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「池袋モンパルナス」という言葉は1938年(昭和13年)に発表された小熊秀雄の詩によって、そのイメージが形作られていきました。小熊はその詩の中で「池袋モンパルナスに夜が来た学生、無頼漢、芸術家が街に出る・・・」と唱いました。学生や芸術家が闊歩し、議論し、遊び、そして創作活動をする、旧長崎町に点在するアトリエ村から池袋駅にかけての界隈を、芸術の中心地であるフランス・パリのモンパルナスになぞらえたのです。
1920年代から始まる「池袋モンパルナス」の歴史は、豊島区の近代史を語る上で欠かすことのできないテーマであることから、これまで郷土資料館では、「池袋モンパルナス」について、常設展示や特別展、調査報告書などで取り上げてきました。また、区民による文化活動が広まるなか、この「長崎アトリエ村」や「池袋モンパルナス」に光をあてる活動も盛んになってきています。
このように、「池袋モンパルナス」への区民の方々の関心が高まるなか、今回、豊島区・立教大学・NPO法人池袋ゼファーまちづくり・東武百貨店が主催する「新池袋モンパルナス西口まちかど回遊美術館」の開催時期に合わせて、郷土資料館で企画展を開催することになりました。
今回の企画展では、豊島区所蔵の美術作品のうち、旧長崎町のアトリエ住宅に居住していた作家の作品を中心に、郷土資料館収蔵資料、そして、「池袋モンパルナス」の作家ゆかりの方々いからお借りした作品も展示いたします。この展示を通じて「長崎アトリエ村」と「池袋モンパルナス」に、新たな関心を抱いていただければ幸いです。(展示チラシより)
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