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<豊島区指定有形文化財>
本像は、明治43年に重林寺第15代住職真誠が、勢至菩薩立像とともに群馬県佐波郡境町(現在の伊勢崎市)周辺の寺より購入したものといわれる。現在、観音堂内に安置されている。
本像は、カヤ材を用いた一木割剥ぎ造り(高さ126.5センチメートル)で、裳の形が膝下でくびれている。髪を垂髻に結い、左手の臂を曲げて上に上げ、右手は下に下ろして条帛と裳を着け、腰をわずかにひねって立っている。ほかに例を見ない非常に珍しい形姿の仏像といえる。
平成15年に行った解体修復の結果、鎌倉時代後期(13世紀後半)の作であることが判明した。仏像彫刻としては、木造釈迦如来坐像(勝林寺)(非公開)に続く2番目の区指定となる。
(非公開)
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