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<東京都指定有形文化財>
明治40年(1907)にアメリカ人宣教師のマッケーレブが自らの居宅として建て、昭和16年(1941)に帰国するまでの34年間この家で生活をしていた。豊島区内に現存する最古の近代木造洋風建築で、東京都内でも数少ない明治時代の宣教師館として貴重なもの。
当時の新興住宅地における布教活動と幼児教育の拠点としての意味を持っていたことを地域の人が記憶しており、昭和62年(1987)9月に豊島区の登録有形文化財として登録された。その後、特に重要な文化財として保存、活用をさらに進めるため、平成4年11月に指定文化財となった後、平成11年3月には東京都指定有形文化財(「旧マッケーレブ邸」)となった。
木造総二階建て住宅で、全体のデザインはシングル様式であり、細部のデザインにはカーペンターゴシック様式を用いており、19世紀後半のアメリカ郊外住宅の特色を有している。ただし、宣教師館であるがゆえの特異な間取りも持っている。
昭和57年(1982)に区が取得して以来、建物調査、保存修理工事などを経て、平成元年1月から館内に関連資料を展示し一般公開を行っている。
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