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女性の更年期障害は、だれでも起こる可能性があります。正しい知識を持ち、からだやこころのサインを見逃さず対応することが大切です。不安なことや困ったことがありましたら、ひとりで抱えこまず、家族や友人、専門家に相談しましょう。
更年期になると、女性ホルモンの分泌が急激に低下し、心身にさまざまな症状が現れます。この症状を更年期症状と呼び、日常生活に支障をきたすほどの重い状態を更年期障害といいます。症状の現れ方には個人差がありますが、女性ホルモンの低下に加え、加齢やストレスなど複数の要因が重なって更年期障害を発症すると考えられています。
1.血管の拡張と放熱に関する症状
ほてり、のぼせ、発汗など
2.その他の身体症状
めまい、耳鳴り、頻尿、尿失禁、性交痛、頭痛、肩こり、腰背部痛、関節痛、冷え、疲労感など
3.精神症状
気分の落ち込み、意欲の低下、イライラ、情緒不安定、不眠など
もしかして更年期かも?と思ったときが受診するタイミングです。更年期障害だと思って我慢していると、実は別の病気だったという場合もありますので、医療機関を受診して検査を受けましょう。更年期障害の専門外来もあります。
更年期障害と診断されると、注射やパッチ剤、飲み薬などを使ってエストロゲンを補う治療(ホルモン補充療法)を行います。また、漢方薬による治療を行う場合もあります。
気持ちの落ち込みや意欲低下、イライラなど精神症状が強い場合には、抗うつ薬や抗不安薬が処方されることもあります。
更年期障害になると、だるさ、倦怠感、疲れなどが出てきます。今までささっとできていたことができなくなったり、少し動いただけで体がだるくなってしまい、休憩を頻繁にとらなくてはいけないような状態になる人もいます。更年期障害の期間は、自分の身体とこころに相談しながら、仕方がないと開き直り、無理をしないことが大切です。
更年期障害は、周りの理解があるだけでも精神的に楽になるので、家族などの協力が得られるように自分の状態をきちんと伝えるようしましょう。
運動は自律神経のバランスを整え、様々な不快症状を緩和させる効果があります。また、抑うつ気分や不安を軽減するなど精神面への効果も期待できます。散歩やストレッチなど軽い運動でも、代謝がよくなり、身体によい影響を与えます。
自分自身で女性ホルモンを増やすことはできません。大切なのは女性ホルモンがきちんと分泌できるように“土台である体を整える”ことです。
不規則な食生活をしていると、体内時計を乱す原因になります。体内時計が乱れると自律神経が影響を受け、自律神経のバランスが乱れやすくなりホルモンバランスの乱れにつながります。毎日3食、規則正しく食事をとりましょう。
食事は、バランス良く食べることが大切です。主食(ごはん・パン・麺類)、主菜(魚・肉・卵・大豆製品)、副菜(野菜・きのこ類・海藻類)がそろうように意識してみましょう。
また、女性ホルモンと似た作用のある大豆イソフラボンやホルモンバランスを整える作用が期待できるビタミンEなどの摂取もおすすめです。大豆イソフラボンは、大豆製品に含まれます。(納豆、豆乳、豆腐、油揚げなど)
ビタミンEを含む食品は、アーモンド、かぼちゃ、パプリカ(赤)、アボカドなどがあります。しかし、大豆イソフラボンやビタミンEだけをとれば良いわけではなく、「これさえ食べれば女性ホルモンが増える!」という食品はありません。主食・主菜・副菜プラス乳・乳製品・果物などさまざまな食材をそれぞれ適量とることを心がけましょう。
更年期障害では、気持ちの落ち込みやイライラすることが多く、このときにストレスをためるとますます症状が悪化します。ストレスがたまっていることに気づき、リラックスできる環境や時間を確保するようにしましょう。
相談するだけで楽になることもあります。ひとりで悩まず、家族や友人、専門家に相談しましょう。
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