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更新日:2022年4月14日
スポット
豊島区内の桜で是非ご紹介したいのは、西池袋にある自由学園明日館の桜です。近代建築の巨匠、フランク・ロイド・ライトが設計した明日館。春になると広々とした芝生の奥に佇むその建物をソメイヨシノの大木が優しく彩ります。池袋という都会の喧騒のなかにありながら、この辺りはとても閑静な住宅街。暖かな日差しが降りそそぐなか、ここで桜を眺めていると、とても穏やかに気持ちになります。
……しかしそのうちの一本、よーく見ると少し不思議な桜なのです。
それがこちら↓↓↓
いかがでしょう。どこか違和感を覚えませんか。開花後に葉がつくはずのソメイヨシノの幹からにょきにょきと枝が伸び、その先にワサワサと葉が茂っています。
拡大するとこのような感じです↓↓↓
葉の形や樹形から、冬に赤い実をつける「万両」ではないかと推測します。たまたま種がソメイヨシノの幹に落ちて発芽し、ここまで成長したのでしょうか。種を運んだのは小鳥かな?冬に来たら実をつけた姿が見られるかな?……などなど、楽しい想像が広がります。
また、この万両つきのソメイヨシノの右隣りにも気になる桜が立っています。
それがこちら↓↓↓
画像右側の桜です。撮影者の腕のなさにより、分かりづらくて申し訳ありませんが、8分咲きの他の桜に比べて右の樹はまだ蕾の状態。なぜこの桜だけ開花が遅いのでしょう。答えは柵の看板に書かれていました。
種類が違う桜だったのですね~。
染井村(現在の駒込)で誕生し、豊島区のシンボルマークになっているソメイヨシノ。その親木の一つがこのオオシマザクラという種だそうです。子(?)であるソメイヨシノは日本国内で圧倒的な人気を誇り、海外にも多く寄贈され、世界中で愛されるようになりました。
しかし弱点が一つ。人工的につくられたクローン種であるため、伝染病が起こると一気に蔓延してしまう可能性が高いそうなのです。そんな危惧から、伝染病に強い品種への植え替えを進めている自治体もあるようです。しかし豊島区にゆかりの深いソメイヨシノ。今後も残していきたいものです。調べてみると病気にかかった枝を早期に発見して剪定するなど、伝染を食い止めて寿命を延ばす手段はあるとのこと。豊島区民としてこの先も大切に見守っていきたいと思います。
ペンネーム:NAKAME
自己紹介:豊島区で生まれ育ち、結婚・出産・子育ても豊島区。生粋の地元民として区内でちょっと気になる、人に話したくなる情報をご紹介できたらと思っています!
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