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雑司が谷鬼子母神御会式万灯練供養

御会式万灯練供養の写真

<豊島区指定無形民俗文化財>

雑司が谷鬼子母神の御会式万灯練供養は、毎年10月17日と18日に雑司が谷を中心とする20以上の講社が、団扇太鼓などをたたきながら纏や万灯とともに練り歩き、鬼子母神堂へ参詣する行事である。御会式とは、本来は日蓮宗祖・日蓮の供養のためにその命日に行われるものだが、雑司が谷では江戸時代から鬼子母神堂の祭として開催され、多くの見物客を集めている。

毎年10月17日は清土の鬼子母神堂(文京区目白台)、18日は南池袋一丁目交差点からから出発する。とくに18日は関東近郊の講社も加わるので、池袋駅前から鬼子母神堂まで盛大な行列が続く。行列の先頭に提灯、次に纏を勢いよく振り回しながら進み、その後ろに団扇太鼓や両面太鼓でリズムよく曲目をたたきながら続き、最後に万灯がつくという構成が一般的となっている。

雑司が谷の御会式は、江戸時代の会式詣から発展し、幕末・明治期に成立した講社による練供養が継承されている。今日の雑司が谷の人々にとって、御会式は大人から子どもまで参加する地域行事となっており、地域の歴史と文化を理解する上で欠かせない重要な民俗文化財であるといえる。

 

(雑司が谷鬼子母神堂では、「鬼」の字を一画目の角がない字を用いています。)

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更新日:2022年10月25日