ここから本文です。

子どもの事故防止

子どもは大人から見ると思いがけない行動をとることがあり、その結果として様々な「不慮の事故」に巻き込まれることが少なくありません。多くの事故は大人のちょっとした注意や、環境づくりで防ぐことができます。事故を防止するために、事故事例や注意するポイントを紹介します。消費者庁発行「子どもを事故から守る!!事故防止ハンドブック」を参考に作成しました。外国語版も発行されています。くわしくは、こちらのリンク先をご覧ください。子どもの事故ハンドブックについて(消費者庁)事例のリンク先は、国民生活センターの発表情報です。

子どもに起こりやすい事故

0歳から6歳くらいまでの子どもに起こりやすい事故事例を紹介します。

窒息・誤飲

起きやすい事故 注意ポイント
  • 就寝時の窒息事故
  • ブラインドやカーテンのひもなどが首にまきつくことによる窒息
  • おもちゃなど小さな物で窒息
  • ボタン電池、吸水ボール、磁石などの誤飲
  • 医薬品、洗剤、化粧品などの誤飲
  • たばこ、お酒などの誤飲
  • 食事中に食べ物で窒息
  • 布団などで鼻と口がふさがれると、窒息してしまうことがあるので注意する。
  • ひも部分がないなど安全性の高い商品を選ぶようにする。
  • おもちゃの利用時は対象年齢を確認する。
  • ボタン電池や磁石の誤飲は重症事故につながるので注意が必要。
  • 危険なものは子どもの目にふれない、手の届かない場所に片付ける。
  • 食べ物(餅、蒟蒻ゼリー等)は小さく切って、食べやすい大きさにして与える。
  • 3歳頃までは、ピーナッツなど乾いた豆類を食べさせない。

【事例】

溺水

起きやすい事故 注意ポイント
  • 浴槽へ転落し溺れる
  • 入浴時に大人が目を離していて溺れる
  • 洗濯機、バケツや洗面器などによる事故
  • ビニールプールやプールでの事故
  • 海や川での事故
  • ため池、排水溝、浄化槽での事故
  • わずかな水でも残し湯はしない。
  • お風呂場に外鍵をかける。
  • 入浴時は少しの時間でも、子どもから目を離さない。
  • 使用後の洗濯機は水を抜く。
  • プール遊びには必ず大人が付き添う。
  • 水遊びの時はライフジャケットをつけ、目を離さない。
  • 危険な場所で遊ばないよう注意する。

【事例】

【参考】

やけど

起きやすい事故 注意ポイント
  • お茶、味噌汁、カップ麵などでのやけど
  • 電気ケトル、ポット、炊飯器の蒸気でのやけど
  • 暖房器具や加湿器でのやけど
  • 調理器具やアイロンでのやけど
  • ライターやマッチでの火遊び
  • 高温の飲み物などは、子どもの手が届かないように注意する。
  • ストーブ、アイロン、ポット、鍋などやけどの原因となるものに子どもがふれないように注意する。
  • ストーブなどには安全柵をつける。
  • ライターなどは子どもの目に触れない所に保管する。チャイルドレジスタンス(子どもが操作できない)機能付きの商品を選ぶようにする。

【事例】

転落・転落

起きやすい事故 注意ポイント
  • 大人用ベッドからの転落
  • ベビーベッドやおむつ替え時の台からの転落
  • 椅子やソファからの転落
  • 階段からの転落、段差での転倒
  • 抱っこひも使用時の転落
  • ベビーカーからの転落
  • ショッピングカートからの転落
  • ベランダなどからの転落
  • 窓や出窓からの転落
  • 遊具(すべり台、ジャングルジム、ブランコなど)からの転落
  • ペダルなし二輪遊具、キックスケーターなどで転倒
  • 就寝時は、2歳になるまでは、なるべく、ベビーベッドを使用する。
  • 高さのある場所に子どもが居る場合は、目を離さず、転落に注意する。
  • ハイハイをする頃からは、階段からの転落に注意する。転落防止柵をつける。
  • 抱っこひも使用時は、子どもが滑り落ちる危険があるため補助ベルトを使用し、前にかがむ時は必ず手で支える。
  • ベビーカー使用時は、安全ベルト(落下防止ベルト)を使用する。
  • ショッピングカートの幼児用座席以外に子どもを乗せない。立たせない。
  • 箱、家具など踏み台になるようなものをベランダや窓際に置かない。
  • ベランダに一人で出られないよう、子供の手の届かない位置に補助錠をつける。
  • 施設や遊具の対象年齢を守って遊ばせる。大人が付き添い、遊具の正しい使い方を教える。
  • ヘルメット着用で遊ばせ、正しい乗り方を教える。

【事例】

自動車・自転車

起きやすい事故 注意ポイント
  • 車内で熱中症
  • 車のドアやパワーウインドに挟まれる事故
  • 子ども乗せ自転車での転倒
  • チャイルドシート未使用による事故
  • 道路上などでの事故
  • 自転車に乗せた子どもの足が後輪に巻き込まれる、スポーク外傷
  • 少しの時間でも、子どもだけを車内に残さない。
  • ドアを閉める時は子どもの顔や手が出ていないかを確認し、一声かける。
  • チャイルドロックをかける。
  • シートベルトの使用し、ヘルメットを着用する。
  • 短時間の乗車であっても、必ずチャイルドシートを使用する。
  • 子どもと手をつなぎ、大人が車道側を歩く。
  • 座席ベルトとヘルメットを着用。巻き込みを防止するドレスガードの設置を検討する。

【事例】

挟む・切る・その他

起きやすい事故 注意ポイント
  • キッチン付近で包丁、ナイフでけが
  • カミソリ、カッター、はさみなどの刃物やおもちゃでのけが
  • 豆やボタン電池などを鼻や耳に入れる
  • テーブルなどの家具で打撲
  • エスカレーター、エレベーターでの事故
  • ドアや窓で手や指を挟む
  • 歯みがき中に歯ブラシでの喉突きなどの事故
  • 機械式立体駐車場での挟まれ事故
  • タンスなどの家具を倒して下敷きになる
  • ドラム式洗濯機での事故
  • ベビーゲートを取り付けるなどキッチンに子どもを入れないようにする。
  • 刃物などは使用後すぐに収納する。収納場所の扉などには、チャイルドロックを取り付ける。
  • 刃物などは子どもの手の届かない所に保管する。
  • 異物が詰まって思わぬ事故になることがあるので、子どもが入れないように注意する。
  • 家具の角にはクッションテープを取り付けるなど衝撃防止策をとる。
  • 転倒のおそれがあるので、ベビーカーでエスカレーターを利用しない。
  • 歯みがきは大人がそばで見守り、歯ブラシを口にくわえたり、手に持ったまま歩き回らないように注意する。
  • 駐車装置を操作中は、装置から離れず、子どもを近づかせない。
  • 家具は固定し、扉などにはストッパーを付け、家具で遊ばせない。
  • 洗濯機は未使用時も必ず蓋を閉め、チャイルドロック機能を利用する。

【事例】

安全な製品を選びましょう

【SGマーク】

SGマーク一般財団法人製品安全協会が定めた安全基準に適合したことを示します。
表示対象…ベビーカー、乳幼児用ベッド、抱っこひも、幼児用ベッドガードなど

【STマーク】

STマーク14歳以下の子ども向け玩具に付けられるマークです。
STマーク付きの玩具には対象年齢が記載されており、対象年齢が低い玩具は安全性を配慮した設計になっています。

東京消防庁救急相談センター

急な病気やケガをした場合に、「今すぐ病院へ行くべきか?」、「救急車を呼ぶべきか?」など迷ったときは、「東京消防庁救急相談センター」へ相談しましょう。#7119(プッシュ回線・携帯電話・PHS)
※つながらない場合は、23区:03-3212-2323・多摩地区:042-521-2323

関係リンク先

【消費者庁】
「子どもを事故から守る!プロジェクト」を推進しています。
詳しくは、「子どもを事故から守る!事故防止ポータル」(新しいウィンドウで開きます)をご覧ください。

【国民生活センター】
製品による事故を中心に、子どもの危害・危険情報、商品テスト情報が掲載されています。
詳しくは、子どもの事故(新しいウィンドウで開きます)をご覧ください。

【東京都】
「東京都くらしWEB」の中で、危害や危険などに関する情報が発信されています。
詳しくは、「くらしの安全」(新しいウィンドウで開きます)をご覧ください。

トラブルにあった時には、「消費生活センター」へご相談ください

おかしいと思ったり、心配なことがある場合は、一人で悩まずに、お住いの地域の消費生活センターへ相談しましょう。

消費者ホットライン「188(局番なし)」では、お近くの消費生活相談窓口につながります。

 

お問い合わせ

生活産業課消費生活グループ

電話番号:03-4566-2416

更新日:2023年11月1日