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ホーム > 文化・観光・スポーツ > 文化 > 文化財 > 豊島区文化財ニュース > 【第16号】榎本家店舗兼住宅および新座敷が豊島区有形文化財に指定されました

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榎本家店舗兼住宅および新座敷が豊島区有形文化財に指定されました

榎本家店舗兼住宅外観写真旧中山道沿いに残る東京種苗株式会社の建物が、「榎本家店舗兼住宅および新座敷」として豊島区有形文化財に指定されました。

江戸時代から中山道沿いの滝野川村(現北区)には、種苗業を営む家が3家あり、3家のうちの1軒から弘化元(1844)年に分家して、巣鴨庚申塚で種苗業を開業したのが榎本留吉で、この建物を所有する榎本家の初代です。

旧中山道沿いに建つ店舗兼住宅は店舗部分が木造つし二階建て切妻造り、切落桟瓦葺きで、北側の住居部分が木造平屋建て寄棟造りです。奥に建てられている新座敷は廊下で店舗兼住宅に接合していて、木造二階建て入母屋造りの引掛桟瓦葺きで、洋館が付属しています。

 

 

 

榎本家新座敷棟外観写真

新座敷は四代留吉の結婚を機に建てられたもので、棟札の記載から、昭和11(1936)年に竣工したと考えられます。一方、店舗兼住宅は、榎本家の伝承や残された建築的特徴から、建築年代は明治40(1907)年頃と推定されます。

このように、店舗兼住宅は、昭和20(1945)年4月13日に激しい空襲を受けた場所にあって奇跡的に焼失を免れた、豊島区内では数少ない戦前期の建築物です。新座敷は、和風住宅に洋館が付属する昭和初期の典型的な建物です。西巣鴨地域の歴史を象徴する「種子屋通り」を偲ばせる建物である点からも、豊島区にとって重要な文化財建造物であるといえます。

 

 

お問い合わせ

庶務課文化財グループ

電話番号:03-3981-1190

更新日:2023年6月8日