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雑司が谷や目白は他のまちと比べて緑が多いという特徴(とくちょう)があり、季節(きせつ)の移り変わりをより多く感じられるまちであるとも言えます。
(目白庭園のシダレザクラ)
雑司ヶ谷霊園や目白駅から学習院大学(がくしゅういんだいがく)へとつづく道(みち)、そして学習院大学の構内(こうない)とたくさんの緑を見ることができます。
春が近づくと緑が色づき始めます。
とりわけ目白庭園に植えられているシダレザクラは、ソメイヨシノよりも早くピンク色の花を開いてまちに春が来たことを教えてくれます。
(鬼子母神の境内(けいだい)にある大イチョウの樹齢(じゅれい)は約700年です)
雑司ヶ谷にある鬼子母神は、参道(さんどう)のケヤキ並木(なみき)からはじまって、境内(けいだい)にある大イチョウなど、緑が豊かな場所(ばしょ)となっています。春先に木々の枝についた緑の葉っぱは秋になるとケヤキは赤色に、イチョウは黄金色(こがねいろ)に色づきます。
(毎年10月16日から18日まで、雑司が谷鬼子母神御会式(おえしき)がおこなわれています)
鬼子母神は江戸時代から引き継(つ)がれてきた文化遺産(ぶんかいさん)です。
また、参道(さんどう)や境内(けいだい)に植えられたケヤキやイチョウも江戸時代から今日(こんにち)までずっと引き継(つ)がれてきた自然遺産(しぜんいさん)です。
これら豊かな歴史や自然を未来に向けて守(まも)るため行(おこな)われてきた「雑司ヶ谷がやがやプロジェクト」は日本ユネスコ協会連盟(きょうかいれんめい)から未来遺産(みらいいさん)として認定(にんてい)されました。
今も参拝客(さんぱいきゃく)が途絶(とだ)えることが無(な)い鬼子母神。歴史を振(ふ)り返(かえ)ってみると江戸時代から人気のスポットでした。
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