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本年5月、大阪市役所内における記者の囲み取材での橋下市長の発言があって以降、その後の市長の発言を含めて、国内はもとより諸外国からも様々なメディアを通じ抗議・反論が相次いでいる。
こうした中、5月27日には米軍と米国民に対しては「侮辱することにつながる不適切な表現だった」と発言の撤回・陳謝を行ったものの、国民に対しては一切の謝罪はなく、反省も誠意も全く感じられない。市政を大きく混乱させているのみならず、深刻な国際問題にまで発展しつつあることは由々しきことである。
また、6月に予定されていた姉妹都市として大阪市のサンフランシスコ市への視察も中止せざるを得なかったとのことで、ひとえに大阪市だけでなく、本国の国際交流にも多大な影響を及ぼしており、今後、外国人観光客の誘致にも大きな支障をきたすことが懸念されるのである。
さらに、アジアをはじめ世界各国とのつながりを持つ我が国の中小企業や国民生活にも影響が及びかねない。
現在、我が国が経済的、外交的に重要な局面を迎えている中、日本の代表的な都市のひとつである大阪市の市長としての職責を全うしているとは言い難い状況であり、市長という公人の立場での発言には明らかに責任問題が伴うことを自覚すべきである。よって、大阪市長は女性の人格と人権を踏みにじることにつながる発言を猛省し、自らの立場を自覚した言動をされることを強く要望するものである。
以上、決議する。
平成25年6月13日
豊島区議会