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財政状況のあらまし(令和4年6月)

区の財政状況について

区の財政状況については、「地方自治法」と「豊島区財政状況の公表に関する条例」に基づき、年2回、6月と12月に公表しています。今回は、令和4年度予算の概要と令和3年度予算の執行状況(令和4年3月末現在)などについてお知らせします。
※数値については単位未満を四捨五入してあるため、総数と内訳の合計とは一致しない場合があります。

令和4年度予算について

我が国における新型コロナウイルス感染症は、終息の兆しを見せることなく、経済・社会に依然として計り知れない影響を及ぼしています。

歳入においては、本区の二大基幹歳入である特別区民税と財政調整交付金については、コロナ禍と不合理な税制改正という2つの影響により厳しい状況が数年続くことが見込まれます。

歳出面では、新型コロナウイルス感染症対策に万全を期すことに加えて、デジタル化の推進や池袋の都市再生、さらには、子育て・福祉・教育・防災施策の充実、老朽化した区有施設の更新など、喫緊の行政課題は多岐に渡っています。また、今年度は、区制施行90周年の節目を迎えることから、その先に続く100周年も見据えて、さらなる「SDGs未来都市」の推進に取り組むとともに、それと軌を一にする「国際アート・カルチャー都市」の実現を着実に進める必要があります。

このような現状認識とともに、令和2年度決算においては経常収支比率が対前年比で5ポイント上昇し、85.9%となったことを充分に踏まえ、「身の丈に合った」予算編成を念頭に置くことで、持続可能な財政構造を堅持していかなければなりません。

以上を踏まえ、予算の編成にあたっては、予断を許さない状況にある財政見通しを再認識し、新たな施策は真に必要なものに限定するとともに、全ての既存事業において、事務事業評価などのツールも積極的に活用し、漫然と予算要求することなく、必要な見直しを図るという方針のもと編成を行いました。

なお、詳細につきましては、区ホームページ内「令和4年度豊島区予算の概要」を参照してください。

令和4年度当初予算は

区民一人当たりに使われるお金(区民一人当たりの一般会計当初予算額):478,823円
これは、区民一人当たりが納める区民税(下記参照)の約4.5倍になります。

特別区民税の負担状況

令和4年度

令和3年度

1人当たり106,820円

1人当たり101,866円

1世帯当たり171,328円

1世帯当たり163,467円

当初予算の対前年度比較

区分

令和4年度

令和3年度

増減

一般会計

1,357億9,170万円

1,302億2,684万円

4.3%増

特別会計

565億   748万円

553億5,044万円

2.1%増

 

国民健康保険事業会計

285億8,117万円

281億9,715万円

1.4%増

 

後期高齢者医療事業会計

67億5,897万円

63億1,851万円

7.0%増

 

介護保険事業会計

211億6,734万円

208億3,479万円

1.6%増

合計

1,922億9,918万円

1,855億7,728万円

3.6%増

令和4年度当初予算を1万円に置き換えると、このような使い道になります

高齢者・障害者福祉、生活保護など

2,823円

保育園の運営、児童手当の給付など

2,029円

幼稚園、小・中学校、放課後対策(子どもスキップ)など

1,001円

広報、電算、その他区役所の運営など

796円

健康づくり、保健所の運営など

618円

まちづくり、防災など 506円

環境対策、清掃、リサイクルなど

350円

道路、自転車対策など

336円

文化、スポーツ、図書館など 300円

各基金の積立て(貯蓄)

274円

公園・児童遊園、緑化など 225円

借入金の返済

172円

戸籍事務、区民事務所の運営など

166円

区民ひろばの運営など

123円

商工業・観光の振興、勤労者福祉など 121円

税を集めるため

84円

区議会の運営

48円

選挙・監査

28円

令和4年度当初予算の内訳

一般会計歳入歳出予算総額1,357億9,170万円

歳入

特別区税

334億4,125万円(24.6%)
特別区民税、軽自動車税、特別区たばこ税、入湯税、狭小住戸集合住宅税

地方消費税交付金

76億6,100万円(5.6%)
消費税の一部が区市町村に交付されるもの

特別区

交付金

317億円(23.3%)
都区間・特別区相互間の財源の均等化を図り、特別区の行政の自主的かつ計画的な運営を確保することを目的に、都から特別区に交付されるもの

国・都

支出金

384億8,615万円(28.3%)
国や都から交付される負担金・補助金など

特別区債

45億8,700万円(3.4%)
施設の建設経費を賄うため国などから借り入れる資金

その他

199億1,630万円(14.7%)
地方譲与税、利子割交付金、環境性能割交付金、分担金及び負担金、使用料及び手数料、基金繰入金など

歳出

区民費

117億1,930万円(8.6%)
住民記録事務・戸籍事務・区民事務所運営など

文化商工費

57億3,501万円(4.2%)
文化・芸術、商店街・中小企業の振興、図書館の運営など

環境清掃費

47億4,828万円(3.5%)
環境保全、廃棄物収集、リサイクル推進など

福祉費

317億933万円(23.4%)
高齢者・障害者福祉、生活保護など

衛生費

83億8,842万円(6.2%)
各種健康診断、保健所の運営など

子ども

家庭費

286億1,211万円(21.1%)
保育園の運営、児童手当の給付など

都市整備費

142億9,256万円(10.5%)
まちづくり、区立・区営住宅の管理運営、道路・公園の整備、自転車対策、緑化推進など

教育費

125億4,561万円(9.2%)
小・中学校、幼稚園、子どもスキップの運営など

その他

180億4,108万円(13.3%)
防災対策、区役所の運営、議会費、公債費、予備費など

(注釈)カッコ内は、歳入・歳出予算それぞれの構成比

区有財産の状況

(令和4年3月末現在)

有価証券・債権等

6億   168万円

基金

410億2,863万円

土地

731,461平方メートル

建物

426,543平方メートル

特別区債の状況

各種福祉施設や学校などの大規模な施設を建設するためには、一時的に多額の財源を必要とします。
これらの経費は、その年度の通常の財源でまかなうことが困難であること、また、施設が長期に渡って区民の利用に供されるため、将来の区民にも負担を求めることが公平であることなどを考慮して、国などから長期にわたって資金を借り入れてまかなっています。これを特別区債といいます。

特別区債現在高

(令和4年3月末現在)

発行目的

現在高

男女平等推進センター改修

9,500万円

区民ひろば改修など

4億   130万円

区立体育館改修、中央図書館建設など

62億2,766万円

心身障害者福祉センター改修など

6億8,777万円

長崎健康相談所改築 5,900万円

保育園建設・改修、児童相談所建設など

7億5,407万円

市街地再開発、道路整備、公園整備など

41億3,602万円

学校用地買収、学校改築・改修など

99億5,035万円

住民税等減税補てん債

4億3,024万円

227億4,141万円

令和3年度一般会計予算の執行状況(令和4年3月末現在)

令和3年度の当初予算額は1,302億2,684万円でしたが、その後9回の補正(補正予算額277億8,691万円)を行い、補正後の予算額は1,580億1,374万円となりました。これに令和2年度の繰越明許費15億9,119万円を加えた令和3年度の予算現額は、1,596億494万円となります。

歳入

3月末現在、収入額は約1,341億円で、予算現額約1,596億円に対して、84.0%の収入率となっています。出納閉鎖の5月末までには、さらに収入率が高くなります。

 

予算現額

収入額

収入率

特別区税

339億3,564万円

306億7,366万円

90.4%

地方譲与税

4億2,500万円

4億4,969万円

105.8%

地方消費税交付金

81億4,745万円

81億9,072万円

100.5%

特別区交付金

338億4,204万円

336億1,164万円

99.3%

国庫支出金

420億1,201万円

405億8,079万円

96.6%

都支出金

118億9,918万円

93億   938万円

78.2%

繰越金

9億3,171万円

9億3,171万円

100.0%

その他

284億1,190万円

103億9,480万円

36.6%

合計

1,596億   494万円

1,341億4,239万円

84.0%

歳出

3月末現在、執行額は約1,108億円で、予算現額に対して69.4%の執行率となっています。出納閉鎖の5月末までには、さらに執行率が高くなります。

 

予算現額

執行額

執行率

区民費

108億7,355万円

94億5,637万円

87.0%

文化商工費

68億3,971万円

55億6,876万円

81.4%

環境清掃費

45億 168万円

41億3,978万円

92.0%

福祉費

375億5,622万円

307億   319万円

81.8%

衛生費

114億7,482万円

78億   202万円

68.0%

子ども家庭費

315億3,806万円

265億4,470万円

84.2%

都市整備費

191億8,018万円

78億2,918万円

40.8%

教育費

108億5,504万円

83億2,957万円

76.7%

その他

267億8,568万円

104億1,509万円

38.9%

合計

1,596億   494万円

1,107億8,867万円

69.4%

  • 財政調整基金
    年度間の財源の調整を行うことにより、財政の健全な運営を図るため財政調整基金の積立をしています。令和4年3月末の残高は、232億1,663万円となります。
  • 一時借入金
    財政運営上、一時的に収入と支出が不均衡となり、支払い資金に不足が生じることがあります。この場合、年度内に返済することを条件に、銀行などから短期間、現金を借り入れて財政運営を行います。令和4年3月末現在、一時借入金の借入れはありません。

令和3年度特別会計予算の執行状況(令和4年3月末現在)

特別会計とは、特定の事業を行う場合や、特定の収入を特定の支出に充てるなど、一般の歳入・歳出と区別し、経理を明確にする必要のある場合に設置します。

豊島区には、国民健康保険事業会計、後期高齢者医療事業会計、介護保険事業会計の3つがあります。

国民健康保険事業会計

歳入

予算現額

収入額

収入率

294億7,895万円

272億1,936万円

92.3%

歳出

予算現額

執行額

執行率

294億7,895万円

266億6,284万円

90.4%

後期高齢者医療事業会計

歳入

予算現額

収入額

収入率

65億5,168万円

62億9,514万円

96.1%

歳出

予算現額

執行額

執行率

65億5,168万円

59億3,214万円

90.5%

介護保険事業会計

歳入

予算現額

収入額

収入率

219億5,171万円

199億5,079万円

90.9%

歳出

予算現額

執行額

執行率

219億5,171万円

190億5,319万円

86.8%

お問い合わせ

財政課財政計画グループ

電話番号:03-4566-2521

更新日:2022年6月30日