ここから本文です。
更新日:2023年5月18日
スポット
今回は雑司ヶ谷の鬼子母神堂内にある「上川口屋」を取材してきました!本格的な取材は今回が初めてだったので、とーっても緊張していました。しかし、店主の内山さんは慣れた様子で私の取材を快く承諾してくださいました。それもそのはず、「上川口屋」は241年の歴史を持つ建物で、年間20本ほどのメディアから取材や撮影の依頼を受けているそうです。この前も街紹介の某番組の取材が来たとか!
少し早く現場に着いたため鬼子母神堂内を少しだけ見ていました。本堂はコロナの影響で閉鎖されていましたが、この本堂も358年前に建てられたそうです。江戸時代からある建物に感嘆しました。取材日は汗ばむ温度を感じる日でしたが、鬼子母神堂内に入った途端、樹木のおかげで「涼」を感じることができました。ヒーリングにぴったりな場所です!
コロナ禍による駄菓子屋さんの影響は私の想像を遥かに超えていました。まず、単純に外に出る人が減ったため客足は遠のいているようです。取材日は夏休み後半でした。夏休みなら子どもは外に出ると予想をし「子どもたちは来ないのですか?」とお尋ねしたところ内山さんは「きっと宿題に追われているんだわ」と笑みをこぼしながらおっしゃっていました。その言葉に、思わず納得してしまいました。(小学生の頃、私も夏休み後半になるとよく焦っていたので!)
また、商品を発注するために必要な問屋さんがコロナの影響で一週間閉まっていたことがあっそうです。そのときは、仕入れができなくて困ったこともあるとか。そんなところにもコロナの罠が!と私は驚いてしまいました。
しかし、問題はコロナ禍だけではありません!!最近は物価上昇による痛手もあるのです。駄菓子と言っても原材料は小麦粉や砂糖や油……。後ほど紹介するきなこ棒も以前は30円ほどでしたが、今では税込38円。並べられている商品の半分が影響を受けているようです。
また昔と違って今は至る場所にコンビニがあります。みなさんもよく利用しているのではないでしょうか?今の小学生はコンビニの方がお菓子を安く手に入れることを把握しているようです。またその子の親も今はコンビニを当たり前に使う世代。値段を聞いた母親・父親から「まけてくれないんですか?」と言われたこともあるようです。何とも世知辛い…。
色々な打撃がある中でも毎日のように営業し続ける「上川口屋」の内山さん。その理由はとても感慨深いものでした。鬼子母神は安産・子育(こやす)の神様のためお宮参りのために訪れる人がいます。手の中に包まれていた赤ん坊が次第に大人になっていき、今度はその小さかった子どもが親になり、自分の子どものためにお宮参りに来るのだとか!!他人の成長していく様をずっと見守っていく経験なんてそうそうありません。これは「上川口屋」でお仕事をしているからこそ、感じられる幸せだとおしゃっていました。また、お客さんの中には、鹿児島からいらっしゃった人もいます。メディアをきっかけに「上川口屋」を知り、懐かしさを感じるために訪れたそうです。その方から実際にお礼の手紙が来ており、とても大事そうに封の中に仕舞われていた手紙を内山さんは私に見せてくださいました。
ここは、様々な人と話して、交流することができるお店です。「生まれ変わったとしてもまた『上川口屋』で働きたいですか?」と質問を投げかけると「もちろん!」とおっしゃっていた内山さん。これからもお店を続けていくためにも意気込みをお聞きました。
「一日一善を大事にして、健康でいて、これからも色々な人とたくさんの話をしていきたい。」と心のうちに秘めた想いを語ってくださいました。
とても貴重なお時間をいただけて、私も人間的に成長することができました!!
取材のお礼も兼ねていくつか駄菓子を買わせていただきました。久しぶりに見るものがあって、何だか懐かしいあの頃に戻った気がします。暑かったため、ラムネも購入することにしました。すっきりした甘さが喉を潤してくれます。
今のラムネは簡単にビー玉が取れるので、持ち帰ってきちゃいました!今の小学生はスマホやらゲームやらに夢中であまり興味がないのだとか……。ちょっと悲しい……。ラムネの中のビー玉の魅力をぜひ、みなさんにも知って欲しいです!!
私は甘党のため並べられている駄菓子の中で甘いモノNo.1を内山さんにお聞きしましたところ「きなこ棒」が一番人気だと紹介してくださいました。きなこが思っている以上に多くて、良い香りがしました。糖分補給のために、作業中にちょっぴりつまみたくなるお菓子です。温かいお茶を用意してきなこ棒を食べると贅沢感を味わうこともできます!
毎日が忙しくて、ゆとりを持つことができない人は多いと思います。しかし「上川口屋」に立ち寄ると、あなたは『あの頃』を思い出すはずです。思い出に浸っていると新たな出会いもあるかもしません。『心の贅沢』を味わうために「上川口屋」を訪れてみてはいかがでしょうか?
ペンネーム:そら
自己紹介:都内の大学に通う現役大学生です。今は表現の勉強をしています。まだまだ未熟ですが、少しでも皆さんの心に届くような記事を書けるように頑張ります!!豊島区の取り上げて欲しい話題がある!という方は、ぜひ私の記事が紹介されたTwitterのツイートにリプライして下さい。私が素敵な記事を書いてみせます。1年間よろしくお願いします!
お問い合わせ
電話番号:03-3981-1316
豊島区の文化・観光・交流都市情報 |IKE-CIRCLE イケ-サークル > イベント・観光 > イベント紹介一覧 > 心の贅沢