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豊島区景観資源の指定

豊島区景観資源とは、豊島区景観条例第23条同施行規則第26条に基づき、区民等に親しまれ、地域を特徴付ける景観を形成しているものとして区長が指定したものです。 

 

※豊島区景観条例第23条

区長は、地域の魅力や個性を高め、良好な景観の形成に重要な役割を果たしていると認めるものを、規則で定めるところにより、豊島区景観資源として指定することができる。

 

※豊島区景観条例施行規則第26条

【指定の対象】 1.公共施設等 2.建築物又は工作物 3.樹木又は樹木の集団 4.祭事、催しその他の行事  5.その他、良好な景観の形成に重要な役割を果たしていると区長が特に認めたもの

【指定の基準】 1.区民等に親しまれ、地域を特徴付ける景観を形成しているものであること 2.道路その他の公共の場所から容易に望見され、区民等が景観資                                 源を共有できるものであること

 

豊島区景観資源の指定箇所(8か所)

区民や来街者の皆さまにアンケートを実施し、多くの方々のご意見をふまえて、現在8か所を豊島区景観資源として指定しています。良好な景観まちづくりや、豊島区の新たな魅力づくりにつなげていくために、今後も豊島区景観資源を発信していきます。

第1号:雑司が谷鬼子母神の御会式万灯練供養(鬼子母神堂周辺)令和2年3月26日指定

鬼子母神    万灯

雑司が谷鬼子母神の御会式万灯練供養は、雑司が谷を中心とする20以上の講社が、団扇太鼓などを叩きながら纏や万灯とともに練り歩き、鬼子母神堂へ参詣する行事です。鬼子母神堂へと続く道は、無数の灯を纏った万灯と太鼓の音で埋め尽くされ、多くの見物客を集めます。

行列の先頭に提灯、次に纏を勢いよく振り回しながら進み、その後ろに団扇太鼓や両面太鼓でリズムよく曲目をたたきながら続き、最後に万灯がつくという構成になっています。万灯はしだれ桜を模しており、何台もの万灯が秋の夜に浮かび上がる幻想的な光景を見ることができます。

雑司が谷の御会式は、江戸時代の会式詣から発展し、幕末・明治期に成立した講社による練供養が継承されています。雑司が谷の人々にとって、御会式は大人から子どもまで参加する地域行事となっており、地域の歴史と文化を感じるとともに、人々のつながりが継承される貴重な文化財です。

※雑司が谷鬼子母神の「鬼」の字は一画目の点がない字を用います。

第2号:ふくろ祭り(池袋西口駅前広場、アゼリア通り、池袋西口公園等)令和2年3月26日指定

ふくろ祭り

「御輿の祭典」や「踊りの祭典」などで構成される計4日間のふくろ祭りは、延べ約110万人の集客を誇る区内最大のお祭りで、都内でも屈指のイベントです。この祭りの発祥は、池袋西口の4商店会(ロマンス通り、エビス通り、西一番街及び文化通り)が共同で開催した1968年(昭和43年)に遡ります。現在は、商店会のみならず地元企業や学生ボランティア等が一丸となって、祭りを支え、継承しています。

「御輿の祭典」のクライマックスである”宵御輿大パレード”では、3,000人を超す担ぎ手が集まり、約15基の大型御輿がスポットライトの中で揺れる光景は壮観です。「踊りの祭典」の顔は、2000年(平成12年)に始まった“東京よさこい”で、よさこいの本場である高知など全国から踊り手が集まります。高知県のよさこいをベースに郷土の民謡を取り入れながら、各チームが独自のアレンジを凝らし、華麗な衣装で迫力のある踊りを披露しています。

ふくろ祭りは、地元住民や商店街から発祥、発展してきた長い歴史があり、多くの地元の想いが込められたお祭りです。

第3号:Hareza池袋(東池袋1-19-1)令和5年4月20日指定

ハレザ    ハレザ 

2020年7月、池袋の中心部に「Hareza 池袋」がグランドオープンしました。「としま区民センター」 、「東京建物 Brillia HALL」、「オフィス棟(Hareza Tower)」、「中池袋公園」が位置する周辺エリア一帯の総称となっています。非日常を体験できる「ハレ」の場と、劇場、多くの人が集まる場所を意味する「座」を組み合わせて「Hareza(ハレザ)」と名付けられました。

Hareza池袋は、3棟の建物と公園、道路を一体的にデザインし、まち全体がひとつの劇場となりアートとカルチャーが融合することで、新しいにぎわいを創出します。「Hareza Tower」、「東京建物 Brillia HALL」、「としま区民センター」は、木立のデザインを取り入れ、3棟の建物の高さを揃えることにより、区道に沿って連続する都市景観を創出しています。また、低層部の開口の高さやしつらえ、デザインを統一し、「劇場都市」としての一体感を生み出しています。

Hareza池袋は、豊島区の将来都市像である「国際アート・カルチャー都市」のシンボルとして、新たな文化を発信しています。

第4号:GLOBAL RING(西池袋1-8-26)令和5年4月20日指定

リング     カフェ

池袋西口公園は、音楽のコンサートや演劇に対応した野外劇場、大型ビジョン、インフォメーション機能を併せ持つカフェ、シンボリックな「グローバルリング」が整備され、2019年11月にリニューアルオープンしました。広場中央の噴水が連動するオリジナルコンテンツは癒しの空間を演出し、公園を訪れる人々を魅了します。

開放的な雰囲気のなかで文化や芸術に触れ、噴水や照明が演出する幻想的な雰囲気や、おしゃれなカフェで豊かな時を楽しむことができ、「国際アート・カルチャー都市」の実現に向けて、文化・芸術、地域の賑わい、情報発信の拠点となっています。

第5号:雑司が谷公園(雑司が谷2-12-1および2-11-8)令和5年4月20日指定

雑司ヶ谷  雑司ヶ谷2      

木造密集市街地の安全性向上のため、地元の皆さんからの提言を受け、2020年3月に隣接していた高田小学校跡地とともに再整備しました。

ランドマークにもなり様々な機能を持つ「丘の上テラス」は、普段は「まちの縁側」として地元の方々が運営し、災害時にはその機能を発揮できる施設となっています。テニスやフットサルなどのボール遊びができる「ボールひろば」や「水遊びひろば」では、多くの子供たちの遊び場となっています。

地域の人がふれあい、コミュニティを育み、各々が自由な時間を過ごすことができる、雑司が谷らしさが溢れる公園です。 

第6号:ウイロード(南池袋1-28-2)令和5年4月20日指定 

ウイロード    

1925年(大正14年)に建設された池袋駅北側東西を結ぶ公共地下通路、「雑司が谷隧道」を1986年(昭和61年)に改修し、「ウイロード」の愛称がつけられました。その後、美術作家の植田志保氏が公開制作で天井板や壁面に直接描画した改修が2019年11月に完成しました。壁面の凹凸を活かした描画と照明で、色鮮やかに明るい印象に生まれ変わりました。また、照明は、朝は「いってらっしゃい」、夕方は「おかえりなさい」をイメージさせるように、時間帯にあわせて調光した照明デザイナー監修のライティングを採用し、心地良い公共空間を演出しています。

漏水対策や監視カメラ設置等の安全対策も施しているため、女性やファミリー層も安心して通れる道になりました。

第7号:トキワ荘マンガミュージアム(南長崎3-9-22) 令和5年4月20日指定

トキワ壮     トキワ荘

2020年7月南長崎花咲公園内に、椎名町(現南長崎)にあった、昭和を代表する手塚治虫、寺田ヒロオ、藤子不二雄(藤子・F・不二雄、藤子不二雄A)、石ノ森章太郎、赤塚不二夫など後のマンガ界をけん引する数多くの巨匠たちが互いに切磋琢磨しながら青春時代を過ごした伝説のアパート「トキワ荘」を再現しました。

写真や聞き取りにより外観や間取り、描きかけの原稿やペンが置かれたマンガ家の部屋、木造階段のギシギシと鳴る音まで当時の姿を再現しています。あえて汚す演出を行い、使い込まれたトキワ荘を再現した外壁や内装、入口の看板、マンガ家達がよく利用した電話ボックスの再現等、当時の面影が感じられる貴重な場所です。  

第8号:鈴木信太郎記念館(東池袋5-52-3) 令和5年4月20日指定

鈴木鈴木

鈴木2 

2010年(平成22年)にフランス文学研究者の鈴木信太郎氏の居宅を、ご遺族から寄贈いただきました。

1928年(昭和3年)に建築された鉄筋コンクリート造の書斎棟、戦後の1946年(昭和21年)に建築された茶の間・ホール棟、1887年代(明治20年代)に埼玉県北葛飾郡富多村下吉妻(現在の春日部市)に建築された信太郎の実家の母屋を1948年(昭和23年)に移築した座敷棟の三棟からなっています。各棟それぞれ建築年代が異なり、貴重な建造物が同一敷地内に所在することから、区の有形文化財(建造物)「旧鈴木家住宅」にも指定されています。

旧鈴木家住宅は大谷石の擁壁上に所在しています。大谷石の擁壁は鈴木家が転居した1918年(大正7年)以前からこの一帯にあったと考えられ、街並みの面影を現在も残しています。都市化された住宅街における住まいと生活の様態を反映し、今日に伝える貴重な建築遺構です。

 

お問い合わせ

都市計画課届出・許認可グループ

電話番号:03-4566-2633

更新日:2024年2月26日