ここから本文です。

いけちゃんサムネ

~創業から74年~西池袋に根を下ろす山口や製麺所

更新日:2023年1月26日

スポット

1948年(昭和23年)という戦後まもなくの頃に、池袋で創業した山口や製麺所。翌1949年(昭和24年)には西武百貨店が誕生し、池袋は商業都市としての黎明期を迎えます。長年地元の成長とともに歩んできた山口や製麺所の特色や、現在の新たな取り組みについて伺いました。

 

イケちゃん豊島区は「ラーメン激戦区」として紹介されることが多い地域ですが、そんななかで長年生き残ってきた秘訣を教えてください。

山口や製麺所さん(以下 山) 山口やにとってラーメン店はライバルというよりもお客様。2010年あたりからラーメンブームが到来し、うちにとってはむしろ追い風となりました。強いてライバルを挙げるなら大手の生麺製造業者。しかし営業スタイルが異なるため、はなから住みわけができているように思います。おそらく大手業者さんでは独自の麺開発をおこない、それを売り込んでいくのがメインの手法。山口やは、まずお客様の要望ありきで開発に着手します。それぞれのお客様のお店で出すラーメンに最適な麺を、お客様との二人三脚でつくりあげていくのです。

 

イケちゃんお客様ごとに細かい要望に応えるのは大変そうですね。取引先はやはり豊島区内の個人店が多いのでしょうか。

山 大変かもしれませんが小回りの良さがうちの長所です。品質にご納得いただいておつき合いを続けていただいているお店は個人店に限りません。地方のチェーン店などで山口やの麺を採用してくれている企業がいくつかあります。地域でいえば豊島区内よりも区外の方が多く、北は北海道から南は石垣島まで。遠方の場合は電話やメールで製品の相談を受けてサンプルを送り、そこからまた要望を伺うという流れ。そのため一度もお会いしたことのないお客様もいらっしゃいます。

 

イケちゃん山口製麺所では、そうした全国規模の取引のかたわらで、「麺マルシェ」という形で小売りもされています。「麺マルシェ」の詳細や、はじめたきっかけを教えてください。

山 「麺マルシェ」をはじめたのは2014年(平成26年)。基本的に山口やでは小売りをしていません。

「家庭でも山口やの麺を楽しんでいただきたい」。

そう思い、一般のお客様に直接お届けできる方法ないだろうかと考え、たどり着いたのが「麺マルシェ」でした。

現在月に一度、工場前のスペースで開催しています。以前は売り切れ御免での提供でしたが、固定客の方が増えるにつれ、工場前に行列ができるようになりました。しかし2020年にはじまったコロナ禍において、密になる状況は避けるべきこと。そこから完全予約制に切り替えました。

人気の定番商品のほかに夏は冷やし中華麺、冬は年越しラーメン、春はさくら麺など、毎月1種類は季節限定の商品が並びます。区外からお越しになる常連のお客様も多く、嬉しい限りです。

イケちゃん家で調理する際にお勧めの食べ方はありますか。

山 私は時々素ラーメンで食べることもあります。何も入れない。それが最もよく麺の美味しさを味わえる食べ方だと思っています。でもお客様はお好きにアレンジして、召し上がっていただくのが一番です。「麺マルシェ」には男性のお客様も多くいらしていて、普段はお料理をしないという方も業務用製麺を前に気合いが入るようです。前日から仕込んでおいた半生のチャーシューやオリジナルの煮卵を入れて楽しんでいる様子を、SNSにアップされた画像などで拝見していると玄人はだしで驚きます。

山口やさんの「麺マルシェ」情報はHPにあるFacebookのリンクページから確認できます。当日販売もされていますが、密を避けて時間を分散して来られるように、基本的に予約制となっておりますのでご注意ください。↓↓

http://www.yamagutiya.co.jp/(新しいウィンドウで開きます)

 

・行かれる際は新型コロナウイルス対策として、マスク着用にご協力をお願いいたします。

・アルコールスプレーが用意されていますのでご利用ください。

・お並びの際は前の方との間隔を充分にお空けください。

・三密回避のため、空いている午後の受け取りがお勧めです。

 

 NAKAMEペンネーム:NAKAME

 自己紹介:豊島区で生まれ育ち、結婚・出産・子育ても豊島区。生粋の地元民として区内でちょっと気になる、人に話したくなる情報をご紹介できたらと思っています!

 

お問い合わせ

文化観光課観光交流グループ

電話番号:03-3981-4623

あなたにおすすめの記事