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更新日:2023年8月18日
スポット
今回は「鈴木信太郎記念館」をご紹介します。日本におけるフランス文学の研究体制を確立させた鈴木信太郎氏。その居宅が改修され、区の指定有形文化財として公開されています。一歩足を踏み入れると、都心とは思えない空間が広がります。中でも、とてつもない数の本が整然と並ぶ書斎は息を飲む美しさ…まさに眼福です。
明治時代の「座敷棟」(移築されたもの)、昭和初期の「書斎棟」、戦後の「茶の間・ホール棟」、時代の異なる三棟から成る建物は建築面でも希少性が高く、模型や設計図が公開されています。文学のみならず、建築ファンも必見です。
オアシスのよう。ここ本当に都内!?
晴天はもちろん、雨の日もいいんです。
パリで買った貴重書千冊を船便で日本に送る際、火事によって喪失してしまった信太郎氏。この苦い経験から、書斎の建設に個人宅では当時まだ珍しかった鉄筋コンクリートを採用。この書斎は城北大空襲の炎に耐え、本を守り抜きました。
ステンドグラスは信太郎氏自らデザイン
机は信太郎氏が両手を広げた寸法に合わせて特注 |
見るからに堅牢な造りです |
今年で開館5年を迎える同館では「5cinq ~5人のフランス文学者たち~」を開催中!小林秀雄や岸田國士など、親交があった文学者たちの貴重な作品や手紙が展示されていて、信太郎氏の華麗な人脈がうかがえます。
なんとこの記念館…道一本隔てて(その道すら)もう文京区。豊島区最果てのお宝「鈴木信太郎記念館」は丸ノ内線新大塚駅から徒歩3分。ぜひ一度足を運んでみて下さい。
筆者の偏愛ポイントはコチラ
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学芸員さんの偏愛ポイントはデザインも個性的で想像力をかきたてられる背表紙
一緒に撮ると賢くなれそうだ
豊島区東池袋5-52-3
午前9時~16時半 月曜休館
入館料 無料
ペンネーム:Hanako
自己紹介:ライター&イラストレーター
長い転勤人生の末、終着地となった豊島区をこよなく愛すアラフィフママ。
お問い合わせ
電話番号:03-3981-1316
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