つながりが元気の秘訣!笑顔が広がるとしまのまち

高齢者の健やかな毎日を支える
高齢者の皆さんがいつまでも元気に生活し続けられるよう、地域の人とつながれる場の創出や、日々の困りごとに寄り添う多様なサービスの展開に取り組んでいます。
区民同士のつながりが
生まれる場
としまのまちには、高齢者の皆さんが気軽に交流できる場が数多くあります。
食事や運動、学びを通して人とふれあい、心と体の健康づくりに一緒に取り組んでいきましょう。
◇まちの人と集い、おいしい食事を楽しめる 高齢者のための誰でも食堂
地域の高齢者が集まって食事をし、交流を深められる場です。区では、高齢者の孤食や低栄養状態の防止を目的に、令和5年度より本事業を開始。地域住民、企業、行政などが協力しながら運営しています。
各食堂の詳細はこちら

キッチン上池2丁目
上池袋2丁目で弁当屋を営む田鍋さんが運営する誰でも食堂。マテックス株式会社が運営するオープンスペース「HIRAKU 01 IKEBUKURO SOCIAL DESIGN LIBRARY」を借り、毎月第2水曜日に開催。1食300円の手作り弁当を会場で食べられます。区民と企業の協力で生まれた、高齢者のための憩いの場です。

キッチン上池2丁目 代表 田鍋さん
普段は上池袋2丁目でお持ち帰り専門の小さなお弁当屋を営んでいます。お店を続けるうちにお客さま同士の会話が増え、「みんなでおしゃべりをしながら食事ができる場所を、地元の上池袋につくりたい」と思うようになりました。そんな中、区の補助金制度を知り、地元企業の協力のもと誰でも食堂を始めました。食堂を運営する中で、人との交流は心の元気につながることを実感。「誰でも気軽に来て、新鮮な食材を使った季節を感じるご飯を楽しんでほしい」という想いが徐々に伝わり、今では多くの方が足を運んでくれるにぎやかな食堂になりました。75歳になる母も旧友と共に食堂のボランティアとして活躍しています。参加する皆さんの笑顔を見るとうれしく思い、やりがいを感じます。この食堂から、としまの暮らしをより明るくしていきたいです。

毎月参加している区民の方の声
区民ひろばでこの食堂を知り、はじめは1人で参加しました。季節の食材を使ったメニューが本当においしくて、翌月からは町会の仲間を誘うようになりました。普段は1人で食事をすることが多いので、友人と会話を楽しみながら食事ができる場を提供してもらえるのはとてもありがたいです。今後もこのように元気をもらえて、気軽に参加できる場が増えてほしいです。また、「交流したい」と思う方にはぜひ参加してほしいですね。皆さんにしっかりと情報が届き、誰でも食堂が区内に住む高齢者の日々の活力になっていけばうれしいです。


◇仲間とともに健康をつくる高齢者クラブ
「元気な高齢者」を目指して、仲間と楽しく軽スポーツやおしゃべりをしたり、地域のお手伝いをしたりする地域団体です。一緒に豊島区を元気な高齢者がたくさん住んでいるまちにしませんか?
〈高齢者クラブに入会したい方へ〉
区では、約70のクラブが元気に活動しています。各区民ひろばで、お住まいの地域の高齢者クラブ紹介冊子をご覧いただき、興味のあるクラブへ問い合わせてください。
大塚百齢会
フラダンスやカラオケ、輪投げ、ボッチャなどで交流を楽しむ、南大塚を拠点に活動する高齢者クラブ。仲間と語らい、体を動かすことが心身の健康維持につながっているそうです。今回はフラダンス部の活動を取材しました。
フラダンス部 代表・講師 佐々木さん
Q.フラダンス部の活動を教えてください。
毎週金曜日に昔懐かしい歌謡曲や唱歌など、耳なじみのある曲に合わせてフラダンスを踊っています。ハワイの曲は覚えるのが難しく、辞めてしまう方も多いのですが、日本語で歌える曲だと、皆さん口ずさみながら笑顔で続けてくださいます。
Q.高齢者クラブの魅力を教えてください。
どの活動に参加しても、仲間ができ、人とのつながりが生まれることが最大の魅力です。一人暮らしの方が多く、独りでの食事は寂しいため、活動後にはみんなでよく食事に行きます。また、休みの人がいると「どうしたの?」と声を掛け合うなど、見守りの機能も果たしています。みんなに会いたいという気持ちで、活動を続けることができています。

Q.活動をする中でご自身に変化はありましたか?
足腰がより丈夫になったと実感しています。また、踊った日はよく眠れるのもうれしい変化ですね。フラダンスの活動では、大塚商人祭りやひろばまつりで発表会を行うこともあります。きれいな衣装で、クラブの仲間と踊ることを皆さんとても楽しみにしており、それが何よりの励みになっています。

◇区民ひろばで開催!スマホ教室
デジタルデバイド※の解消を目的に、株式会社ソフマップと連携して、スマホ教室を実施しています。スマホの基本的な操作の説明をはじめ、教室の最後には個別相談も受け付けています。
※デジタルデバイド…情報通信技術(IT)の恩恵を受けることができる人々と、そうではない人々の間に生じる格差。
スマホ教室についてはこちら

◇楽しく続けて筋力アップ としまる体操
豊島区オリジナルの介護予防体操です。
〈参加者の声〉
今では日課になっています。皆で集まって話をしたり、笑ったりすることが健康につながっていると実感しています。
※いずれも祝日を除く
❶東池袋フレイル対策センター ⓐ午前9時30分から ⓑ午後3時から
❷高田介護予防センター ⓐ午前10時から ⓑ午後3時から
❸介護予防センター長崎活動室 ⓐ午前10時から ⓑ午後3時から
としまる体操(YouTube)

悩みを気軽に相談できる場
高齢者の方の、暮らしに関する多岐にわたる相談を受け付けています。
いつまでもいきいきと暮らせるまちを目指して、区全体で高齢者の皆さんをサポートします。
◇高齢者総合相談センター
高齢者の方やその家族、関係機関の方などから様々な相談を受ける総合相談窓口です。専門知識を持つ社会福祉士・保健師・主任介護支援専門員などがチームで対応します。
こんな相談ができます
●介護や各種サービスに関する相談・申請
●認知症に関する相談
●消費者問題、虐待の早期発見、成年後見制度など高齢者の権利を守るための支援
高齢者総合相談センターについてはこちら

〈NEW〉区民ひろば駒込にオープン!
こまごめ相談室
東部高齢者総合相談センターから遠方にある駒込地域の皆さんが気軽に相談できるよう、4月に開設しました。これまで通り、東部高齢者総合相談センターも利用できます。お困りのことがあれば、お近くの窓口に相談してください。
駒込第三保育園脇の
「いきいきひろば入口」からお入りください。
【開設時間】
平日 午前9時~午後4時30分
休館日…土・日曜日、祝日、12月29日~1月3日、区民ひろば駒込の休館日

相談センター一覧
❶菊かおる園高齢者総合相談センター
西巣鴨2-30-19 (特養)「菊かおる園」内 ☎03-3576-2245
担当地域 巣鴨3~5丁目、西巣鴨1~4丁目、北大塚1・2丁目
❷東部高齢者総合相談センター/こまごめ相談室
南大塚2-36-2/駒込2-2-4 区民ひろば駒込内 ☎03-5319-8703/☎03-6903-5137
担当地域 駒込1~7丁目、巣鴨1・2丁目、南大塚1~3丁目
❸中央高齢者総合相談センター
東池袋1-39-2 区役所東池袋分庁舎4階 ☎03-5985-2850
担当地域 北大塚3丁目、上池袋1~4丁目、東池袋1~5丁目
❹ふくろうの杜(もり)高齢者総合相談センター
南池袋3-7-8 オリナスふくろうの杜1階 ☎03-5958-1208
担当地域 南池袋1~4丁目、雑司が谷1~3丁目、高田1~3丁目、目白1・2丁目
❺豊島区医師会高齢者総合相談センター
西池袋3-22-16 豊島区医師会館2階 ☎03-3986-3993
担当地域 西池袋1~5丁目、池袋3丁目、目白3~5丁目
❻いけよんの郷(さと)高齢者総合相談センター
池袋本町1-29-12 (特養)「池袋ほんちょうの郷」内 ☎03-3986-0917
担当地域 池袋1・2・4丁目、池袋本町1~4丁目
❼アトリエ村高齢者総合相談センター
長崎4-23-1 (特養)「アトリエ村」内 ☎03-5965-3415
担当地域 南長崎1~6丁目、長崎2~6丁目
❽西部高齢者総合相談センター
千早2-39-16 西部区民事務所等複合施設2階 ☎03-3974-0065
担当地域 長崎1丁目、千早1~4丁目、要町1~3丁目、高松1~3丁目、千川1・2丁目
【開設時間】
平日 午前8時30分~午後6時30分 土曜日 午前8時30分~午後4時30分
休館日…日曜日、祝日、12月29日~1月3日
【開設時間外の電話相談】 夜間緊急・休日電話相談窓口 R0120-580-210
安心して暮らせるための3つの見守り活動
1専門的な見守り高齢者総合相談センターの専門的な知識を持つ見守り支援事業担当が行う見守りです。高齢者宅に訪問し、日々の困りごとなどを聞いています。高齢者の相談を受け、必要に応じて支援やサービスへつなぎます。
2担当による見守り定期的な安否確認や声掛けが必要な方に対して、担当や役割を決めて行う見守りです。シルバー人材センター会員が、広報紙を配布しながら声を掛けたり、地域の民生・児童委員が高齢者宅を訪問したりします。必要に応じて高齢者総合相談センターへ情報提供します。
3緩やかな見守り地域住民や民間事業者が日常生活・日常業務の中で「いつもと違う、何かがおかしい」と感じたときに、高齢者総合相談センターへ情報提供するなど、地域で緩やかに行う見守りです。区では、区内32団体の民間事業者と見守り協定を締結しています。
認知症になっても地域で支えます認知症は、診断されてもすべてを忘れたり、何も理解できなくなったりするわけではありません。自らの意思に基づいて生活し、希望と尊厳をもって暮らすことができます。認知症は誰でもなる可能性があります。もの忘れチェック(認知症検診)を受けて、これからの生活に備えましょう。
認知症ケアパスはこちら
生涯にわたり健康で暮らせるように
豊島区長 高際みゆき
近年、核家族化などが進み、昔ながらの地域のつながりが希薄になっています。高齢者の一人暮らしや高齢夫婦のみのご家庭も増え、健康管理や介護、安否確認など様々な問題がクローズアップされています。そこで今号では、年を重ねても住み慣れた地域で暮らし続けられるよう、「つながりが生まれる場」や「悩みを気軽に相談できる場」について特集しています。今年、私は還暦を迎えます。還暦を機に、としまる体操と早寝早起きとウォーキングに取り組むぞ!それと、もの忘れチェック(認知症検診)も!まずは、自分自身が元気でいること。そして、日々の生活の中での健康意識を高め、生涯にわたり健康で、地域で共に暮らせる福祉のまちを区民の皆さまと一緒につくっていきたいと思っています。
