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ホーム > 文化・観光・スポーツ > 文化 > 文化財 > 豊島区文化財ニュース > 【第18号】婦人之友社社屋が豊島区有形文化財に指定されました

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婦人之友社社屋が豊島区有形文化財に指定されました

婦人之友社社屋の外観西池袋の自由学園明日館に隣接する「婦人之友社社屋」が豊島区有形文化財に指定されました。

この建物は、自由学園を創設した羽仁吉一・もと子夫妻が、明治36(1903)年に創業した婦人之友社の社屋で、昭和38(1963)年に創業60年を記念して、大明建設の施工で建てられ、現在も社屋として使用されています。

設計を担当したのは遠藤楽(えんどうらく・1927~2003)で、自由学園明日館の設計に携わったフランク・ロイド・ライトの弟子、遠藤新(えんどうあらた)の次男です。楽は渡米して直接ライトの指導を受けています。

 

 

婦人之友社社屋の応接室建物の構造は鉄筋コンクリート造(地上3階、地下1階、陸屋根)で、事務所部分・会議室部分・倉庫部分(増築部分を含む)からなります。楽は、この建物を設計するときに、明日館講堂〔昭和2(1927)年〕と、友の会友の家〔昭和37(1962)年・平成19(2007)年解体〕と一体的にデザインすることを意識しており、師・ライト、父・新の建築思想に基づいたデザインが見られます。

婦人之友社社屋は、戦後の建築ですが、隣り合っている自由学園明日館を設計したライトの系譜を引く設計者によるものであり、平面構成やデザインにライトの思想・手法が継承されている建物です。また、親子で世界的建築家と師弟関係にあった設計者の建物と、師の手による建物とが隣り合っており、これら一群の建物を保存する意義は大きく、保存・活用すべき豊島区の特に重要な文化財として指定することが適当であることから、令和6(2024)年1月9日に豊島区有形文化財に指定されました。(非公開)

 

 

 

お問い合わせ

庶務課文化財グループ

電話番号:03-3981-1190

更新日:2024年3月26日