水痘(みずぼうそう)にご注意ください
水痘(みずぼうそう)の患者発生状況が6年ぶりに都の注意報基準を超えました。
水痘の流行状況(東京都)(新しいウィンドウで開きます)
水痘(みずぼうそう)とは
- 水痘とは、水痘・帯状疱疹ウイルスによる感染症で、一般には「みずぼうそう」として知られています。
- 感染経路は、患者の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込むことによる感染(飛まつ感染・空気感染)、あるいは、水疱や粘膜の排出物に接触することによる感染(接触感染)があります。発しん出現の1日~2日前からすべての水疱が痂皮化(かさぶたになる)するまで感染性があります。
- 感染力が強く、免疫のない人はほぼ100%感染すると言われています。
主な症状
- 潜伏期間は10日~21日です。特徴的な症状は水疱(水ぶくれ)と38℃前後の発熱で、全身に直径3~5mm程度の丘疹(盛り上がった赤い発疹)が出現します。
- 数日にわたり新しい発疹が次々と出現しますので、急性期には紅斑、丘疹、水疱、痂皮(かさぶた)のそれぞれの段階の発疹が混在するのが特徴です。すべての発疹が痂皮になるまで6日程度かかります。
- 通常、軽症で終生免疫(一度の感染で生涯、その感染症にかからない)を得ることが多いですが、成人では重症になることがあり、肺炎などの合併症の頻度も高くなります。またウイルスは治癒後も体の中に潜伏していて、何年も経過してから「帯状疱疹」として再発することがあります。
予防のポイント
- 最も有効な予防法はワクチン接種です。定期接種の対象となりますので、対象期間(1歳~3歳未満:2回接種)の方は確実な接種をお願いします。
- 咳エチケットと手洗いを心がけましょう。
- 家庭内接触での発症率は90%と報告されており、家庭内での感染を防ぐために水疱に触れた後の確実な手洗いやタオルの共用を避けるといったことも重要です。
- 水痘患者に接触した場合でも、72時間以内にワクチンを接種すると、発症予防や症状を軽減できる可能性がありますので、主治医へご相談ください。
関連情報
水痘(東京都感染症情報センター)(新しいウィンドウで開きます)
水痘(厚生労働省)(新しいウィンドウで開きます)