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令和5年度は約4か月で6回(学習発表会含む)の家庭教育推進事業の活動を行いました。昨年度に引き続き、講師に立教大学教授の郭洋春(かくやんちゅん)先生をお招きしました。テーマは「だれにでもできるSDGsわたしにもできるSDGs」です。今年度は今までの「かすい」という愛称を変えて、新たに「としまPゼミ」として活動をスタートしました。Pゼミの皆さんは、先生からの講義や班ごとのグループワークを通じて、SDGsを基本から学んでいきました。昨年同様、第5回は学習発表会でした。12月9日(土曜日)、10日(日曜日)にとしまみどりの防災公園(イケ・サンパーク)のファーマーズマーケットにて、行いました。それぞれの班が選んだSDGs目標を達成するため作成した展示の説明や、ワークショップ、クイズなど来場者を巻き込んで、大盛況に終わりました。
今年度のとしまPゼミがはじまりました。区立小学校17校から35名の皆さんが参加下さいました。第1回は「オリエンテーション・SDGsってなに?」です。昨年活躍した先輩お2人をお招きして、昨年の活動のお話をしてもらいました。意識の変化を与えてくれたPゼミに参加してよかったとのお2人のお言葉に会場の緊張感が和らいでいきました。
続いて郭先生の講義にうつります。「誰一人取り残さず持続可能な豊かさを享受できる社会にしよう。100パーセントを目指すのがSDGsの考え方。それには5つのPが必要です。People(人間)、Planet(地球)、Prosperity(豊かさ)、Peace(平和)、Partnership(パートナーシップ)。SDGsの理念を実践するPゼミの活動に期待しています。」とお話がありました。
また、グループワークでは、班名前を決めたり、日本のSDGs目標がどれだけ達成しているかのクイズを解いたり、生活の中で「これってSDGs?」と思うものをあげていきました。班のメンバー同士も打ち解けてきました。
郭先生から「としまPゼミの皆さんが、家庭・学校・地域にSGDsを意識してもらう。仲間を増やしていく。Pゼミの力が区民の意識を変え、行動が生まれ、区の目標が達成され、課題を解決するのにPゼミの皆さんが取組む。そうした好循環が生まれて、『としまPゼミ発豊島区活性化モデル』ができる。SDGsは行政や企業がやっていると思われがちだが、個人皆さん一人一人が豊島区を変える力、動かす力を備わっていることをPゼミで証明したい。」とまとめがありました。
宿題として、街でみかけたSDGsを写真に撮ってくるようにお話がありました。
参考資料:国連「持続可能な社会のためにナマケモノでもできるアクションガイド(改訂版)(新しいウィンドウで開きます)
詳しい様子がわかる「としまPゼミ通信第1号」(PDF:343KB)もご覧ください
「身近なSDGsをさがしてみよう」ということで、前回の宿題の街でみかけたSDGsの写真を発表していきました。区内児童も使用しているGoogle Classroomで、Pゼミの皆さんは宿題の写真を提出してくれました。街中のポスター、食品の写真、レンタル傘、リサイクルポスト、IKEーBUSなど、たくさんありました。
次に「SDGsすごろく」を班ごとに行いました。SDGs目標の数字に止まるとカードを引いてその目標番号のクイズに答えます。正解すると続けてもう1度サイコロを振れます。ゴールまでに何か所か、戻されるマスがありますので注意が必要です。クイズは簡単なものから難問も!お子さんとやっても盛り上がると思いますので、ぜひ下記のURLからご覧ください。
参考資料:国連広報センターSDGsすごろく(新しいウィンドウで開きます)
そして、いよいよ本題のワークショップにうつります。郭先生から「まず身近な解決したいテーマを探してください。それを解決すると自分の周りがどう変わっていくかイメージをします、そしてそのために何が必要か考えます。最後に当初のイメージ通りできたか再確認してください。理想的なSDGsとは同時に多くの目標が達成できることです。」というアドバイスをいただき、実際何を解決していきたいのか、班ごとにSDGs目標を決め、チャートを作成していきました。
そのあと班ごとに発表していきました。先生から「これを踏まえて、12月の学習発表会で、多くの人に伝わる取組をどうするか、考えてきてください。」と宿題が出ました。
詳しい様子がわかる「としまPゼミ通信第2号」(PDF:436KB)もご覧ください
第3回月例会は「SDGs作戦会議1」ということで、学習発表会の準備がメインでした。最初に昨年度の学習発表会の様子をスライドで紹介し、実際のブースの大きさ、展示品、ゲームなど昨年の作品を見て頂きました。具体的なイメージができたでしょうか。
次に班で、発表会のために、どのSDGsゴールを目標に設定するのか、それに向けて何をしていくのかを話し合い、発表していきました。同じ取組を考えていた班から「うちは変更するから、このアイディアを引き継いでほしい」など、いろいろなアドバイスやコメントが交わされていました。
何気なく過ごしている普段の生活を「SDGsのフィルター」をかけてあらためて見直し、短い時間で様々な提案をしてくださいPゼミの皆さんのアイディアの豊かさと企画力の素晴らしさに事務局も敬服しました。
詳しい様子がわかる「としまPゼミ通信第3号」(PDF:377KB)もご覧ください。
「SDGS作戦会議2」ということで、学習発表会に向けての準備・リハーサルを行いました。できる範囲での作品の製作作業をしてから、2班ずつに分かれてリハーサルをしました。ペアの班から来場者目線の貴重な意見が出て、メモをしていくのに大忙しでした。また、他の班がどんな内容の発表をするのかを聞けて、参考になったとのお声がたくさんありました。郭先生もリハーサルを見回ってくださり、ためになるアドバイスもくださいました。
短期間で、一気に作り上げる皆さんの熱量がすごかったです!皆さんお疲れ様でした。当日はぜひ楽しんでください。
各班の学習発表会の内容が決定しました。
班名 | 小学校名 | タイトル | SDGsゴール |
とげぬき | 仰高・西巣鴨・清和 | プラスチックゴミの分別 | 12つくる責任つかう責任 |
あいだはすがも |
駒込・朝日 |
CO²削減クッキング |
13気候変動に具体的な対策を |
さくらトラム |
巣鴨・朋有・高南 |
遊んで学ぼうSDGs!! |
4質の高い教育をみんなに 17パートナーシップで目標を達成しよう |
カレーとナン | 豊成・池袋第一・南池袋 | 手放した洋服のゆくえ | 12つくる責任つかう責任 |
StreetL |
目白・要・富士見台 |
エコなクリスマス~紙ゴミでつくるオーナメント~ |
12つくる責任つかう責任 13気候変動に具体的な対策を 15陸の豊かさも守ろう |
W |
長崎・椎名町・さくら |
誰にでもできる私にもできるプラスチックリサイクル |
12つくる責任つかう責任 |
豊島区が10月からプラスチックリサイクルを開始したため、プラスチックゴミをテーマにした班が多くなりました。
令和5年度学習発表会は12月9日(土曜日)10日(日曜日)に行なわれました。としまみどりの防災公園(イケ・サンパーク)のファーマーズマーケットにて開催しました。「としまPゼミ」の皆さんは9日午後、10日に発表を行いました。当日の内容やスケジュールはちらし(PDF:335KB)でご確認ください。今年度もメンバーが工夫を凝らした展示やワークショップやクイズなどで、ご家庭でもできる簡単なSDGsを紹介していきました。おかげさまで、700組以上の方が来られて大盛況に終わりました。
9日(土曜日)
10時00分~13時00分 | 展示のみ |
13時00分~15時00分 |
あいだはすがも(駒込小・朝日小)CO²削減クッキング W(長崎小・椎名町小・さくら小)誰にでもできる私にもできるプラスチックリサイクル |
15時00分~16時00分 | 展示のみ |
10日(日曜日)
10時00分~12時00分 |
とげぬき(仰高小・清和小・西巣鴨小)プラスチックごみの分別 カレーとナン(豊成小・池袋第一小・南池袋小)手放した洋服のゆくえ |
12時15分~13時45分 |
StreetL(目白小・要小・富士見台小)エコなクリスマス~紙ごみで作るオーナメント~ オーナメントのつくり方 |
14時00分~15時30分 |
さくらトラム(巣鴨小・朋有小・高南小)遊んで学ぼうSDGs!! |
写真は学習発表会の様子です。
詳しい様子がわかる「としまPゼミ通信第4号(PDF:438KB)」もご覧ください。
早いものでこの日は今年度最終の月例会となりました。まず全員で「としまTV情報スクエア」を視聴しました。
学習発表会の前と当日にとしまTVに出演して、としまPゼミの活動内容や学習発表会の周知を行いました。Pゼミの皆様や郭先生のご出演で、多くの方に学習発表会に来ていただく素晴らしいPRになりました。
ふりかえりということで、発表会のスライドを見ながら、班ごとに学習発表会の「よかった点」「工夫が必要だった点」を話し合い、発表しました。
郭先生が発表会をふりかえって「たくさんの方が来てくださって、としまPゼミの存在や活動内容を知ってもらえ、Pゼミのさらなる可能性を見出すことができました。Pゼミの横のつながりをきっかけに、豊島区の保護者達が集まれば、もっと大きな広がりを持つこともできます。」とお話しくださいました。
先生の講義が続きます。「個々が発想を転換することで、多くのことができるようになります。SDGsも同じで一人一人がやっていけば、地域が、国が変わっていきます。」とお話しくださいました。また「知らないことの恐ろしさ、知ることの大切さ」という言葉を伝えて下さいました。「物事を知っていると役立つ場面がいつか出てきます。逆に知らないということは、騙されたり、そのまま受け入れてしまいますが、知っていれば判断ができ、行動ができ、行動すると世の中は変わります。」とご助言いただきました。時にユーモアを交えた先生の講義は、Pゼミの皆さんに新たな気づきと豊かな学びの機会をつくってくださいました。先生、ありがとうございました。
この先もPゼミの皆さんの学びが続き、家庭や学校、地域も巻き込んで周りに伝えていくことで、住みやすいまちにつながっていくことを願っております。
詳しい様子がわかる「としまPゼミ通信第5号(PDF:2,927KB)」もご覧ください。
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