としまの
安全・安心を守る
まちの景観を損なう路上喫煙やポイ捨て、巧妙な手口で金銭をだまし取る特殊詐欺。誰もが安全・安心に暮らせるまちにするためには、それらの問題にどのように向き合ったらよいのでしょうか。地域の取組みや実際の詐欺の手口などからヒントを探ります。

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更新日:2025年12月1日
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まちの景観を損なう路上喫煙やポイ捨て、巧妙な手口で金銭をだまし取る特殊詐欺。誰もが安全・安心に暮らせるまちにするためには、それらの問題にどのように向き合ったらよいのでしょうか。地域の取組みや実際の詐欺の手口などからヒントを探ります。


路上喫煙やたばこのポイ捨ては、周囲への健康被害や景観の悪化だけでなく、火災や環境汚染の原因にもなります。実際に、不安の声が区へ複数寄せられています。誰もが気持ちよく歩けるまちを守るために、区では「豊島区たばこルール」を制定し、区内全域で路上喫煙を禁止しています。

路上喫煙・ポイ捨ての防止を目的に区内6カ所に喫煙所を設置しています。
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地域の方々から要望が多かった公衆喫煙所を、9月1日に東京芸術劇場前にオープンしました。区内初のコンテナ型喫煙所で、加熱式たばこエリアと紙巻たばこエリアに分かれています。
としまシルバースターズ 大森さん
環境美化活動のなかで、たばこの吸い殻を頻繁に見かけます。路地裏など、人目が届かない場所での喫煙も多く、火がついたまま捨てられた吸い殻が火災につながるのでは、という危機感をもっています。
活動をしていると、地域美化への意識が高まり、プライベートでも路上のごみにすぐ気づけるようになりました。まちをきれいにするのは、区民一人ひとりのほんの少しの心がけ。私たちが先陣をきって、まちの美しさと安全を守っていきたいと思います。

社会貢献意欲のある会員の皆さんで組織された、環境美化グループです。華やかな赤いユニフォームがトレードマーク。池袋駅周辺で環境美化に従事するほか、路上喫煙やポイ捨て防止の声かけにも取り組んでいます。
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相手を信用させて、電話やメールなどを通じて金銭をだまし取る「特殊詐欺」。警察官、家族や知人を装った詐欺、還付金詐欺、SNSを通じた詐欺……。人の心の隙につけ込む手口は近年ますます巧妙化しており、誰もが狙われる可能性があります。被害にあわないために、正しい知識を身につけておくことが大切です。

今年の1~6月(上半期)で、東京都の特殊詐欺被害者の約6割が若者を含む60代以下でした。また、東京都特殊詐欺被害のうち、警察官を装う「警察官騙(かた)り」などの「オレオレ詐欺」が約7割を占めています。
としま防犯アイドル 宇崎 真里愛(うざき まりあ)さん
特殊詐欺被害防止の活動に取り組むなかで感じるのは、身近なところでも被害が起きていること、そしてその手口が年々複雑で巧妙になっていることです。詐欺と聞くと高齢者が狙われる印象があるかもしれませんが、最近はSNSなどを使って若い世代を標的にするケースも増えています。
年齢を問わず、一人ひとりが気をつけなければなりません。
被害にあわないために大事なことは2つ。1つは、詐欺の手口を知り、日頃から備えること。例えば、電話での詐欺が多いとわかれば「知らない電話番号には出ない」、「自動通話録音機を活用する」などの対策ができます。もう1つは、何かあったときに周りへ相談できる関係づくり。防犯の基本は「あいさつ」とも言われます。皆さんにもぜひ、地域のつながりを通して意識を高めていただきたいです。人の優しさや不安につけ込んでお金を奪う詐欺は、絶対に許せません。これからも活動を通じて、明るく安全な豊島区を皆さんと一緒に作っていけたらうれしいです。

区内のパトロールやごみ拾い、防犯キャンペーンに数多く参加。特殊詐欺被害の防止にも力を入れ、街頭と青色防犯パトロールカーでの呼びかけや、SNSでの注意喚起を積極的にしています。




【解説】犯人は、国際電話(+81)などで電話をかけてきた後に、SNSやビデオ通話に誘導し、警察手帳や逮捕状を見せてきます。「逮捕される」などと不安をあおり、冷静に判断できないうちに金銭をだまし取る手口です。
【解説】犯人は、050から始まるIP電話などを使って家族を装い、電話をかけてきます。心配する親心を利用して、金銭をだまし取ろうとし、代理人を装って自宅へ現金やキャッシュカードを取りに来ます。
【解説】犯人は、公的機関、金融機関の職員などを装って電話をかけ、「お金が戻ります」などと言って近くのATMに行くよう誘導します。携帯電話で話しながら、ATMを操作させ、犯人の口座にお金を振り込ませようとします。
❶知らない番号からの電話に出ない
留守番電話に設定し、録音された音声を確認した後、不審な点があれば折り返さず、周囲に相談しましょう。
❷お金の話が出てきたら怪しんで
公的機関や金融機関からお金の話があってもすぐに信用しないようにしましょう。会社名・部署・担当者・連絡先を聞いて電話を切り、最寄りの警察署に相談しましょう。
❸家族でルールや合い言葉を決めよう
息子、孫などを装う電話の場合は、相手に家族しか知らない出来事などを問いかけると効果的です。
もしも「これは詐欺かも?」と不安になったら、相手との連絡を絶ち、すぐに警察署や交番に相談してください。

・警視庁防犯アプリ「デジポリス」
「デジポリス」アプリの設定により、多くの詐欺で使われている国際電話番号からの着信通知を遮断し、詐欺電話をブロックします。
「国際電話番号ブロックシステム」を搭載予定!
設定方法
❶スマートフォンから「デジポリス」アプリをインストール
iOS版はこちら
Android版はこちら
❷「着信ブロック」を有効にする
※iOSとAndroidではブロック機能に差異があります。詳細はアプリ内のお知らせや警視庁ホームページを参照してください。

・豊島区安全・安心メール
警察と連携して、区内で発生している特殊詐欺のアポ電情報や不審者情報などについて最新の防犯情報を発信しています。
詳しくはこちら
・自動通話録音機
電話機に接続すると「この電話は録音されています」と警告メッセージが流れ、録音を開始します。区内在住のおおむね65歳以上の方に無料で貸し出しています。希望する方は管轄の警察署に問い合わせてください。
豊島区長 高際みゆき
これまでも区から毎日のように注意を呼びかけてきましたが、特殊詐欺の被害は後を絶ちません。最近多くなってきているのは、警察官を騙(かた)る手口です。「逮捕状が出た」など言葉巧みにあの手この手でお金を奪い取ろうとします。いきなり人を脅かして、多額のお金をだまし取るこのような行為は、絶対に許せません。今号では、巧妙化する特殊詐欺の状況や、被害にあわないための心得など、被害防止の特集をしています。被害を防ぐには、一人ひとりが特殊詐欺を自分事として捉え、ご家庭での対策や地域での見守りなど、まち全体で防犯意識を高めていく必要があります。知らない番号からの電話に出ない!お金の話が出てきたら、怪しんで!

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