としまで光る
匠の技
豊島区には、江戸時代や明治時代から受け継がれてきた伝統工芸の文化と技術が、今なお息づいています。職人たちの匠の技が、精巧で魅力ある工芸品を生み出します。
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商工政策グループ☎03-4566-2747
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ページID:55422
更新日:2026年1月30日
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豊島区には、江戸時代や明治時代から受け継がれてきた伝統工芸の文化と技術が、今なお息づいています。職人たちの匠の技が、精巧で魅力ある工芸品を生み出します。
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豊島区の伝統工芸は、古くは江戸時代から庶民の生活とともに育まれ、その匠の技は今や芸術の域に達しています。当会は、伝統文化と工芸技術の保存・伝承と後継者の育成を目的に、13業種19名の会員が、「伝統工芸展」や「伝統工芸教室」などを毎年開催しています。
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豊島区伝統工芸保存会 会長
高橋 定裕
伝統工芸展やとしまMONOづくりメッセ、夏休み親子体験教室などを通じ、何十年何百年変わらぬ手法で作り続けている伝統工芸への理解を子どもたちに深めていただきたいと考えています。


持ち運びしやすい灯りとして江戸時代に普及。竹ひごを幾重にも重ね、表面がでこぼこした丸い形状の提灯に、手描きで様々な文字、家紋、デザインを自在に描く繊細な技こそが最大の魅力。

江戸時代に創始。時代によって構図、模様、彩色などが変化しながらも、技法は変わらずに約300年間継承されている。構図から下絵、仕上げに至るまで、1人の作家によって仕上げられることが特徴。

東南アジアに生息するラタン(籐)を原材料とし、曲げ・巻き・編みの技法で制作。江戸時代には籠や家具など身近な日用品として親しまれながら、職人により繊細な芸術へと昇華され、現在も受け継がれている。

タイマイ(ウミガメ)の甲羅を加工する工芸品。江戸時代に材料を張り合わせる技術が伝わったことで、複雑な形状・模様の品物へと加工できるようになり、眼鏡や櫛などの日用品として発展した。

金属の表面を鏨(たがね)という道具で彫刻し、複雑で美しい装飾を施す、古来からある技法。彫金は従来武家のものだったが、江戸後期に町人向けの「町彫り」が現れたことで発展した。

町人文化が花開いた元禄期頃に発展し、細工職人によって日本固有の小芸術品として広まった。手のひらサイズの装飾品で、着物の帯に小袋や印籠などの提げ物を付けるときの留め具として使用される。

中国から琉球を経て渡ったとされている。江戸時代に、長唄などの邦楽とともに庶民に広く普及し、楽器制作の技術も発展した。1挺(ちょう)の三味線に、6~7種類の動植物の材料を使い、熟練した技によって仕上げられる。

鍛金(たんきん)・彫金・鋳金(ちゅうきん)・彩金などの金属工芸の総称。弥生時代に大陸から伝わり、武具、建築金物、貨幣、生活雑器など、時代を経るごとに多岐にわたって活かされ、進化し、現代に受け継がれている。

裁断した正方形の布地を様々な形に折りたたみ、澱粉糊(でんぷんのり)を用いて組み合わせる、花などをかたどった作品。職人のつまみ方や布地によって多彩な表現が可能で、江戸土産として人気を博した。

反物を裁断し縫製して着物に仕上げる。直線に裁つことで生地の無駄がなく、手縫いであるため作り替えも容易。近年では、思い出の着物を手元に残すことができる「ミニチュア和服」も登場している。

細い糸を組み上げた装飾のある紐。江戸時代には、飾り紐としてだけでなく、伸縮性や柔軟性を活かして、兜や甲冑(かっちゅう)などの武具のパーツとして発展した。組台という道具を使い、手作業で組み上げる。

ゾウの門歯が伸びたものを熟練の技によって加工する。日本では江戸時代中期以降、根付、髪飾り、三味線などの和楽器の部品に使用され、武士から町人まで広く愛用されるようになった。

金やプラチナ、銀などの貴金属を素材とする金工の一種で、江戸時代から明治期に発展。金属加工技術の基本とされる彫金・鍛金・鋳金という加工技術を巧みに組み合わせ、宝石を留めて制作する。

日々の手仕事を通して伝統工芸を守り、今に伝える職人たち。
技術を磨き続け、魅力ある作品を生み出す職人たちの想いをご紹介します。
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ものづくりへの変わらない探究心
子どもの頃から、近所の駄菓子屋で買った折りたたみナイフで竹とんぼを作るなど、道具を使ったものづくりが好きでした。高校卒業後すぐにこの道を選び、約60年間、貴金属装身具工として携わっています。扱う金属は金やプラチナ、銀など多岐にわたり、ペンダントや指輪など日常使いできるものから、コンテスト用の作品まで幅広く制作しています。技術は一生をかけて追求するものです。より良いものを作るために試行錯誤し、研究することが本当に好きなので、この仕事に苦しさや難しさを感じたことはありません。作品を見た方に喜んでいただけるものを作り続けます。
培った技術を次世代へつなぐ
金工のことを少しでも知ってもらおうと、豊島区の伝統工芸に関する活動にはすべて参加しています。「としまMONOづくりメッセ」での小学生向け体験教室の出展は、第1回から始めて今年で19回目となりました。子どもたちが手軽に金工に触れられるよう、銀のプレートにイニシャルを打つ体験を提供しています。また、としま産業振興プラザ(IKE・Biz)での伝統工芸教室は、お菓子を持ち寄り、お喋りをしながら進めるので交流の場にもなっています。体験を通して、この仕事に興味を持ってもらえたらうれしいです。



確かな技術が華やかな作品を支える
金箔や銀箔を使いバラや菊などを描いた、華やかで洗練された作品を手がけていた父。その職人としての姿に憧れを抱き、高校卒業後すぐに弟子入りをしました。作品によって制作工程は異なりますが、まずは白生地を裁断して図案を描き、ムラサキツユクサの花弁から抽出した「あいばな」で下絵を施します。そして、下絵の線に沿って糸のように細く糊を置く作業を経て色を挿していきます。細かいものも含めると少なくとも23の工程があり、振袖の制作時はさらに刺繍を施すなど、様々な技術が求められます。
時代の変化とともに続く挑戦
落語家や絵描きなど芸能関係者が多かった豊島区は染色の街でした。昔は20~30軒ほど染色関係の人がいて、多くの職人が活躍していましたが、今やごくわずかになってしまいました。
古典やモダンといわれるように、流行は変化するもの。着物も伝統工芸だからと言って地色や柄を固定化するのではなく、常に時代とともに変えていくべきだと感じます。最近では、若い人にも使ってもらえるような色味・生地にこだわった、小風呂敷を制作しました。作品を間近に見て、幅広い世代に楽しんでもらいたいです。



手作業だからこそ実現可能な精密さ
「金工」は金属工芸を指し、扱う金属は1種類に限りません。また、金属を彫って成形する「彫金」や金槌や木槌で叩く「鍛金」、金属を流し込む「鋳金」などの分野があります。需要が高かった時代は各分野の専門家として働くことが常でしたが、工業化が進み職人のスタイルも多様になりました。現在私は、デザインから成形までの工程を一貫して行っています。インターネットも写真もなかった時代に作られたものは、どれも精緻なデザインです。これは、一つ一つの形を手で起こしていたからだと考えています。きっとモチーフとなる生物などを観察して写生していたのでしょう。先人のものづくりに思いをはせながら、私も手作業だからこそできる精密さを追求しています。
技術を守りつなげるため、伝統を日常へ
江戸時代は、金工も友禅も伝統工芸とは呼ばれていませんでした。しかし、徐々に手工業が衰退するなかで、国や自治体が工芸を保護するために「伝統」という冠が付けられました。江戸時代であれば、銅でやかんや鍋を作るなど、金工の技術は高尚なものではなく日用品に使われていたのです。金工で作ったものが、気軽に日常的に使われるようになってくれればと思い、使った時の心地よさや手触りにこだわっています。


区内の企業を中心とした90社以上が参加する区内最大級の見本市です。優れた技術・匠の技に触れることができるワークショップや食品や雑貨などの展示・販売を実施します。また、ビジネスに役立つセミナーや、子どもからおとなまで楽しめる体験教室など、様々な企画を用意しています。
詳しくはこちら
日時
2月27日(金)・28日(土) 午前10時~午後5時
場所
サンシャインシティ展示ホールB
お申し込み
当日直接会場へ。
お問い合わせ
商工政策グループ☎03-4566-2747

貴金属装身具の技術を使い、世界に1つだけの指輪を作る
金工の技術を使い、銅でドーナツ型のペンダントを作る


日時
2月27日(金) 午前10時30分~11時30分
講師
(株)地球の歩き方
代表取締役社長 新井邦弘氏

長い歴史の中で育まれ、職人の匠の技によって磨かれ、受け継がれてきた「豊島の伝統工芸品」。その多くは生活必需品として、私たちの生活に根ざしたものの中から生まれてきました。今号では、豊島区伝統工芸保存会会員の工芸士が携わる13業種を一挙に紹介しています。工芸品は、そのものが美しいのはもちろんのこと、作り手の技術と精神が細部に至るまで込められています。2月27日、28日に開催される「としまMONOづくりメッセ」では、体験ブース内において、匠の技に直接触れることができます。私も、デザインがとても素敵な工芸品を愛用しています。ぜひ、多くの方に見て・聞いて・触れて、伝統工芸を身近に味わっていただきたいと思います。