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12月1日は世界エイズデーです。世界エイズデーとは、エイズのまん延防止、患者や感染者に対する差別・偏見解消を目的に、WHOが1988年に制定したものです。また、東京都では、11月16日から12月15日を「東京都エイズ予防月間」として、啓発キャンペーンを実施しています。
エイズは、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染することで引き起こされます。
HIVは、血液、精液、膣分泌液を介して感染します。感染力は非常に弱く、学校や職場等での日常生活では感染しません。感染経路は、性行為による感染、母子感染、血液を介しての感染がありますが、この中でも、性行為(性的接触)による感染が最も多いです。
エイズは、HIVによって体の免疫力が低下し、健康な時には体内に入っても病気を起こさない弱い病原菌による感染症(日和見感染症)や悪性腫瘍などの、様々な症状が現れる状態をいいます。HIVに感染した後、未治療でいると、数年から十数年でエイズを発症するといわれています。
日本では、1日あたり新たに約2.6人のHIV/エイズ患者が報告されています。
令和5年に東京都で報告された新規HIV感染者とエイズ患者の総計は302件です。このうち、感染に気づかずにエイズを発症して報告された新規エイズ患者報告数は55件で、新規HIV感染者・エイズ患者総数の18%を占めています。
年代別にみると、新規HIV感染者数は、20歳代から30歳代が全体の7割以上を占め、新規AIDS患者は、30歳代以上が全体の9割近くを占めています。
HIV/エイズは、現在でも私たちみんなの問題であり続けています。
HIVに感染しても、長い間自覚症状がなく気づかない場合があります。
感染しているかどうかは血液検査を受ければわかります。感染を早期に発見し治療を開始することができれば、他者への感染を防ぐだけでなく、エイズを発症する時期を遅らせたり、症状を軽くしたりすることができます。
エイズは「死の病」と思われていましたが、1996年以降の飛躍的な治療方法の進歩により、「慢性疾患のひとつ」と考えられるようになりました。
治療方法が確立された現在では、早期発見・早期治療が何より大切です。
池袋保健所では、匿名・無料のHIV検査(血液検査)を毎月予約制で実施しています。検査の予約は、電話とWEB予約で受け付けています。
感染が心配なかたは、ぜひ検査を受けましょう。
詳細は下記のページをご覧ください。
AIDS知ろう館は、エイズについて「正しく知り」「考え」そして「行動」できるよう学習するために誕生した、池袋保健所1階にあるスペースです。
現在まで、豊島区のエイズ対策普及啓発活動の拠点として活用されています。
お問い合わせ
電話番号:03-3987-4174