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ホーム > 文化・観光・スポーツ > 文化 > 文化財 > 豊島区文化財ニュース > 【第12号】榎本家店舗兼住宅および新座敷棟が豊島区登録有形文化財に登録されました

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榎本家店舗兼住宅および新座敷棟が豊島区登録有形文化財に登録されました

榎本家店舗兼住宅外観写真旧中山道沿いに残る東京種苗株式会社の建物が、「榎本家店舗兼住宅および新座敷棟」として令和4年3月に豊島区有形文化財に登録されました。(西巣鴨3-19-2)

江戸時代から中山道沿いの滝野川村(現北区)には、種子屋を営む家が3家あり、3家のうちの1軒から弘化元(1844)年に分家して、巣鴨庚申塚で種苗業を開業したのが榎本留吉で、この建物を所有する榎本家の初代です。

旧中山道沿いに建つ店舗兼住宅棟は店舗兼住宅部分は木造つし二階建て切妻造り、切落桟瓦葺きで、北側の住居部分が木造平屋建て寄棟造りです。奥に建てられている新座敷棟は廊下で店舗兼住宅棟に接合していて、木造二階建て入母屋造りの引掛桟瓦葺きで、洋館が付属しています。

 

 

 

榎本家新座敷棟外観写真

新座敷棟は四代留吉の結婚を機に建てられたもので、棟札の記載から、昭和11(1936)年に竣工したと考えられます。

一方、店舗兼住宅棟は、建築年代の手がかりとなるものは現在のところ見つかっていませんが、昔の測量図面や伝承、建物の構造などから、明治後期の建築と推定されます。

このように、榎本家店舗兼住宅は、昭和20(1945)年4月13日に激しい空襲を受けた場所にあって奇跡的に焼失を免れた、豊島区内では数少ない戦前期の建築物であり、新座敷棟は、和風住宅に洋館が付属する昭和初期の典型的な建物で、豊島区にとって重要な文化財建造物であるといえます。

お問い合わせ

庶務課文化財グループ

電話番号:03-3981-1190

更新日:2022年10月31日