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更新日:2026年1月13日
ようこそ区長室へ
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目次
二十歳の皆さん、本日は誠におめでとうございます。
こうして皆さんの晴れの日を迎えられたことを、心よりお祝い申し上げます。未来への期待に満ちた輝く表情を拝見し、私自身も大きな喜びと希望を感じています。
また、本日この日を迎えるまで、皆さんを愛情深く育ててこられたご家族の皆様、そばで見守り続けてくださった地域の皆様、そして学校や地域活動を通して成長を支えてこられた教育関係者の皆様に、深く敬意を表します。
多くの方々の思いのもとで、今日の皆さんがあります。どうか心の中で、支えてくれた方々への感謝の気持ちを改めて思い返していただきたいと思います。
皆さんが子どもから大人へと成長していく過程は、決して平坦なものではなかったでしょう。
中学生、高校生というかけがえのない時期に、社会は新型コロナウイルスによる未曾有の危機に直面し、学校行事の制限、オンライン授業、友人と自由に会えない、文化やスポーツ、様々な体験の機会が次々と中止されるなど、思い描いていた学校生活とは、まるで異なる時間を過ごされたことと思います。
しかし、その大変な経験は、皆さんに「しなやかさ」と「強さ」を与えたと私は思います。変化に対応する力、環境を受け止めながら前へ進む力、そして、人とのつながりの大切さを知る力。これは大人になってから最も必要とされる力であり、皆さんは、すでにその力を身に付けています。
2026年の今、私たちの社会は大きな転換期を迎えています。
AI技術の急速な普及、気候変動、人口減少、国際情勢の不確実性など、時代はかつてないスピードで変わり続けています。
だからこそ、皆さんの柔軟な発想、行動力、新しい価値観が必要です。
大人になるということは、社会の一員として責任を担いながら、同時に社会をより良い方向へと変えていく当事者になるということです。
皆さんは、未来を創る主役です。
自分の想いを言葉にし、行動に移していく大人になってください。皆さんの行動一つひとつが、社会に新しい風を吹き込むことを、私は心から期待しています。
これから皆さんが進む社会は、多くの人との関わりによって成り立っています。仕事でも、地域でも、家庭でも、「人とのつながり」を大切にしてほしい。
特に、災害の多い日本では、地域のつながりが命を守る力になります。昨年も全国各地で豪雨や地震が多発し、防災・減災の重要性が改めて認識されました。困った時に助け合える地域づくりは、一人の力では実現できません。
地域の行事に参加したり、誰かに声をかけたり、そんな小さな行動が地域をより強く、安心できる場所に変えていきます。ぜひ、地域に、人に、関わりを持って下さい。
皆さんが社会へ踏み出すにあたり、心に留めていただきたいことが2つあります。
近年、若い世代の皆さんが「特殊詐欺」の被害に遭うケースが全国的に増えています。
警察官を名乗り、「あなたに逮捕状が出ている」「あなたのアカウントが不正利用されている」と不安や焦りに付け込むケースは区内でも日々発生しています。
「自分は大丈夫」と思っていても、SNS上の投資話や高収入アルバイトの誘いなど、親族や行政を名乗る不審な連絡など、手口は非常に巧妙化しています。
「簡単に稼げる」と犯罪に巻き込もうとする声はあちこちにあります。
少しでも不審だと感じた時には、一人で抱え込まず、家族や友人、そして区の相談窓口にご相談ください。
これから大人のステージの幕が開く未来ある皆さんには、被害者にも加害者にもなってほしくない。心にも、人との信頼関係にも、大きな傷を残します。
豊島区としても、若い皆さんが安心して暮らし、挑戦し、未来を切り開いていけるよう、注意喚起の取組みや、情報発信の強化などに力を入れてまいります。
そしてもう一つ。
豊島区では、若い世代、とりわけ若年女性の孤立を防ぐ「すずらんスマイルプロジェクト」という活動を推進しています。
コロナ禍以降、全国的に、10代・20代の女性の心の不調や、生活困難が深刻化していると言われています。「誰にも言えない」「頼る場所がない」と感じてしまう若い世代を支えるため、豊島区では5年前に公民連携のプロジェクトを結成し、安心して相談できる窓口や、居場所づくりを進めています。
もし周りに不安そうにしている人がいたら、心の悩み、身体の悩み、人間関係、家庭の問題、生活の不安など、どんな小さな悩みでも話せる場所、相談できる場所があるよと伝えてあげてください。
もちろん、皆さん自身が困った時にも迷わず頼ってください。大人になるということは、「助けを求める勇気」を持つことでもあります。
皆さんは決して一人ではありません。
地域も、行政も、皆さんを応援するために存在したいと、いつも思っています。
「誰もがいつでも主役になれるまち」「つながりを大切にするまち」「出会いと笑顔が咲きほこるまち」。皆さんが生まれ育った豊島区は、そうしたまちをめざして進んでいます。
子どもから高齢者、障害のある方、外国籍の方、働く人、学ぶ人、訪れる人――多様な人々が自分らしくいられるまちであり続けることが、これからの豊島区の姿です。
私は区政の現場に立つたびに、「未来は若い皆さんの手によってつくられる」という思いを強くしています。
豊島区が12年前、23区で唯一「消滅可能性都市」と指摘された過去を乗り越え、持続可能な都市として成長してきた背景には、地域で活動し、挑戦を続けてきた若い皆さんの存在がありました。
皆さんのアイデアや感性は、学び、文化、スポーツ、福祉、まちづくりなど、あらゆる分野で未来を切り拓く可能性を持っています。行政だけでは思いつかない視点や発想を、私たちにたくさん教えてください。
豊島区は、若者の声を積極的に受け止めるまちでありたいと、いつも心から思っています。
本日の「はたちのつどい」第2部は、皆さんと同じ、二十歳を迎えた5名の企画検討会の皆さんが中心となってつくり上げた、オリジナルの企画です。
多くの自治体では行政主体で行われる成人式ですが、自分たちの手で式典をつくろうと、昨年夏から議論を重ね、形にしてくださいました。
お配りしているパンフレットのイラストも、企画検討会メンバーのご友人が描いてくださいました。創意工夫と熱意に、心から感謝を申し上げます。
また、式典前には、区役所のさまざまな部署から、皆さんに向けたメッセージ動画が流れました。皆さんと同じ、若い世代の職員が心を込めて制作したものです。
さらに、株式会社サンシャインシティ様、一般社団法人ハレザ池袋エリアマネジメント様の特典をはじめ、株式会社ビックカメラ様や株式会社丸昌様など、多くの企業の皆様からご協力をいただきました。改めて深く御礼申し上げます。
二十歳は、大人としてのスタートラインに立つ瞬間です。これからの人生で、さまざまな選択をし、悩み、迷うこともあるでしょう。しかし、そのすべての経験が、必ず、皆さんの人生を豊かにしてくれます。
どうか、自分の思いに正直に、自分の人生を自分の言葉で語れる大人になってください。
そして、夢を持ち続けてください。夢は、何歳になっても追い続けることができます。
未来を切り開く力は、必ず皆さんの中にあります。
本日の「はたちのつどい」が、皆さんにとって人生の大切な出発点となることを願い、心からお祝いの言葉を贈ります。
二十歳の皆さん、本当におめでとうございます。
令和8年1月12日
豊島区長 高際みゆき
電話番号:03-3981-1111