夏の節電・省エネ
省エネはガマンではなくエネルギーの効率的利用
省エネルギーと聞くと、ガマンして使用量を減らすことをイメージする方が多いかもしれません。しかし本来の省エネルギーとは、エネルギーを無駄なく効率的に活用することにあります。まずは簡単に取り組めて対策効果の大きいところから着手していくことで、ムリなく効果的にエネルギー消費と光熱費の削減につなげることができます。
夏の省エネのポイント
夏季には冷房の使用が増えるため、夏の省エネルギーでは、まず冷房から着手すると効果的です。また気温が上がり日照時間も長くなるため、冬とは照明や家電の使い方を見直すことで無駄なエネルギー消費量を抑えることができます。

出典:経済産業省「夏季の省エネメニュー ご家庭の皆様」
ご家庭での節電・省エネ
小さな積み重ねが大きな省エネ効果につながります。家庭における電気の使用割合が大きいものについて、少しの工夫でできるご家庭での省エネへの取り組みを紹介します。
エアコン
- 室内の冷やしすぎに注意し、無理のない範囲で室内温度を上げましょう(設定温度を27℃から28℃にした場合、年間約30.2kWhの省エネ・約970円の節約)
- エアコンのフィルターをこまめに掃除しましょう(月2回)(年間約32.0kWhの省エネ・約1,030円の節約)
- 日中はすだれやシェードなどで窓からの日差しをやわらげましょう(外出時はカーテンを閉めると効果的。緑のカーテンもおすすめ)
- 扇風機を併用し空気を循環させると効果的です。また、風が体にあたると涼しく感じます。
- 室外機の周りにはものを置かないようにしましょう

冷蔵庫
- 冷蔵庫にものを詰め込まないようにしましょう(年間約43.8kWhの省エネ・約1,410円の節約)
- 温度設定を「強」から「中」へ(年間約61.7kWhの省エネ・約1,990円の節約)
- 壁から適切な間隔で設置しましょう(年間約45.1kWhの省エネ・約1,450円の節約)
- 無駄な開閉をせず、開けている時間は短めにしましょう

照明
- 不要な照明は消しましょう
- リビングや寝室の照明の明るさを下げましょう

テレビ・トイレ
- テレビは省エネモードに設定し、画面の輝度を下げましょう。見ていないときは消しましょう。
- 温水洗浄便座ではタイマー機能や節電モードの設定をしましょう

無理のない範囲でご協力をお願いいたします。
(節約金額は2024年1月調べの平均モデルの電気料金より算出)
オフィスでの節電・省エネ
オフィスでの、省エネへの具体的な取り組みをご紹介します。
- 可能な範囲で執務室や店舗エリアの照明を間引きしましょう
- 使用してないエリア(会議室、休憩室、廊下等)は、消灯しましょう
- 日中の日射を避けるために、ブラインド、カーテン、遮熱フィルム、ひさし、すだれを活用しましょう
- 使用していないエリア(会議室、休憩室、廊下等)は、空調を停止しましょう
- 長時間離れるときは、OA機器の電源を切るか、スタンバイモードにしましょう
- 便座は使用状況を確認し、夏は便座や水の温度設定を「切」にしましょう
出典:経済産業省資源エネルギー庁ホームページ、東京都環境局『家庭の省エネハンドブック2024』