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高温・多湿の環境下で体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温を調節する機能がうまく働かないことにより、体の中に熱がたまって起こる体の不調のことです。症状は、めまい、頭痛、吐き気、発熱、意識がもうろうとするなどです。おこりやすい場所は、気温の高い室内・車内、炎天下の車内などです。
今夏も、新型コロナウィルスの対策を取り入れた生活様式で迎えることになり、引き続き熱中症予防に注意する必要があります。
気温の高い日…25度以上の暑いとき。30度を超えると熱中症による死亡者が増えます。
湿度の高い日…25度以下でも湿度が80%以上ある時は汗が蒸発しにくいため熱中症の危険性が高まります。
その他、風が弱い日、急に暑くなった日、熱帯夜の翌日なども注意が必要です。
高齢者…熱中症によって救急搬送される方の約半数は65歳以上で、そのうちの7割が75歳以上の後期高齢者です(東京消防庁HPより)。高齢者は体内の水分量が少ないため脱水症状になりやすく、「汗をかきにくい」「暑さを感じにくい」など体温を下げる体の反応が弱くなっており、自覚がないのに熱中症になる危険があります。
乳幼児…体温調節機能が未熟なため、熱中症にかかりやすくなります。背が低いことから、地面の照り返しによる高い温度にさらされるため注意が必要です。また、車内は、思いのほか高温になることがあるため、子どもだけを置いて離れるのは絶対にやめましょう。
下痢や二日酔いなどで脱水状態の方
睡眠不足や過労などで体調不良の方
運動不足や肥満の方
心肺機能や腎機能の低下など持病のある方
1.夏季の気温・湿度が高い中でマスクを着用すると、熱中症のリスクが高くなるおそれがあります。このため、屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)が確保できる場合には、熱中症のリスクを考慮し、マスクをはずすようにしましょう。
2.マスクを着用している場合には、激しい作業や運動は避け、のどが渇いていなくてもこまめに水分補給を心掛けるようにしましょう。また、周囲の人との距離を置いて十分にとれる場所で、適宜マスクをはずして休憩することも必要です。
3.新型コロナウィルス感染症を予防するためには、冷房時でも換気扇や窓開放によって換気を確保する必要があります。この場合、室内温度が高くなるので、エアコンの温度設定をこまめに調整しましょう。
4.日頃の体温測定、健康チェックは新型コロナウィルス感染症だけでなく、熱中症予防する上でも有効です。体調が悪いと感じたときは、無理せず自宅で静養するようにしましょう。
5.3密(密集、密接、密閉)を避けつつも、熱中症になりやすい高齢者、子ども、障がい者への目配り、声掛けをするようにしましょう。
6.従来からの熱中症の予防行動を徹底しましょう。(従来からの熱中症を防ぐポイント参照)
予防の基本は「脱水予防」と「体温の上昇を抑える」ことです。日中ばかりでなく、熱帯夜の場合、夜間も室温が低下しません。就寝中も扇風機とエアコンの併用で室内を28度以下(エアコンの設定温度と気温は違います)に保ち、夜間の熱中症を予防しましょう。
1.炎天下や暑い場所での長時間の作業や運動を避ける。
2.帽子や日傘を使う。
3.首の周りに冷たいタオルを巻く。
4.水分や塩分をこまめに補給する。(のどが渇く前に水分を補給する)
5.栄養や睡眠を十分にとる。
6.体調が万全でない時は無理をしない。
7.集団でスポーツや活動をする時は声を掛け合い、休憩をとる。
1.涼しい場所で休む。
2.衣服をゆるめ体をひやす。(首、腋の下、太腿の付け根を集中的に冷やすと効果的です)
3.水分塩分を補給する。
4.体温をはかる。
自力で水分がとれない、意識がはっきりしない状態の時は、病院へ受診しましょう。
厚生労働省・都道府県労働局・労働基準監督署「STOP!熱中症クールワークキャンペーン」リーフレット(PDF:1,493KB)
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