ホーム > 暮らし・地域 > 暮らしの衛生・ペット > 食品衛生 > 乳幼児のための食中毒予防

ここから本文です。

乳幼児のための食中毒予防

乳幼児は免疫機能や消化能力が不十分なため、食中毒になりやすく、大人よりも重症化しやすい傾向にあります。家庭で気を付けたいポイントを紹介しますので、正しい知識を身につけ、お子さんを食中毒から守りましょう。

乳幼児で特に気を付けたい食品

はちみつ(乳児ボツリヌス症)

はちみつの中にはボツリヌス菌の芽胞が含まれていることがあります。1歳未満の乳児の場合、腸内環境が整っていないことから、ボツリヌス菌の芽胞が腸管内で発芽、増殖し、その際に産生される毒素によって「乳児ボツリヌス症」を引き起こす恐れがあります。

<症状>
便秘、哺乳力の低下、元気の消失、首のすわりが悪くなるなど
(はちみつの摂取が原因と推定される乳児ボツリヌス症による死亡事例も発生しています。)

<注意点>
ボツリヌス菌の芽胞は熱に強く、通常の加熱や調理では死滅しません。
加熱をしても、1歳未満の乳児には、はちみつやはちみつ入りの飲料、菓子などは与えないようにしてください。

なお、はちみつ自体はリスクの高い食品ではありません。1歳以上の方がはちみつを摂取しても、本症の発生はありません。

乳児ボツリヌス症に注意(PDF:65KB)

生もの(生卵、刺身など)

生食用の新鮮なものであっても、抵抗力の弱い乳幼児が食べると食中毒を引き起こす可能性があります。十分に加熱してから与えるようにしましょう。

生肉、加熱不十分な肉(ユッケ、鶏のたたき、生焼けの肉料理など)

生肉には腸管出血性大腸菌(O157など)、サルモネラ属菌、カンピロバクターなどの食中毒菌がついていることがあります。これらの食中毒は重症化しやすく、後遺症が残ったり、最悪、死亡するケースもあります。

<注意点>
焼肉やバーベキューなどを行う場合には、生肉専用の箸やトングを使いましょう。

また、ハンバーグや唐揚げなどの肉料理を調理する際は、中心部まで十分に加熱しましょう。
特に、冷凍の状態から調理する場合には、中心部まで火が通りづらかったり、油の温度が下がって十分に加熱できないことがあるため注意しましょう。
「生焼け」の状態では、生肉を食べるのと同じく危険です。

粉ミルク、離乳食の準備で気を付けたいこと

粉ミルクを調乳するとき

  • 調乳の前には必ず石けんで手を洗い、清潔なタオルや使い捨てペーパータオルで手を拭く。
  • 哺乳瓶やスプーンなどの器具類は洗浄、消毒した清潔なものを使用する。
  • 粉ミルクを溶かす際は、70度以上のお湯を使う。
  • ミルクは作り置きせず、溶かした後2時間以上経ったミルクは廃棄する。
  • 飲み残したミルクは廃棄する。

離乳食を作るとき

  • 調理の前には必ず石けんで手を洗い、清潔なタオルや使い捨てペーパータオルで手を拭く。
  • 調理器具、食器、保存容器は洗浄、消毒した清潔なものを使用する。
  • 作った離乳食を保存しておく場合には、小分けして速やかに冷凍し、食べる際には加熱ムラの無いよう十分に再加熱する。
    また、一度解凍した離乳食は再冷凍せず、食べ残したものは廃棄する。
  • 冷凍保存しておいた離乳食は早めに使用し、日にちが経過してしまったものは廃棄する。

食中毒かなと思ったら

下痢や嘔吐が続く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
また、お子さんの病気が他の家族にうつらないよう、排泄物の処理は適切に行い、十分に手洗いをしましょう。

嘔吐物の処理手順(PDF:424KB)

関連リンク

肉の生食・加熱不足に注意!

ノロウイルス食中毒に注意しましょう

赤ちゃんを守るために(農林水産省)(新しいウィンドウで開きます)

お問い合わせ

生活衛生課食品衛生グループ

電話番号:03-3987-4177

更新日:2023年2月14日