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動物由来感染症とは、動物から人に感染する病気の総称です。
人や物(動物も含む)の国際的移動、土地開発等による自然環境の変化、野生動物のペット化などを背景として、いままでになかったような感染症が発生したり、昔あった感染症が再発生したりしています。
病原体を保有する動物との過度の接触や噛まれるなどで感染症が移ることがあります。
病名 | 症状 | 感染経路等 | 予防 |
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狂犬病 | かまれた場所の知覚異常、不安感、興奮、麻痺、錯乱等の神経症状 | 感染した犬・猫・きつね等にかまれるなど唾液に接触する | 飼い犬には、年1回の狂犬病予防注射を受けさせる |
エキノコックス症 | 初期には上腹部の不快感・膨満感 進行すると肝機能障害 |
北海道のキタキツネが主な感染源 糞中に排泄された病原体(虫卵)が口から入る |
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オウム病 | 突然の発熱(38度以上)インフルエンザのような症状 重症になると呼吸困難・意識障害を起こす |
鳥(セキセイインコ・オウム・鳩など)の糞に含まれる菌を吸い込む |
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レプトスピラ症 | 症状に個人差があり、悪寒・発熱・腹痛や下痢・頭痛・嘔吐など | 菌はネズミの尿中に排泄され、これに汚染された水や土壌を介して感染 | ネズミの駆除と環境整備 |
パスツレラ症 | かまれた場所が赤くはれる軽症 | 犬の75%・猫の97%の口中に普通に見られる。掻き傷・かみ傷 | 犬や猫にかまれたり、引っかかれた場合は傷口をよく洗う |
重病熱性血小板減少症候群(SFTS) | 発熱・全身倦怠感・消化器症状 重症になると意識障害・出血症状など |
マダニに咬まれて感染する。日本では、西日本で発生があり春から秋にかけて発生が多い。 | マダニに咬まれないよう草むらや藪など、マダニが多く生息する場所に入る場合には、肌の露出を少なくする。 |
コリネバクテリウム・ウルセランス感染症 | 発熱・鼻汁排泄等の風邪に似た症状 咽頭痛や咳など |
国内では、猫との接触または飛沫による感染が強く疑われた事例が報告されている。 | くしゃみや鼻汁等の風邪様の症状や皮膚病を呈している動物との接触を控え、触れ合った後は手洗い等を行なう。 |
カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症 | 発熱・倦怠感・腹痛・吐き気・頭痛など 重症化すると敗血症・髄膜炎・多臓器不全など |
犬や猫等の動物の口の中に普通に見られる細菌で、主に咬傷・掻傷から感染する。 | 動物との節度ある触れ合いを心がけ、咬まれたり、引っ掻かれたりたりしないように気を付ける。 |
(注釈)主な動物由来感染症の種類は、厚生労働省発行の「動物由来感染症ハンドブック」より引用したものです。
動物由来感染症をふせぐには、日常生活において次のような注意が必要です。
過剰な触れ合いは控えましょう
細菌やウイルス等が動物の口の中やつめにいる場合があるので、口移しでエサを与えたり、スプーンや箸の共用は止めましょう。また、動物を布団に入れて寝ることも、濃厚に接触することになるので止めましょう。
詳しくは厚生労働省のホームページをご覧ください。
人に危害を与えるおそれがある危険な動物(ワニなど)「特定動物」は、令和2年6月から愛玩目的での飼育又は保管が禁止されました。
詳しくは東京都動物愛護相談センターへ
お問い合わせ
電話番号:03-3987-4175