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約1.5~3ミリメートル 雌の方が大きい
毎年7~8月になるとノミ被害による相談が増えますが、最近のノミの相談というと、ネコノミだけになってしまいました。
吸血されると結構長く痒みが続きます。
ネコノミは吸血相手を選ばない、こだわりの無いノミです。犬でも人でも吸血します。
ネコノミは卵をネコや犬などの体表に産みつけますが、卵はサラサラしているので落ちてしまいます。
卵から孵った幼虫は、猫がお産した場所や猫の生活場所、畳の裏やすき間などのゴミの中に生活し、ゴミの中の成虫の糞やフケなどの有機物を食べて成長します(犬小屋も注意)。
ネコノミの成虫は30センチメートルくらいジャンプしますので、主にひざ下が多く刺されます。ただし、部屋で横になっている場合は別です。相談内容では、知らずにノミを足につけて家に持ち込む場合と、庭先で刺される場合が多いようです。
くん煙剤等の殺虫処理だけではなかなか駆除ができません。また、卵には効果が期待できません。
埃(ゴミ)の中にはノミの卵や幼虫が生息しています。必ず掃除機による室内の清掃を行ってください。
特にひざから下の高さの埃(ゴミ)を徹底的に吸い取ってください。掃除機で吸い取ったゴミはそのままにしないで袋に入れて捨ててください。
重点的に吸い取る場所は、畳と畳の間、床のすき間、家具類のすき間、犬などのペットの寝床、押入れなどです。
吸い取った後に粉の殺虫剤(粉剤)、またはゴキブリ専用(ノズルが長いもの)のエアゾール殺虫剤を散布します。できれば畳の下も同様に処置してください。ジュウタンを敷いている場合は処置が難しく、熱処理・殺虫剤散布・廃棄等いろいろな方法がありますが、ケースバイケースで指導しますので保健所にお問い合わせください。
庭先で刺される場合は、近くの縁の下(網の無い通気口など)や物置等の目立たない場所に猫がお産したところがないか調べてください。
お産場所はネコノミ発生の中心です。
お産場所を清掃して殺虫剤を散布します。
床下に殺虫剤を噴霧する場合は、ジェット式のエアゾール(ゴキブリ用)が便利です。
来年また猫にお産されないよう猫が出入りしている通気口などを網などで必ずふさいでください(ふさぐときは中に猫がいないときに行なってください)。
庭や駐車場などで水洗いできる場所であれば、雨水マスなどへ洗い流してしまうのがよいでしょう。殺虫剤に頼りすぎるのは禁物です。
足などにノミがつき、外から持ち込んでしまう場合には、歩くコースの近くに猫のお産場所があったり、ノミをたくさん付けている猫が通っているかも知れません。
ネコノミはこげ茶色をしているので、白いズボンをはき、長めの白い靴下をはいて、足元を見ながら歩くと、どこでつくのかを調べることができます。
すぐには刺されませんので注意して見ていれば大丈夫です。付いたら直ぐにその場を離れ払い落とします。近隣の方に聞くのも方法です。被害状況やお産場所が分かると対応しやすくなります。
場所が不明のときは、道を変える方法もあります。道路で被害に合わないためには、虫よけスプレー(忌避剤)をひざ下に散布します。
サンダルの場合は、靴下の足の裏にも散布してください。家に入る前には足元を見て、ノミが付いていないか確認してください。
くっ付いていたら、手で払い周辺に殺虫剤を散布して室内に持ち込まないようにします。
ネコノミ以外のノミに、ヒトノミ、イヌノミがありますが、最近は相談がありません。
ネコのひっかき傷や咬傷・ネコノミ刺傷により感染することがあります。
症状としてリンパ節が腫大し疼痛を伴ったりすることがあります。
一般的に症状は軽く、発熱も数日で解熱しますが、高熱が持続したり、頭痛や全身倦怠感を伴うことがあります。
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