供等)
- 20代等の若い世代への働きかけ(地域共生に関する意識啓発、時に支援も)
- 地域で孤立する方々の情報把握(災害等、いざというときのために)