防災の日に考える いざというときの「としまの防災」
首都直下地震や南海トラフ巨大地震など、震災はいつ起きても不思議ではありません。災害時の被害を最小限にするためには、地域の自助・共助(互助)が重要です。在宅避難を意識した防災備蓄や家具の転倒防止対策、近くの救援センター(避難所)の開設訓練に参加するなど、日頃からいざというときに備えて、準備をしておきましょう!
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更新日:2025年9月1日
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首都直下地震や南海トラフ巨大地震など、震災はいつ起きても不思議ではありません。災害時の被害を最小限にするためには、地域の自助・共助(互助)が重要です。在宅避難を意識した防災備蓄や家具の転倒防止対策、近くの救援センター(避難所)の開設訓練に参加するなど、日頃からいざというときに備えて、準備をしておきましょう!
「グラッときたら火の始末」は昔の話です
激しい揺れの最中に火の始末をすると火傷などの危険があります。まずは身の安全確保を最優先に行動することが大切です。
逆流に気をつけて!トイレはすぐに使用しない
大地震発生後に水を流すと、水道管などの破損が原因で逆流などが起きる可能性があります。災害時はトイレを使用せず、携帯トイレなどを活用しましょう。
❶感震ブレーカー設置等助成事業
揺れを感知して電気を自動で遮断できる器具で、地震発生時の電気火災防止に有効です。対象地域に居住または住宅を保有する方に設置助成をしています。詳しくはこちら
❷家具転倒防止器具の購入および設置助成事業
65歳以上の方のみの世帯、身体障害者手帳または愛の手帳を所持する方がいる世帯、要介護3~5の方がいる世帯を対象に、最大15,000円まで助成します。詳しくはこちら
❸耐震化助成事業
区内住宅の耐震化や危険なブロック塀の撤去・新設にかかる費用を助成します。詳しくはこちら
発災時には、多くの負傷者が発生することが予想されます。負傷者が医療機関に殺到すると、必要な医療が足りなくなる場合があります。医療活動を効率的に行うため、区内で震度6弱以上の地震が発生した際は、医療関係団体の協力のもと、緊急医療救護所・医療救護所を開設します。
緊急医療救護所・医療救護所開設予定地マップはこちら
緊急医療救護所(区内10か所)
災害拠点連携病院などの付近に開設します。トリアージを実施し、傷病の程度に応じた応急処置や医療機関への搬送調整をします。
医療救護所(区内12か所)
救援センター地域本部に開設し、軽症者対応や避難者の健康を管理します。
発災時の開設状況は、水道局ホームページなどで確認できます。
❶西池袋公園(西池袋3-20-1)
❷都立文京高等学校(西巣鴨1-1-5)
隣近所で声を掛け合い、安否を確認することで素早く救助につなげることができます。住民同士で協力して困難を乗り越えましょう。
高齢者や障害のある方で、一定の要件に当てはまる方は、災害時要援護者として名簿に自動登録されます。災害時は地域団体・関係機関と連携して、名簿に記載されている方の安否確認・避難支援などを実施します。
※人工呼吸器利用者、精神障害者保健福祉手帳1・2級所持者は自動登録されないため、届出が必要です。詳細は下記のリンク参照か問い合わせてください。
各町会で指定する一時集合場所※に集まり、救援センター(避難所)へ移動します。
延焼の危険があるときは都が指定する避難場所へ避難しましょう。
※一時集合場所…避難所または避難場所に避難する前に集まる場所。主に区立公園などが指定されています。
災害時に危険から身を守ったり、倒壊などで家に住めなくなった方々が一時的に避難生活をしたりするための場所です。また、地域に大きな被害や多くの被災者が生じた際の応急対策活動を行うための拠点基地でもあります。原則、避難者による自主運営のため、お互いに助け合いながら運営することが不可欠です。避難所として、区立小・中学校(30校)、みらい館大明、豊島体育館、南長崎スポーツ公園、旧真和中学校、西部区民事務所の35か所を指定しています。
ペット同行避難
ケージに入る犬、猫、鳥類と一緒に避難し、飼い主とは別の空間で生活します。ペット用品の備蓄はありません。フードや薬などを持参してください。
在宅避難の方への支援
災害情報や備蓄物資の提供のほか、マンホールトイレやライフラインを利用できます。
救援センター(避難所)開設・運営訓練
今年度は全救援センター(避難所)で、開設・運営方法の習得を目的に、施設の安全点検方法や避難者の受け入れ方法の確認などを実施します。参加を希望する方はこちらより申し込んでください。
救援センター(避難所)で、避難者を収容しきれない場合に開設します。区民ひろば、区立幼稚園、都立高校、私立大学など48施設を指定しています。
高齢者、障害のある方、乳幼児、特別な配慮を必要とする方を受け入れるため、特別養護老人ホーム、心身障害者福祉センター、生活実習所、区立保育園などの施設を指定しています。
企業などによる防災を楽しんで学べる体験型ブースや物産展、警察と消防による災害活動用車両の展示などがあります。また、はしご車の乗車も体験できます。区のブースでは、昨年度の「豊島区民による事業提案制度」で選定された「歩いて作る防災マップ」にも参加できます。防災マップづくりに参加した方にノベルティをプレゼントします※無くなり次第終了。
木工教室やサッカー体験、チアダンス・合唱の発表など、子どもたちが楽しめるイベントを開催します。また、昨年度の「豊島区民による事業提案制度」で選定された「防災を楽しく学ぶ体験型イベント」として、「防災遊びイベント」を実施します。携帯トイレや応急トイレの使用方法をリレー形式で体験する「みんなで携帯トイレリレー」などのイベントを予定しています。
※8月21日時点の情報です。
災害避難時に備えて、標識の意味を知っておこう。
救援センター(避難所)の開設・運営は、地域の皆さんの協力が不可欠です。 区では、救援センター(避難所)の開設・運営を円滑に実施するため、「としま防災チーム」として幅広い年代の方が活躍しています。
あなたも一員として区の安全・安心のために活動しませんか。
災害時の活動
専門的な知識を活用し、救援センター(避難所)の開設・運営の指揮をとります。
日頃の活動
防災訓練・イベントでの活動や、救援センター(避難所)に関する勉強会を実施しています。
防災士としての知見を活かし防災意識を高め、災害に備える
防災士 林 勝己さん
東日本大震災などの被災地を訪れて防災の必要性を実感し、防災士の資格を取得しました。災害時は可能なら在宅避難となるため、日頃から飲み水や食べ物、携帯トイレなどを自宅で準備しておくことが大切。東京で大災害が発生した場合、すぐに給水車が来るとは限りません。1日に必要な水は約3L/人として、最低7日分の備蓄が推奨されていますが、我が家では家族分も含めて100Lを常備し、ローリングストック※で使用しています。
※食品などを多めに買い置きしておき、賞味期限の早いものから消費、買い足して、常に一定量を備蓄する方法。
女性ならではの視点で避難所の環境づくりをリードする
女性防災リーダー 石原 由香里さん
親子で防災士の資格を取得し、女性防災リーダーの研修にも参加しました。東日本大震災での災害ボランティア活動をきっかけに、被災地への支援をしています。がれき撤去のほか、子どもたちが楽しめるようにかき氷機や綿あめ機をレンタルして被災地のお祭りに参加したこともあります。日頃から、家族で地域の訓練や講座に参加し、女性防災リーダーとして、救援センター(避難所)での性犯罪防止対策など、女性が安心できる避難所運営に必要な配慮を学んでいます。周囲の方にも学んだことを意識して伝えています。
豊島区長 高際みゆき
近年、日本各地で地震、豪雨、台風などの自然災害が頻発し、その被害も甚大化しています。自然災害は、今や「忘れた頃にやってくる」ものではなく、「いつ起きても不思議ではない」ものになっています。私たちの大切な命を守るためには、災害への意識を高く持ち、常日頃の備えがとても重要です。今号では、ご家庭での必要な備蓄や避難の流れのほか、いざというときのために今できることなどについて特集しています。備えあれば憂いなし。災害時には、正確な情報や知識に基づいて、冷静かつ適切に行動できるよう、今一度、ご自身の備えを見直し、考える機会にしていただきたいと思います。
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