としまの魅力 > めぐる > 地元の人のオススメスポット紹介 > アートでひらく新しい世界~豊島区の空き家から生まれたMUSUBI美術館
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更新日:2025年11月21日
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今回は、障がい者アートを常設展示する『MUSUBI美術館』の設立者である代表理事・大石さんと、広報・企画担当の大神田さんに、美術館の設立背景や今後のビジョンについてお話をうかがいました。
美術館設立のきっかけや、アートを通じて障がい者に喜びや生きがいを与えたいという思い、そして今後の展望について、じっくりお話しいただきました。
豊島区の空き家利活用事業として始まった美術館。
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※掲載されている写真は、2025年10月の取材時に撮影したものです。
美術館設立のきっかけは、障がい者アートコンテストでした。
一般社団法人むすびが主催するこのコンテストには、障がいを持つ方々から毎年素晴らしい作品が集まり、今年で6回目を迎え、現在では応募点数が1200点を超えています。
コンテストの作品をデータで集め展示したところ、多くの来場者があり、障がい者アートへの関心が高まっていることがわかりました。
「素晴らしい作品をもっと多くの人に見てもらいたい」という思いから、美術館の設立を決意したとのことです。
大石さん自身も障がいをお持ちで、その経験を通じて、障がい者アートの認知度向上に深く取り組んでこられました。美術館設立前から、手作りのアート作品を預かり、販売することで障がい者アートの価値を広めていきました。
その結果、少しずつ認知度が高まり、次第に多くの応募者が集まりました。
当初は小さな一歩からスタートしましたが、その努力は大きな反響を呼び、障がい者アートへの関心が広がっていったのです。
さらに、SNSを駆使して、アート作品をより多くの人々に届けることができ、作品が広がるにつれてその魅力が多くの人に伝わり、障がい者アートへの理解が深まりました。
この活動を通じて、大石さんはアートが障がいを持つ方々に自信と誇りを与え、また、生きがいや励みとなることを実感されました。作品が評価され、社会とつながることで、障がい者の皆さんの可能性がどんどん広がっていくのです。
朝日新聞社が主催する「子ども地球環境新聞」の参加賞としてクリアファイル1600枚の発注を受け、選ばれたアーティストさんが絵を描く意欲を取り戻したのがとても嬉しかったそうです。
大石さんは、このエピソードを通じて、アートが障がいを持つ方々にどれほど大きな自信と誇りを与える力を持っているのかを実感されたとのことです。
また、大神田さんは、美術館に展示されている作品について次のように語ります。「ここに並ぶのは、いろいろな可能性を秘めた作品であり、アール・ブリュットとして、描きたいものを魂で描いた作品です。これらの作品は、ただのアートではなく、作者の心がそのまま表現されています。来館者には、ただ『見る』のではなく、その魂を感じ取り、心に響くものを受け取ってほしいと思っています。」
一般社団法人むすびはMUSBI美術館の活動を全国に広げるというビジョンを掲げています。障がい者アートを常設展示する美術館として多くの方にアートに触れてもらう機会を作り、障がい者と社会をつなげる橋渡しとなるMUSUBI美術館が各地に出来るのが夢です。
『MUSUBI美術館』では、ただの鑑賞だけでなく、アートを通じて心に響く感動を体験していただけます。
また、併設のカフェでのひとときも、アートをさらに身近に感じる時間となります。アートが持つ力で、癒しや思索を深めることができるこの場所で、ぜひ心温まる時間をお過ごしください。
美術館でとしま観光みやげ品として認定された「トキワ荘サブレ」を発売します!
障がい者支援にも取り組んだお菓子です。
◆『MUSUBI美術館』
◆住所:豊島区南長崎4-12-20
◆電話:03-4400-8085
◆営業時間:10時30分~17時
◆定休日:月曜日~水曜日
※入場無料
URL: https://www.musubi-museum.com/
インスタグラム: https://www.instagram.com/musubi_museum_art/
ペンネーム:ちるちる |
電話番号:03-3981-1316