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RSウイルス感染症について

RSウイルス感染症とは

RSウイルス感染症は、RSウイルスの感染による呼吸器の感染症です。例年は冬に流行していましたが、2021年以降は春から初夏に継続した増加がみられています。多くの場合は軽症でおさまりますが、慢性呼吸器疾患等の基礎疾患を有する高齢者は重症化することがあり、1歳未満の乳児は急性細気管支炎や肺炎など重い呼吸器症状を起こしやすいので、発熱・咳・鼻水などの症状があるときには早めに受診しましょう。

予防のポイント

感染経路は主に接触感染と飛沫感染です。接触感染対策として、日常的に触れるもの(ドアノブ、手すり、スイッチ、おもちゃ等)はこまめにアルコールや塩素系の消毒剤などで消毒し、流水・石鹸による手洗いが重要です。飛沫感染対策としては、鼻汁・咳などがある場合はマスクが着用できる年齢の子どもや大人はマスクを使用することが大切です。

RSウイルス感染症には特効薬はなく、基本的には対症療法を行います。予防方法としては、これまで早産や未熟児で生まれた方など特定の乳幼児を対象としたシナジスという注射薬はありましたが、2023年以降、60歳以上を対象としたワクチンや生まれてくる子の予防を目的に妊婦に接種するワクチンが承認されました。いずれも主治医とよくご相談ください。

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更新日:2024年7月8日