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梅毒のあれこれ

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梅毒の患者が増えています!

2023年には、1999年に感染症法に基づく調査が始まって以降、最も多い報告数(3,701件)となりました。

男性は20歳代~50歳代、女性は20歳代で増えています。

都内の感染情報はこちら東京都感染症情報センター梅毒の流行状況(新しいウィンドウで開きます

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豊島区内の医療機関からの梅毒届出数も増加傾向です。

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どんな症状?

第1期(感染後3週間)

感染した場所(性器、肛(こう)門、口など)に、できもの、しこり、ただれなどができる。

治療しなくても、数週間で症状は消える。

第2期(感染後1~3か月後)

手のひらや足の裏など全身に発疹ができる。治療しなくても、数週間から数か月で症状は消える。

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晩期顕性(数年~数十年後)

心臓、血管、神経の異常が現れることがある。

どうやって感染するの?

菌を排出している感染者との粘膜や皮膚の接触を伴う性行為で感染します。

膣(ちつ)性交や肛門性交(アナルセックス)だけでなく、口腔性交(オーラルセックス)でも感染します。

症状がなくても、人に感染させてしまいます。

免疫はつかないため治療をして治っても、何度も感染します。

梅毒のここが怖い

1.最初の症状を見落としやすい!

感染して約1か月で、感染した部位にしこり、できもの、ただれができますが、厄介なことに痛みや痒みを伴わないことが多いため、症状に気づかないことが多いです。

2.「治った」と勘違いをしやすい病気!菌イラスト

治療をしなくても、第1期・第2期に現れたしこりや発疹は数週間から数か月で自然と消えてしまいます。

「症状が消えた」=「治った」ではありません。

3.症状がないのに、実は静かに悪化している!

数年から数十年かけてゆっくりと悪くなっていき、重い症状をもたらすことがあります。

具体的には、脳障害による認知症のような症状、脊髄病変による手足の麻痺、心臓や血管の病気、眼の梅毒による失明など、非常に重篤な状態となることがあります。

4.妊婦さんの感染では、赤ちゃんが流産・死産になることも!

治療せずにいると、流産や死産の原因となったり、赤ちゃんが障がいをもって生まれてしまうことがあります。

治るの?

早期発見・早期治療ができれば抗菌薬が有効です。2~12週間の内服治療です。

妊婦さんに関しても、妊娠初期であれば治療することで胎児への感染を防ぐことができます。

しかし、進行し臓器などに障害が生じた場合(晩期顕性)は臓器の障害自体は治りません。

医師の指示のもと、確実に治療を行いましょう。

最新の治療方法について

2021年9月からはペニシリンでの注射治療も承認され、1回の注射で治療をすることが可能となりました。

従来の服薬での治療方法と比較し、より治療を短期化することができます。

しかし、ペニシリンでのアナフィラキシーの報告も上がっていることから、治療を受ける人自身がしっかりと説明を受け治療方法を選択することが重要です。

検査のご案内

池袋保健所では、月1回無料・匿名で検査ができます。HIV(エイズ)・性感染症検査・相談

㊟梅毒のみの検査は実施しておりません。HIV検査が必須となります。
詳しくは検査のページをご覧ください。

検査を受けて梅毒が判明した場合には保健所で紹介状を発行できるので、保険診療での治療を受けることができます。お辞儀

治療費は保険診療であれば約4,000円の前後です。有症状時の方は医療機関受診をお願いします。

正しい検査結果を出すためにも、感染の機会があってから4週間(ウィンドウ期)あけてから検査をすることをお勧めします。

(ウィンドウ期とは、感染初期には検査で陰性になり、感染していることがわからない時期のことです。

 

梅毒関連リンク

東京都性感染症ナビ

感染症ナビ

厚生労働省

梅毒に関するQ&A(新しいウィンドウで開きます)

akta新宿

梅毒にご用心2023(新しいウィンドウで開きます)

 

 

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更新日:2024年4月11日