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子どもの養育に関する相談

「機中八策(きちゅうはっさく)Ⓡ」どならない、たたかない、ディスらない(けなさない) コミュニケーションの具体策!

~非暴力コミュニケーションへの切り替えに向けて~

あなたが「してほしいこと」を、子ども(相手)がしてくれないとき、

あなたが「してほしくないこと」を、子ども(相手)がしたとき、

あなたの行動や言葉・表情はどんな風ですか?

あなたはどんな行動・言葉の切り札(カード)を切りますか?

「機中八策Ⓡ」は、子どもとの穏やかなコミュニケーションを身に付けるためのツールです。

対応について「ブルーカード」と「オレンジカード」に示されており、とても分かりやすい内容です。

ぜひ、お子さんに接する時のヒントとして活用してください。

ストレスに対する本能的な反応としての「ブルーカード」

「ひ・ど・い・お・と・ぎ・ば・なし」

 人は、子ども(相手)から「してほしいことをしてもらえなかったとき」「してほしくないことをされたとき」に、

本能的に子ども(相手)が青ざめてしまいそうな行動・言葉のカードである「ブルーカード」をとっさに切る傾向にあります。

みなさんはいかがでしょうか。

「ブルーカード」とは、「(ひ)否定」「(ど)怒鳴る・たたく」「(い)嫌味を言う」「(お)脅す」

「(と)問う・聞く・考えさえる」「(ぎ)疑問形」「(ば)罰を与える」「(なし)なじる・人格否定する」で構成する、

暴力的で相手にとってわかりにくいコミュニケーションをいいます。

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→ブルーカードPDF(プリントしてご使用ください)(PDF:1,733KB)

あたたかく、子どもに伝わりやすい「オレンジカード」

「ほ・ま・れ・か・が・や・き・を」

 しかし、意識して練習することで、こども(相手)がほっこりあたたかい気持ちになれる「オレンジカード」に切り替えていけます。

「オレンジカード」とは、「(ほ)ほめる・認める」「(ま)待つ」「(れ)練習する」「(か)代わりにする行動を示す」

「(が)環境づくり(い・ち・お・し環境づくり)」「(や)約束する」「(き)気持ちに理解を示す」「(を)落ち着く」で構成する、

相手にとってわかりやすく伝わりやすいコミュニケーションをいいます。

自信・自己肯定感・効力感が育ちます

「ほめられる」「認められる」「気持ちを理解してもらえる」などオレンジカードをたくさん切られた子ども(相手)には、

「(私は、)(私のしたことは、)これでいいんだ」という自信・自己肯定感・効力感がだんだん育っていきます。

そして、ほめられ認められた行動は増えていきます。

 その結果、自分で自分のことができる、自分で考えることができる人として育ちます。

 また、「怒られると思ったけど、お父さんは冷静に話してくれた。」「お母さんは怒ってたけど、自分でほかの部屋に

行って、落ち着いて帰ってきた。」という姿を見ることで、子ども自身もそういった行動パターンを

身に付けることができます。

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→オレンジカードPDF(プリントしてご使用ください)(PDF:443KB)

「ブルーカード」を「オレンジカード」に切り替える練習をしましょう

 日常生活でオレンジカードをスムーズに切れるようになるには「練習が必要」です。

「オレンジカード」は皆さんがすでに持っているカードです。しかし、とっさの場面では本能的な感情が先立ってしまうので、

意識しないとなかなか使えません。そこで、「ブルーカード」と「オレンジカード」(特にオレンジカード)をプリントし、

見やすいところに貼って、ブルーをオレンジに切り替える練習をしてみてください。

 

 大丈夫。あなたはすでにがんばっています。

 このページをご覧になっている多くの人は、おそらく子育てに悩んでいると思います。

悩んでいるからたどり着いたのだと思います。でも大丈夫です。悩んでいるのは頑張っている証拠。

「もっと頑張れ」というものではありません。すでに上手くいっているお子さんへの関わり方はぜひ続けてください。

これまでのやり方で上手くいかないようであれば、少し関わり方を変えてみてはいかがでしょうか。

子ども(相手)へのハードル(期待)を下げて、自分自身を上手にコントロールし、

気長によりよい子育てができればと願っています。

子育て家庭の周りに住む地域のみなさまへ

「機中八策®」は、子育て中の親子の関係だけでなく、子育てを終えたおじいちゃん・おばあちゃんとお孫さんの関係にも

活用できますし、子どもにかかわる仕事をされている方(例えば、保育園・幼稚園・学童クラブ・学校などの職員)や、

職場の同僚同士の円滑なコミュニケーションツールとしても役立てることも可能なツールです。

 ぜひ「オレンジカード」をご覧いただき、身に付けていただければと思います。また、周りの人に広めていただいて、

お互いほっとできるあたたかい人間関係を増やしていきましょう。

「機中八策®」冊子、オレンジカード、ブルーカードの使い方

切り替えのコツや練習方法が詳しく記載された「機中八策®」冊子PDFをご活用ください。

オレンジカードとブルーカードはよく目にするところに貼っていただき、8つのコミュニケーションを

おぼえるためにお使いください。

「ブルーカードだった・・・。」と思ったら「オレンジカード」に切り替える練習を。

「オレンジカードを上手に切ることができた!」と思ったら、ご自身をほめてください。

 

→「機中八策Ⓡ」冊子PDF(PDF:1,872KB)

「これって虐待?!」そんな場面を見かけたら

下記のようなことがありましたら、ひとりで悩まず相談してください。

気になる子どもが近くにいる。

  • 子どもの泣き声や物がぶつかる音がする。
  • 食事や入浴など身の回りのことがされていない。
  • 怒鳴り声が聞こえる。

わが子を育てていくのがつらい。

  • 子どもがかわいいとは思えない。
  • 一緒にいるとイライラして叩いてしまいそう。

連絡先

子ども家庭支援センター 03-6858-2302

月曜日~金曜日(祝日・年末年始を除く)午前8時30分~午後5時15分

18歳までの子どもからの専用電話

友達や家族のことなど、心配なことがあったらなんでも電話してください。

一人で悩まず勇気を持って安心して相談してください。秘密は守ります。

【なやミミフリーダイヤル】0120-618-471(むりはしないで) 

 月曜日~金曜日(祝日・年末年始を除く)午前9時~午後6時

 土曜日(祝日・年末年始を除く)午前9時~午後5時

なやミミすいトリ

YouTube情報2023年3月1日更新

YouTubeの東部子ども家庭支援センターのチャンネルで『子どものみなさんへ「おしえてほしいなおうちでこまったこと」~としまななまるから子どものそうだんさきのごあんない~』という動画をアップしました。『保護者のみなさんへ「これって虐待どうしたら良いの?」』をアップしました。

動画はこちらのリンクから見ることができます。

YouTube子どものみなさんへ「おしえてほしいなおうちでこまったこと」~としまななまるから子どものそうだんさきのごあんない~(新しいウィンドウで開きます)

YouTube保護者のみなさんへ「これって虐待どうしたら良いの?」(新しいウィンドウで開きます)

関連情報

東部子ども家庭支援センター

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更新日:2025年3月18日